ふぶきの部屋

侍ブロガー、ふぶきが宝塚とドラマ、皇室からワイドショーまで語ります。連載中の小説もお見逃しなく。

まー様のエリザベート

2016-09-28 07:00:00 | 宝塚コラム

 姫ちゃんと一緒に見に行きました。

キャトルレーヴでずっと売り切れ御礼だったシシィスターのピアス発見。

思わず「買っちゃえば」と言ったら「買って」って言われたので、しょうがないなあと。

その場で付けたら私はルドヴィカになってしまいました。

♪ こっち向いて 姫ーーきれいよーー

って・・・・

 まー様のエリザベート 

ルドルフ・・・蒼羽りく

エルマー・・・桜木みなと

シュテファン・・・澄輝さやと

 

 どこに小柳奈穂子っぽさが出るのか

今回の関心事はそれだったんです。

なんせ宙組のポスターがあまりに綺麗で、思わず買っちゃったくらいですし。

紫トーンのエリザベート、いいんじゃないか?って。

で、プログラムを買ったら、それこそが小柳奈穂子っぽい。

表紙のドアップと手とか、ポーズの一つ一つが。

でも折り込みの所は韓ドラ風だと姫が申しておりました。

「だってこのエリザベートのドレスの下にタイトルが入ればトンイみたいじゃない?」

いわれてみれば・・・・・

 

で、最終的にどこが小柳っぽかったかというと、フィナーレの大階段、紫ドレス軍団ですかね。

この感じは女性っぽいでしょう。って。

 主役はエリザベート

ごめんなさい。

歳のせいなのか、この所の寝不足のせいなのか、9列目の真ん中だったのに眠くて眠くて。

それでも1幕目は何とか見る事が出来たんですが、2幕目も最後の方になるとまぶたが・・・

で、フィナーレでぱっと起きちゃったって感じです。

 

今回の「エリザベート」はもしかするとウイーン版に近いのではないかと思いました。

つまり主役はエリザベートだったという事です。

じゃあトートは脇役だったのか?というと、そういう事じゃないんですけど

見た目が真っ黒でしょ。

背景の中に溶け込んでしまいそうなんですよね。

エリザベートと初めて出会うシーン、椅子にすわってクルクルの時は顔にライトが当たって

不気味に目立っていたけど、あとは・・・・どうして髪を黒くしたのかしら?

目立たないってわかりそうなもの。それに直毛だし。

でもずっとまー様の演技を見ていたら、そっか、トートはエリザベートの「心」なんだなと。

エリザベートがプレッシャーに負けそうになったり、自己嫌悪に陥ったりするとひょいっと

現れて「死」へいざなう。

「死んだ方がましだわ」って思うのと一緒なんじゃないかって。

そのたびに、エリザベートは何とか我に返って「まだ生きるもん」って頑張る。

するとトートはふっと消えちゃうんですよね。

こういうトートはある意味、新しいのかなあと思ったり。でも宝塚でそれをやっちゃっていいのか?と思ったり。

カフェにおいても、それぞれの心の中を表現しているのがトートなんですよね。

 

2幕目から急にテンポが速くなっているように感じたのは私だけでしょうか?

急ぐ理由があるのかなと。

 

印象に残ったシーンは1幕のカフェのシーンでしょうか。

ちょうど真ん中あたりは星吹彩翔がいる所で、彼女の小芝居が面白くて。

っていうか、カフェの人達が面白い事に今気づいたと。

星吹彩翔がヨハネの黙示録をぱらぱらめくり始めた時は「え?」って思ってしまい、笑いました。

だってツェップスさんに怒られているんだもん。

「ミルク」のシーンは、私だったら市民たちに客席降りさせるなあと思いました。

その方がトート一人銀橋に残るし、銀橋には黒天使を並べるとかできるしね。

2幕目は、正直、トートとエリザベートの仮面が剥がれ落ちたような居心地の悪さがあって

それで一層眠くなっちゃったんじゃないかと感じます。

まー様はダンサーですから、動きはなめらかだししなやかです。

歌だって悪くないです。欠点がないので、よけいに凡庸に見えるというか、あまり特徴を感じない?

2幕目の「仮面が剥がれ落ちた」というのは、トートからなんの感情も感じなくなったという事です。

1幕目まではそれなりに嫉妬したり悔しがったりしてましたけど、2幕目になったら無表情が過ぎて。

フィナーレまでそうだったので、この役作りは何なんだ?と。

ラストシーンの昇天の時も「愛」を感じるというより、トートとエリザベートが同化した感じだし。

とてもフランツ・ヨーゼフと3各関係には見えませんでした。

耽美的なビジュアルを持つトートですから、ルドルフとの一連のシーンは結構期待していたんですが

うーん・・・小柳さん、最後のキスシーンぐらいBL度あげて欲しかったよーールドルフの向きがーー

すると我が家の姫が「トートの本命はエリザベートじゃなくて本当はフランツ・ヨーゼフなんじゃない?」と言い出し。

なんだそりゃ?と思ったんですけど、そういう話だったらわかるかも、とフフィナーレになって納得したのでした。

つまり。星組風デュエットダンスが全然熱くなかったという事です。

正直、技術的な面でいえばまー様の方が麻路さきよりずっと上だと思いますよ。

だけど、宝塚のダンスってそれだけダメなんだなとつくづく感じました。

二人の絡みのなかにストーリーがないと。

そこらへん、まー様はトート風無表情を貫き遠しすぎたなあと思うんです。

銀橋に出る時、ああ、白城あやかはこうでマリコさんはこんな表情で、にこっと笑いながら飛んだんだっけなんて

思ってたら・・・・同じものを求めてはいけないけど、新しいものを見せて貰えないとやっぱり

お客としては納得できないんじゃないか?と。

そういう意味では宙組は本当に「凡庸」というのが適切な言葉です。

そしてこれが今の宝塚の現実なんだなあと。

 

 出演者について

朝夏まなと・・・・ビジュアルは文句なしに綺麗。衣装も素敵。「最後のダンス」の衣装が特に好き。

         歌唱力も悪くないんです。じゃあ、上手なのか?と言われたら、えっと・・・そこまででも

         ないような。

         一路トートのようにド迫力で歌うわけでも姿月トートみたいに恨みを持っている訳でも

         春野トートのように鏡をみてうっとりする感じでもない。

         朝夏らしさがないというのかなあ?

         じゃあ、朝夏らしさって何よと言われると、笑顔とやさしさ。この二つを封印してしまうと

         なーんもない。それだけまだ大人の男役として未完成なのかもしれませんね。

         全て「型通り」に演じているだけだったような気がします。

         朝夏トートに連れ去られても、黄泉の国まで行ったらふっと消えてしまいそうです。

実咲凜音・・・1幕目のエリザベートは歳相応で可愛らしかったです。

         特にバートイシュルでのお見合いのシーン、結婚式のシーンなどはまだまだおこちゃまの

         シシィですね。

         ところが2幕目になった途端、ダメダメなエリザベートに。

         心の成長があまり見えないというか、病院のシーンもヴィンディッシュ嬢にお株をとられた感じ。

         ルドルフのシーンも母親に見えない。

         「モンテクリスト伯」のメルセデスはいいお母さんだったのに。

ちょっと話はそれますが「私が躍るとき」という歌は何となくいつも唐突に感じるんです。

エリザベートが階段を降りて王冠を外し、歌に入るというのが、何となく。

そしてこの歌をどう解釈するか、というのはいつもトートとシシィの課題であるような気がします。

花組のように完全に敵対すべきなのか、少しはトートになびいているのか、

♪ 手をとって俺と踊るんだ 俺が躍りたい時に 好きな音楽で ♪

♪ 踊るなら命果てるその時でも 一人舞うあなたの前で 

 踊るなら 選んだ相手と 踊りたい時に 好きな音楽で ♪

♪ 踊るなら この世終わるその時でも ただ一人 愛する人と ♪

♪ 踊るなら 全ては この俺(私)が 選ぶ ♪

単純にこの歌を全部聞くと対立関係に見えます。このような状態でどうして

ラストシーンに行けるのか。

♪ 連れて行って 闇のかなた遠く 自由な魂 安らげる場所へ ♪

 二人きりで 泳いで渡ろうよ 愛という名前の深い湖を ♪

 涙 笑い 悲しみ 苦しみ 長い旅路の果てに掴んだ ♪

 決して終わる時など来ない あなた(お前)の愛 ♪

トートはいいとして、エリザベートの心の変わり方がどうにも納得できない。

花組くらいから「何でラストにトートとエリザベートが結ばれるのか」という疑問が

でるようになった背景には、「私が踊るとき」が追加されたせいじゃないかと思うんですよね。

花總まりは、ここをハンガリー王妃になる事で、ますます自由に、自分の思い通りに

生きる事が出来るのよと自慢げに歌っていたような気がするんですけど、

結局、何をどうしても幸せにはなれないエリザベートの悲しみが運動や慰問に現れるわけですよ。

かつてのダイアナ妃がそうだったように。

個人的には、戴冠式から即 ♪ ママ・・・♪に行った方がいいと思いますけどね。

真風涼帆・・・模範的なフランツ・ヨーゼフだったと思います。

        ♪ しきたりだ ♪ って言われたら私だって思わず「古すぎる!もういいわ!」になるわーー

        でもそれ以外はやっぱり「普通」かなあ。

        普通が一番!って言われそうですけど。

愛月ひかる・・・平凡なルキーニだったなあと。本を読んでるみたいな。

蒼羽りく・・・やっぱり普通のルドルフ?

桜木みなと・・・見た目が綺麗なエルマーでした。

星吹彩翔・・・最初、あまりにも可愛い笑顔で出て来たヴィンデッシュ嬢は普通かな?と思ったんです。

       そしたら、壊れた扇を目の前にぱっとかざして震えて、しまいになく彼女を見てたら

        本当に哀れで可哀想。

       本物の扇を持たされて、それを本当にうれしそうに持って行く、いつも以上に口角が上がって

       不気味なほどの笑顔。これは新しいヴィンディッシュ嬢じゃないかなと思いました。

       カフェやミルクのシーンでも小芝居がきいていました。

純矢ちとせ・・・彼女もこういう役が似合う学年になったんだなと思いました。

        歌も上手ですし、デフォルメ過多じゃないし、これまた普通かなあ。

怜美うららのマダム・ヴォルフは綺麗すぎ。あなたがマデレーネやったら?って感じでした。

愛白もあのスターレイが綺麗でした。

 

トートという役は、いわゆる「位取り」が必要な役柄なんだと思います。

つまり、立っているだけで観客全員を引き付けてしまうオーラを持つ、宝塚の男役としての

型をしっかり押えつつも、圧倒的な光を持っているスターでないと務まらないという事ですね。

勿論、ただ綺麗であればいいわけではなく、ピラミッドの頂点に立つにふさわしい王者の風格が必要。

近年でいえば水夏希くらいですか。

初演を懐かしむだけではいけないのはよくわかっています。

けれど、本当に見る度に宝塚の男役が小粒なっている現実を目の当たりにするのは

ちょっと悲しいし、先が心配です。

 

 

         

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2007年雪組エリザベート(水夏希)

2016-09-27 07:00:00 | 宝塚コラム

色々なエリザベートを見ていると、少しずつセリフが変わっていたりします。

「お久しぶりです。おばさん」

「お久しぶりです。おばさま」

「お久しぶりです」

「お久しぶりです。叔母上」

「ああ・・シシィ」のニュアンスもどれが正解ってのはないですが、北翔が答えを見つけてくれたような?

また、エルマーのセリフがどんどん増えている感じ。

 DVDキャスト

トート・・・水夏希

エリザベート・・・白羽ゆり

フランツヨーゼフ・・・彩吹真央

ルキーニ・・・音月桂

ルドルフ・・・凰稀かなめ

ゾフィ・・・未来優希

 ダークグリーンの世界へ回帰

宙組以来、何度見ても失望する事が多くて、今更また「エリザベート」?って感じになります。

最初は希少公演と思っていても、これだけ再演されれば珍しくもなんともない。

「エリザベート」の大安売りって印象。

それにしても、初演から回数を重ねて「エリザベート」の印象も大きく変わりました。

最初は「私もエリザベート」と思い込む女性が続出したものですが、今や

若い女性だって「エリザベートってわがままじゃない?」

「何であんなに嫌っていたトートと昇天していくわけ?」

という疑問が膨らんで、素直にミュージカルを楽しむ事が出来なくなった人も多いでしょう。

もはや、「エリザベート」鑑賞のコツは、各スターの歌がまっとうかどうか・・・

それで決まりみたいな?

雪組の場合、花組と同じお披露目でした。春野寿美礼のような生え抜きトップですら

ああだったんだし。水君は歌が苦手だし・・・なんて考えていたら、彩吹真央が組替えに。

エリザベート要員でしたかないよ」と悪口を言われていましたっけね。

それでも水君のストレスは相当なものだったらしく、顔がブツブツ状態に。

気の毒でした。

 

さて、その反省もあったのか、雪組版「エリザベート」は原点回帰したという印象です。

目指したものは初演の雪組だったのではないでしょうか。

とにかく真面目、真面目、真面目・・・・・に全員演じていたと思います。

トートの衣装はライトがあたらないとよくわからない程の深緑で、飾りがほとんどなし。

他の出演者もごちゃごちゃつけていなかったのがよかったと思います。

トートが拘ったのは、一つは「かつら」ありとあらゆる所で変わっています。

またダークグリーンの衣装の下に何枚も重ね着しているように見える。それがまた

かっこいいんですね。

ワイン系の色も本当に暗くて、黒か赤か・・その境目のような色です。

これらの色が舞台を彩る時、独特の雰囲気を作り出しています。

 それぞれの役作り

水トート・・・白塗りに極端に上がった眉、笑っても怒ってもアオセトナだなあと思います。

       でも、歴代の「黄泉の皇帝」というよりは、エリザベートに憑りついた魔物のような

       印象です。喜怒哀楽が激しくて、一々怖いっ

       小ルドルフを誘う所など、策略家の面も持っている感じ。

白羽エリザベート・・・とても健康的でわがままなエリザベートだったと思います。

       娘役ですから、どの衣装も似合ってトートとの背丈もぴったりで、その辺りは

       評価するのですが、これでますます「エリザベートってわがままじゃない?」の印象が

      強くなったと思います。

彩吹フランツ・・・高嶺ふぶきを踏襲するような感じですが、より真面目で実在の人物に近いような

        気がしました。「エリザベート」においてフランツ・ヨーゼフは悪役の一人です。

        権力を持っているという意味ではエルマー達の敵ですし、エリザベートとルドルフ

        からみれば「理解のない夫 理解のない父親」です。

        フランツがあまりにいい人すぎるとエリザベートの悲劇性が目立たなくなるのです。

音月ルキーニ・・・歴代のルキーニとくらべてどうかというと、愛嬌があって可愛いという感じ。

        あまり下品な恰好にならなかったのがいかにも雪組っぽくて。

        初心者にはこのくらいのルキーニがいいんじゃないかと思います。

凰稀ルドルフ・・・最初は見た目が若すぎるなと思いましたが、DVDで見ると、まあ、それなりに

        真剣で耽美的に見えますよね。こんなに綺麗な息子に死なれたらちょっと悲しい。

未来ゾフィ・・・これまでのデフォルメ過多のゾフィじゃなくて、まっとうな、ものすごくまっとうな

        皇太后で全てが正しい人です。

        彩吹フランツは確かにこのゾフィの子だなあと思います。

 

 1幕目

何といっても雪組エリザザートはチームワークがいいです。

同じお披露目でも花組とは大違いで。

水夏希は肌荒れする程、そしてかなりやせ細ってしまってましたが、そんなトップスター

を支えるべく白羽ゆり以下組子が一丸となってまとまったという力強さを感じました。

そうはいっても水夏希もなかなかで、舞台袖ですれ違う下級生に色々ダメだししてたようですから

厳しくて尚かつ面倒見のいいトップだったんだろうと思います。

一体、いくつかつらを用意したのかしら?と思う位髪型が変わってましたし、手と爪のメイクが

半端ないし、ただですら「爬虫類系」の顔が、それを逆手にとったみたいに一層不気味に

ほそっこいメイク。

1幕目のトートはまず、初めてエリザベートに会う時の登場シーンの妖しさから始まります。

椅子に座って足を組んでいるのに悩ましい格好に見える。

これは彼女の体がとっても柔らかいからではないでしょうか。

そして立ち上がってエリザベートを見て・・・・しかも二度見して恋に落ちるというすごさ。

手のうごきがくねくねしてて・・・背後からとりついたように見えます。

 

ヘレネは登場シーンでコケます。ガラコンサートでは大月さゆちゃんが、より大きくこけて

くれていました。

彩吹フランツは「お久しぶりです」だけ。

♪ エリザベート 泣かないで ♪ のシーンではそれこそ魔物っぷりを発揮し

拒絶されると怒ってる顔がばっちり。いやーー怖いっ 怖いよーー逆らえないよー

銀橋で寝そべっているトートもある意味新しいかなあ。

 

 2幕目

「私が踊る時」でつんと去っていくエリザベートを「はいはい。どうせそうだろ」的な

顔で見送るトートがツボです。

小ルドルフにはとにかく優しく柔らかく誘って罠に追い込むようなねちっとした感がいいです。

そして「夜のボート」は全作品の中でもっとも秀逸だと断言できます。

彩吹真央の声というのは心の中にぐぐっと入り込むやさしさがありますよね。

 

 フィナーレ

舞台全体が深緑でおおわれている印象。

大階段の水夏希は板付きではなく、上手から歩いて登場。

そして彼女も銀橋を飛んでました。

 

 東京で見た時

当時中学生だった姫とそのお友達を連れて行きました。

姫は初「エリザ」でした。

2幕目のルドルフが死ぬところで号泣し、いやーー私も「ベルばら」で泣いたっけと

懐かしく思った事を思い出します。

すると私は「夜のボート」で不覚にも泣いてしまい・・・恐るべし彩吹真央です。

っていうか「夜のボート」でなくって事はそれだけ歳をとっちゃったってことですよね。

 

こうも連日「エリザベート」ばかりみている我が家のヨンジュナもいっぱしの批評家に

なってしまい、今回の雪組が一番面白いそうです。

それというのもDVD収録されている映像が、各登場人物の心の動きがこまごまと

わかるようになっているからです。

多分、いつものスタッフとはちょっと違うんじゃないかしら。

普段は映らないようなはしっこにいるルキーニの表情とか、トートの動きとか

ああ、なんてわかりやすいんだーーとひたすら感動の連続です。

もしDVD購入をお考えなら、この雪組をお勧めしますね。

 

ところで、水トートだったら・・・・ストーカーのように黄泉の国でべったりはりついて

来そうで。だからちょっと遠慮します。

彩吹フランツだったら私、模範的な皇后になれるように頑張るんだけどなあ。

 

 

 

 

 

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2005年月組エリザベート(彩輝直)

2016-09-26 07:15:00 | 宝塚コラム

 DVDキャスト

トート・・・彩輝直

エリザベート・・・瀬奈じゅん

ルキーニ・・・霧矢大夢

フランツ・・・初風緑

ルドルフ・・・大空祐飛

小ルドルフ・・・彩那音

エルマー・・・月船さらら

 なぜ今エリザベート?

版権があるうちに上演しないといけないから・・・・・

とはいっても「エリザベート」の場合、キャストのよしあしが作品に影響する

事は花組で証明済みだった筈。

それなのに同じ愚をもう一度経験するとはと思った記憶があります。

それというのも、エリザベートのキャスティングが問題でした。

 彩輝直と瀬奈じゅん

彩輝直が月組のトップになるにあたっては紆余曲折があったものと推察します。

元々月組出身ではありましたが、星組へ移動してからは抜擢続き。

その割には男役として成長がないと言われ、このままトップになったら困るな

と思った所に新専科制度で宙組へ移動したかに見え・・・・

最終的に月組に里帰りして終わった感じ。

色々いわく付だったけど、トップになったらさっさと2作で退団。

しかも相手の映美くららが先に退団しちゃった。

そういう状況の中で、誰がエリザベートに抜擢されるのかというのは大きな

話題でした。

当時「歌劇団はえみくらにエリザベートをさせたくなかったのよ」と言われたものですが

これって本当だったんでしょうか?

なんにせよ、彩輝のお披露目で瀬奈じゅんが特出で出演。

その後、花組に戻る事無く月組に組替え。

次期トップであると同時にエリザベート役をゲットしたのでありました。

この時の衝撃は、ある意味麻路トートをしのぐものだったと言えるでしょう。

あの・・・ごっつい男役がエリザベート?一体、何の冗談なの?」

これが本音。

確かに東宝では元男役が演じているけど・・・宝塚だよ?

大鳥れいでも十分にごっつかったのに、ここまでくると

皇室に馴染めずに心を病んでしまった皇后」のイメージが総崩れになるわけで。

彩輝直が細いのに、肝っ玉母さんのようなエリザベート・・・・・

宝塚歌劇団の男役至上主義に非常に腹が立ったのも事実です。

これじゃ娘役の立つ瀬がないと。

 バラバラな役作り

沢山の「エリザベート」の中で、宙組に匹敵する程バラバラな役作りだった月組。

 彩輝トート・・・星組系統の血を引いているというか、ものすごく耽美的なトートです。

           歌唱力がどうのというより、これはこれでトートとして悪くない。

           むしろ妖しい魅力でかっこいい。

           でも彩輝がトートとして存在感を発揮する為には、もっと弱弱しくて

          おきゃんなエリザベートが必要だったと思うのです。

          彩輝直の所作は黄金時代の星組で培ったものであり、よく言えば

          型がきちんとしているし、悪く言えばよその組と合わない。

          映美くららがエリザベートだったらもっと存在感を発揮できたのでは。

 瀬奈エリザベート・・・どんなに可愛い声をだしても、そのガタイのよさは隠せないし

          彩輝より初風より大柄で一番強そうな彼女が「私だけに」と歌っても

          雅子さんにしか見えないわけで。

          というか、この時の瀬奈は楽譜通りに歌うだけで精いっぱいで、とても

          自分なりのエリザベートを構築するまではいかなかったと。

          当たり前ですが、タイトルロールがこのありさまで成功するわけないのです。

          せっかく彩輝直が妖しい雰囲気で迫っても全然・・・・

          ♪ フランツ助けてあなたが頼りよ ♪とフランツの肩に手をかけた時は

          がっくりきちゃった。

 初風フランツ・・・今にも消え入りそうなフランツ・ヨーゼフで、我が家のヨンジュナですら

          DVDを見ながら「優しいじゃん」と言いました。

          初風緑もまた「エリザベート」の中の皇帝をどう演じたらいいか

          わからなかったんじゃないかと。

 霧矢ルキーニ・・・もしかするとこの作品の主役は霧矢大夢ではないか?と思う程

          自由自在に歌ってしゃべっていた霧矢。

          霧矢と北翔だけはどんなセリフを言っても大丈夫な劇団四季風。

          でも、このルキーニならトートはより圧倒的なパワーを持ってないと

           負けてしまうし、エリザベートはもっと可愛くないと。

 大空ルドルフ・・・ビジュアル的には最も彩輝と相性がよかったと思うのですが

          いかんせんコスチューム慣れしていないのと、同期で親子と言われても。

          大空ルドルフならエリザベートはもっと美しくないと。

 マックス・ルドヴィカ・ゾフィ・・・星原マックスは宙組よりもっといやらしいおじいちゃんに

         なってるし、夏河ルドヴィカの軽さは母親じゃないし、唯一、美々ゾフィ

         だけが由緒正しい演技をしてて。

         初演をほうふつとさせましたね。

 

結果的に、彩輝直は「心情」としてのトートを内側から演じたのに対し

他の組子は全員「形」から入った。

そのうち、霧矢は自分の実力を見せつけるような

演技をし、瀬奈はガタイのよさがあだになった。メマデレーネもヴィンディッシュ嬢も

エルマーも黒天使達もびっくりするほど個性に欠けていましたよね。

 

 演出が変わり衣装も変わり

この当時、小池先生が情熱大陸か何かに出てて「月組は発声が弱い」と

言ってたような気がします。

言われてみると全体的に弱いんです。

だから「ミルク」の場面では銀橋にみんな出て来たのですが、私はこの演出は

好きじゃありません

銀橋に出るとトートが大きく見えないんですよね。黒天使も妖しく見えないし。

何だってこんな演出にしたかなと今も思ってます。

2幕目、ドクトルゼブルガーは縦に置いた椅子の上に乗ってエリザベートを

誘うのですが剣がブーツからはみ出てしまってました。

病院のシーンでは、ヴィンディッシュ嬢には白いショールをかけてあげる。

これに何の意味があったのかわかりませんけど。

トートが棺桶に乗るのは定番化。彩輝の立ち方は浮かんでいるような印象です。

  フィナーレ

彩輝直のさよならですから、さよなら仕様で大階段での霧矢、大空、初風とのダンスは

結構好きです。

でもその後が、元気すぎるエリザベート登場。

「私こそ女王様」みたいにばーんと胸を張って出てくるので興ざめなんですよね。

 

 東京で見た時

正直、瀬奈じゅんが出て来た瞬間に笑うしかなかった・・・

誰よりも大きいんだもん。

それと一人で声が大きい霧矢に圧倒されて、ちゃんと彩輝トートを

見る暇がなかったというか、遮られてしまった気がします。

ただ1か所。

2幕目、彩那音の小ルドルフとトートのシーンは涙が出るほどよい出来栄えで

血の繋がりのよさがこんな所に出るのかと。

要するに、一番彩輝トートと息があってたのが彩那音だったという事です。

最近、姫ちゃんにこのシーンを見せたら「ほっこりするね」と。

トートと小ルドルフでほっこりするって変だけど、本当なんです。

このシーンだけは切り取りたいなと思う程。

 

基本的に彩輝トートになら連れ去られてもいいなと思います。

優しそうで黄泉の国へ行ったら甘やかしてくれそう

そういう意味で言うと、やっぱり麻路トートも黄泉の国では甘やかし組かなあ。

春野トートと姿月トートは「釣った魚にエサはやらない」系かと。

一路トートは、黄泉の国でエリザベートに「公務」をさせそうだよね。

 

 

 

 

 

 

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佳子様降臨!IN鳥取2

2016-09-26 07:00:00 | 皇室報道

 手話パフォーマンスでの佳子様ですっ!!

質素だけどセンスがいいわーー

きゃあ!素敵な笑顔。

美しさは武器です。

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佳子様降臨!IN鳥取

2016-09-25 10:18:38 | 小説「天皇の母」201-

 さあ、吾らが美しきプリンセスがさらにパワーアップして

雨雲を取り除いて下さいましたよ。

鳥取空港にご到着

きゃあーー 笑顔に癒されるーー可愛い

大人になられましたよね。

東宮家なんかいらないっ!!

「名探偵コナン」の作者の記念館に。

コナン君、見てるって。

そして手話パフォーマンスに出場する生徒さん達と懇談

目が美しすぎる。

笑顔が元気になる!

その微笑みにみんなうっとりーー

嘘のない笑顔。可愛すぎる。

佳子様の笑顔というのは屈託がなく、太陽のようにほがらかです。

秋なのに春が来たかのよう。

被災地にだって眞子さまと佳子様がいらしたら、きっと最強なんじゃないかしら。

みんな!もっと佳子様が公務をされるように宮内庁にメールしよう!

そりゃ学業優先なのはわかってる。

でも、園遊会も晩さん会も皇族のお仕事としてでて頂きたい。

マスコミはもっと佳子様の美しい姿をカメラに写しとるべき。

国民の為に。

 

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皇室ウイークリー

2016-09-24 11:10:00 | 皇室ウイークリー

ご日程

両陛下

9月16日・・・天皇陛下 → 離任大使に会う

                  赴任大使に会う

                  通常業務

        両陛下 → 赴任大使夫妻に会う

9月17日・・・両陛下 → 眞子内親王から挨拶を受ける

9月20日・・・天皇陛下 → 信任状奉呈式

                 通常業務

                 離任大使と会う

9月21日・・・天皇陛下 → 信任状奉呈式

                  稲刈り

9月22日・・・両陛下 → 秋季皇霊祭・秋季神殿祭の儀

 

皇太子同妃両殿下

9月21日・・・両殿下 → 特別養護老人ホーム第三南陽園訪問

9月22日・・・皇太子殿下 → 秋季皇霊祭の儀・秋季神殿祭の儀

 

秋篠宮家

9月16日・・・両殿下 → 人事異動者に会釈

                サンタクルス病院理事長,サンパウロ大学教授に会う

              福岡県訪問

             ・ 2016年(第27回)福岡アジア文化賞」受賞者他との懇談

             ・ 式典出席

9月17日・・・眞子内親王 → 宮中賢所参拝

                   両陛下へ挨拶

                   武蔵野陵・武蔵野東陵参拝

9月20日・・・両殿下 → 武蔵野陵及び武蔵野東陵参拝

                 新任皇宮護衛官に会釈

9月21日・・・眞子内親王 → 第63回日本伝統工芸展,授賞式・祝賀レセプション出席

9月22日・・・両殿下・眞子内親王・佳子内親王 → 秋季皇霊祭の儀及び秋季神殿祭の儀参列

 皇太子妃は特養ホームを訪問したっきり祭祀には当たり前のように欠席。

  言い訳としては「義務じゃない」って所なんでしょうね。

 両陛下・・・・今度は岩手って・「強いお気持ち」を使ってやりたい放題ですね。

  ああそうか。退位の意向を漏らしたら国民の95%が賛成したから、国民は全員

  自分の味方で、自分が行きさえすれば有難いと思ってくれる。そう思われて

  いるんですね。

  皇后さまは半世紀以上前の写真集が出る程に人気者だと思っているし、心は今も

  30代くらいでしょうか

  息子の嫁がさっぱり祭祀をしないとか、特養ホームでご老人達を沈黙させちゃった

  事とかなんとも思ってないみたい。

 雅子妃の特養ノーム訪問について宮内庁関係者は

 「雅子様は両陛下から受け継いだものをきちんと務めようとする気持ちを

 抱かれていたようだ。日本が高齢化社会であることも

 念頭に置かれているのではないか」と語ったそうです。

 実際とは正反対の事を言う宮内庁関係者って誰ですか。

 

 「天皇陛下の負担を減らす為の有識者会議」

 ものは言いようだなあ・・・・と。

  とりあえず祭祀と戦没者追悼式以外は全部やらなくていいって事にしましょう。

  葉山の御用邸を本拠地にして、皇居はからに。

  外国訪問なんてもってのほか、被災地にも行かなくてよろしい。

  園遊会もしなくていいです。お偉い雅子皇后さまがいらっしゃればいいんです。

  実際に皇太子に他の事を全部させてみて、単独が多い事がわかればいい。

 BSプライムで放送された「世界のプリンセス」をやっと見る事が出来ました。

有働アナと池上さんでしょ。だからどんな左翼っぽい話になるのかなと

思ったんですけどね。

この番組に取り上げられたお妃の特徴は

 業界第一線のキャリアウーマン

 過去ある女性

 社交性と頭のよさで国民の支持を得る

という所。あらーー巷で描かれている雅子様像そっくりじゃありません事?

何で雅子妃は適応障害になったんでしょうねーー

 ノルウェーのメッテ・マーリット妃

麻薬に手を出した過去

・ヤク中のカレシとの間にマリウスが生まれちゃった

・でも気持ちを入れ替えてオスロ大学に入学した。

・ところが経済的に行き詰まり、ホーコン王太子の勧めでシェアハウスに。

・記者会見で「過去は変える事が出来ない。でも未来は変えられる」との名言で

 国民の支持を得る。

 何でホーコン王太子と知り合ったか。たまたまメッテ妃のお友達と皇太子の

  お友達が知り合いでパーティに呼ばれた。ホーコン王太子もオスロ大学。

  ホーコンは両親から「貴族でカトリック教徒でないと結婚は認めない」と

  言われていたそうですが、メッテを好きになってからは「彼女と結婚できなければ

  誰とも結婚しない」と宣言。

  国王夫妻は直接メッテと会って話をし、気に入り嫁にする。

 メッテは息子マリウスと共に王室入り。マリウスには王位継承権はないけど

   プリンスとして大事に育てられている。

佳子様の成年式とマリウスの成年を同時に報じられた・・・・・カップリング?

 スペインのレティシア妃

・スペインでもっとも優秀で有名なニュースキャスター

・テレビの画面を見て王太子が一目ぼれ

・離婚歴があったが、教会で結婚式をあげたわけではないのでOKされた

 記者会見で喋ろうとするフェリペをさえぎって「私にしゃべらせて」と言った

  事は日本的には×ですけど、それ以外は完璧ですね。

  慈善事業や公務に積極的に携わっています。

 

 オランダのマキシマ妃

 父親がアルゼンチン独裁体制の高官

・ ウィレムがマキシマの父を擁護して批判とデモが起きる

・ 記者会見でそこを突っ込まれた王子は「後悔しています」ともそもそ。

  マキシマは「ちょっとおバカちゃんでしたよね」と言って、周囲が爆笑。

  一気にお祝いムードに。

・マ キシマのオランダ語は完璧

・ 結婚式にマキシマの両親は欠席。流れた曲はピアソラの「さよならお父さん

 どこぞのプリンセスみたいに「雅子さんの事は全力でお守りすると申して下さいました」

  なんて言わない。親友と言われるマキシマと雅子妃。

  無理、友達にすらなれない程正反対の人生を送っているじゃありませんか。

 ウイレム国王ってあまり頭がいいって感じはしませんね。そこをぎゅっと

   捕まえているのがマキシマ妃というわけです。

来日されたときは衣装被りで・・・申し訳ありませんでした。

 

 モナコのシャルレーン妃

南アフリカ生まれで南アフリカ育ち。フランス語が出来ない

・南アフリカの水泳オリンピック選手

・肉体美と美貌を誇るモナコの象徴に

 シャルレーンとアルベール大公は20も歳が離れているんです。

   なかなかお子様が出来ないなと思ってたら双子ちゃんが誕生。

   これで公国も安泰。

   とはいえ、アルベール大公には非嫡出子が何人もいるんじゃなかった?

 シャルレーンのすごい所は、子供達の水泳指導に携わり、プールがない国には

   寄付しちゃう。自分で財団をつくったんです。

   子供達に直接水泳を指導し、水の事故に遭わない様にさせてから母国へ

   返す・・・なかなかできませんよね。

 ダイアナ妃ばりの美貌と肉体美はモナコの象徴です。

 

 番組ではダイアナ妃の真似ばかりしているキャサリン妃も取り上げられていて

一応「上げ」報道でした。でも何度見てもあのウエディングドレスはみすぼらしいなあと

思います。

 

こうやってみると、一見「学歴」「キャリア」ばかり取り上げられる各国のお妃ですが

本当に必要なのは当意即妙に言葉を発する事が出来る母国語力と、

社交性ではないかと思うのです。

コミュニケーションの能力がないというのは致命的なダメージだし、どんなに王子様が

惚れてもお妃の資格はないって事です。

自分の国を捨ててまでオランダ人になり切ってるマキシマと、いまだに

皇室を否定し続ける雅子妃がお友達になれるはずがないのです。

 

さて、最後に来日するベルギー王室について

 

現国王フィリップとマティルド妃

マティルド妃は伯爵家の生まれで、ベルギーで初めてのベルギー人のお妃です。

これが結婚式の時。

この時、雅子妃は外国旅行がしたいばかりに妊娠を隠してベルギー行き。

アルコールがぶ飲みで流産。

ベルギー王室の集まりでは皇室の悪口を散々言ったとされています。

 未来の女王、ブラバント女公エリザベートは愛子内親王と同い年。

だから「愛子も女帝に」と言い出しかけないわけですが、それを言うなら、

ベルギー王室ではエリザベートの二番目の弟が発達障害である事を隠していません。

きちんと療育をしています。

まずそっちからやれ!と言いたいですが。

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2002年花組エリザベート(春野寿美礼)

2016-09-23 07:00:00 | 宝塚コラム

 DVDキャスト

トート・・・春野寿美礼

エリザベート・・・大鳥れい

ルキーに・・・瀬奈じゅん

フランツ・ヨーゼフ・・・樹里咲穂

ルドルフ・・・彩吹真央

エルマー・・・蘭寿とむ

小ルドルフ・・・望月理世

 

 5年ぶりの再演

先日のスカステにおいて、20周年パーティでの春野寿美礼の挨拶

私のお披露目だったんですけど、大鳥れいの退団公演で。大鳥れいに振り回された

エリザベートでした」

大鳥れいは

花組公演の時、最下級生で白い仮面をかぶっていた朝夏まなとさんがトートだなんて感慨深い」

この二つの挨拶を見て、みなさんはどう思いますか?

私はつくづく「オサって変わってないんだなあ」と思いました。

双子のママになるんだよね・・・・・大丈夫か?

大鳥れいのような挨拶をすべきだと私は思いました。トップスターならね。

 

さて、宙組以来5年ぶりの再演。

それも歌がめちゃくちゃ上手な春野寿美礼のお披露目という事で

結構盛り上がった記憶があります。

当然、チケット難でした。

瀬奈じゅんのルキーニも似合いそうだし、フランツの樹里さんも歌えるしって事で。

大鳥れい演じるエリザベートの見た目はしょうがないとしても、とにかく

聞くだけなら雪組レベルまで行くだろうなあと。

 

この時、演出は中村一徳だったんですよね。

おおまかの流れは変わらないにしても演出家が変わる事で違いが出れば・・・・

 

 過去3回とは違う演技を・・・・と思いすぎ

春野寿美礼としては、今までの「エリザベート」とは違うトートを演じたいと思ったのでは

ないかと。だから、自分なりにものすごく頑張ったんだと思います。

しかし、他のキャストがみな平凡なので、春野寿美礼だけが浮き上がって見えてしまうんです。

春野寿美礼というスターのよさを私はなかなか理解しがたいのですが、

男役として未完成のままトップスターになった人だなという印象があります。

自分の欠点を補う為に、得意な歌をめちゃくちゃ朗々と歌う。

一方で大柄でないから、そう見せる為に一生懸命におおぶりにして大きく見せる。

花組版のトートは、とにかく無駄な手の動きが多いのが特徴です。

「その手の振りに何の意味があるのか」と思う程に手や腕を動かすんですね。

しかも、相手役を全くみないで、ひたすら自己陶酔の中で右往左往しているような。

確かに春野寿美礼のお披露目ですし、彼女が真ん中にいるんだから、自分の世界に

埋没してもいいといえばいいんだけど、相手役への気遣いが一切なく、自分を鏡で

みて、うっとりしているような感じはちょっと頂けないなと思います。

時折、叫んだり、体をぐいっと動かしたりするんですけど、演技と演技に脈路がないというか

その場その場の雰囲気でやってみましたーーという感じです。

歌なら一路真輝や姿月あさとがいるし、ガタイの大きさでは麻路さきに負けるし、

苦肉の策だったのかなと。

 どこにでもいるエリザベートとルキーニとフランツとルドルフ

春野がひたすら自分に酔う中で、共演している大鳥れい、樹里咲穂、瀬奈じゅん、

彩吹真央はいわゆる「普通」です。

大鳥れいは格別美しいわけでもないし、かといって可愛いわけでもない。

エリザベートをやってもアントワネットをやっても同じだなt思うだけで。

樹里咲穂はあまり時代物には合わないというか、瀬奈じゅんの歌やセリフ回しは

耳障りはいいんだけどさらっと流れて忘れてしまう感じ。

彩吹真央は、さすが樹里咲穂と大鳥れいの息子だなーーと思う程「普通」の皇太子。

そう、春野寿美礼を除けば、この作品は「エリザベート」というタイトルじゃなくて

「エリザベート皇后の生涯」とか「ハプスブルク家」とかいうのがついても全然誰も

おかしいと思わないレベルです。

 遠野あすか

この作品で見てよかったと思えるのは多分、遠野あすかだけではないかと思います。

彼女のヴィンディッシュ嬢は陵あきのとは違って、気がくるっても笑わないで泣くんですね。

狂気の中で悲しみに浸っている。

観客はヴィンディッシュ嬢に惹かれるエリザベートに同化していくのかなと。

 

 演出

おおまかに変わっている所はないのですが、1幕最後、鏡の間から登場するエリザベートの

向きが白城あやかと正反対。

ヴィンディッシュ嬢が上手から登場して

下手に去っていく。その際、彼女が持っていた枯れた薔薇の花びらが落ちる。

トートがルキーニナイフをぽとっと落とす。

フィナーレCの「最後のダンス」が春野寿美礼と瀬奈じゅんのダンスで始まる。

仲がいいオサアサならではだなと思います。

衣装は全部デザインが新しくなっているのですが、とにかく安っぽい。

特にエリザベートの衣装が何だかな・・・・と

鏡の間のかつらはまるっきり大鳥れいに似合っていませんでした。

男役ダンスはボルドー。これは綺麗だと思いましたけどね。

でも、デュエットダンスでも歌っちゃうのか・・・春野さん。

パレードも1フレーズ少ないです。

 

 なぜエリザベートとトートは結ばれるの

タイトルのように思った人は多かったと思います。

少なくとも雪組と星組を見た人からは出てこなかった感想です。

さらに言うなら、「エリザベートってわがままじゃない?」って事でしょうか。

まず「なぜ」について。

これは新曲「私が踊る時」の春野寿美礼と大鳥れいに原因があると思います。

ここの場面、宝塚版ではとにかく仲が悪く見えるんです。

喧嘩してみえる。

しかも最後、エリザベートはつんとして退場するわけですから。

東宝版で花總まりが歌うと、ここは「トートへの言い訳と強がり」になって

可愛いんですが。

花組の場合、こんなに仲が悪い二人が何で最後に抱き合って昇天していくのか?

変じゃないか?と。

思えば「エリザベート」は最初から矛盾を含んだ物語なんですけど、

それがあらわになってしまったんですよね。

樹里咲穂のフランツがあまりにも優しくて二枚目で

こういう人の言う事なら聞いてもいいなあと思う一方で、春野トートは吸血鬼のごとく

不気味なので「トートよりフランツの方が」と思う人もいたのではないかと。

また「わがまま」というのも、大鳥エリザベートはとても心を病むほど神経質に見えない、

むしろどんな逆境にも耐えていける強さを持っているので、まるっきり同情出来ないんですね。

これ以降、どの組を見ても、

「考えてみれば何でトートとエリザベートが結ばれるんだろう」という疑問が膨れ上がるばかり。

トートがエリザベートを愛している風に見えないのも原因ですね。

 

 東京でみたとき

実はものすごく期待してました。だって歌が上手な人ばかりですし。

なのに、ふたを開けてみたら「全員上手なのになぜ頭に残らないの?」と

悩むばかりで。

思い出すのは、夏美ようのゾフィの目を伏せたくなる皇太后ぶりばかり。

早い話、当時の花組は優等生ばかりで個性が強い人がいなかったという事ですね。

仲がいいおさあさも、アイドル的な人気に過ぎなかったのかなと。

星よりずっとずっと上手なのになぜだーーと。

スターが小粒になってきたねと言われ始めた頃だったんですよね。

お披露目で「エリザベート」というのも災いしたのかもしれませんが。

気負いすぎの春野寿美礼と正しく演じ過ぎた他の人達の落差は大きかった。

 

DVDでは独立運動で旗をふるまー様がちらっと映っています。

感慨深いです。

 

 

 

 

 

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皇太子夫妻の敬老の日公務

2016-09-22 17:15:27 | 皇室報道

 どよーん・・・・とした空気が流れる中の敬老の日公務。

もはや拷問になってる。

 9月21日 杉並区「第三南陽園」に行く。特別養護老人ホーム

ご到着。午後2時過ぎです。

何だか偉そうで・・・・・

ご老人方の作業療法を見ている夫妻。

誰も皇太子夫妻を見ない。ちっとも嬉しくないと背中が言ってる。

寒々しい感じ。

「(ハンドベルの)練習は大変でしたか」

「・・・・はあ?」

「ここでの生活はいかがですか」

「・・・・・・」

特養は基本、土足じゃないそうです。

みなさん、上靴を履いている。でも皇太子夫妻は土足。おつきの方々は?

皇太子夫妻に10人のおつきがつくってどんだけーーお偉いの?

老人方は選抜された女性だけ。名札、そしてリボンをつけてます。

ほらっ。皇太子夫妻の前だから間違わないで・・・・と必死なおばさま。

ご老人たちは興味なし。

皇太子夫妻は、「これで公務終わり」状態。

ちなみに比較すると

なんだろ、この違い。

敬老の日もこどもの日もやらなくていいんじゃない?

やっつけ感しかない皇太子夫妻に来てもらっても国民の迷惑だし。

それなら眞子さまや佳子様が来た方がよほど、みんな元気になるって。

孫が来たみたいだもんね。

宮内庁だってそこらへんの事、考えなさいよ。

 

 10月にベルギー国王夫妻来日 

 10月12日、来日しらベルギー国王夫妻を両陛下が案内して茨城県結城市に行く。

 結城市がベルギーのメッヘレン市と姉妹都市の為。

 郷土芸能や結城紬を視察

 つい1か月前「身体の衰えと共に・・・・」といって「退位したい」とおっしゃった陛下が

  ベトナムに行くわ、ベルギー国王夫妻と出かけるわ、ポジティブすぎて。

  どうしてなんでもかんでも「私が行かないと」になるんでしょうか。

  天皇がわめこうが叫ぼうが「退位したいとおっしゃった以上、こういう事は減らしましょう。

  全部皇太子ご夫妻にやってもらいます」と宮内庁長官は言うべき。

 国王夫妻には天皇が?ってわけでもないと思います。

   国王夫妻は皇太子夫妻と同年代。同年代の方がいいに決まってます。

  しかし 今回は皇太子夫妻はでしゃばるわけにいかない理由が。

  それは忘れもしない「流産」事件。

  国王夫妻が結婚する時、妊娠を隠してベルギーへ飛んだ雅子妃。

  海外旅行したいばっかりに。

  イギリスのナショナルカラーのロイヤルブルーの服を着て並び、校外の料理店まで

  車を走らせ、マナー違反してワインをがぶ飲み、案の定、帰国したとたんに流産。

  自己責任なのに、ベルギー王室から詫びの電話が来た筈です。

  正直、晩餐会などで「どの面下げて」と思いますよ。

  「あらーーあの時はどうも」とか、本人はけろっと忘れて笑うんだろうな。

 秋篠宮家はまた別な公務で蚊帳の外になるんでしょうかね・・・・・

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1998年宙組エリザベート(姿月あさと)

2016-09-21 07:00:00 | 宝塚コラム

 DVD収録キャスト

トート・・・姿月あさと

エリザベート・・・花總まり

フランツ・ヨーゼフ・・・和央ようか

ルキーニ・・・湖月わたる

ゾフィ・・・出雲綾

ルドルフ・・・朝海ひかる

エルマー・・・夢輝のあ

 発足2作目にして「エリザベート」

1998年は激動の年でした。

 麻路さき、真矢みきの両巨頭が退団。

 東京宝塚劇場が閉鎖され、有楽町に1000days劇場が建つ

 宙組発足で各組の人数が減る

スターもファンも大きな組替えに戸惑い、慣れるのに大変だったろうなと思います。

宙組は、月組の2番手だった姿月あさとと、雪組トップ娘役の花總まりが、コンビとして

頂点に立ち、二番手和央ようかが雪組から、3番手湖月わたるが星組から・・・というように

ばらばらな組カラーを持つ人たちの寄せ集めの組でした。

最初に「エクスカリバー」「シトラスの風」を見た時、組の雰囲気がガラスみたいに張り詰めていて

とっても冷たい感じがし、これが宙組の組カラーとして定着するんだなと思った記憶があります。

まだまだ創生期の宙組に「エリザベート」を充てる事そのものが間違いであったのではないかと。

宙組の上演によって、当たり前に見ていた「エリザベート」の舞台が、思いのほか難しいもの、

そして解釈に苦しむものだという事もわかったのではないでしょうか。

 組同士のせめぎ合い

個人的な印象ですが。月組出身とはいえ(花でもあるけど)姿月あさというスターは

演技力を評価された事はなかったと思います。

いつもずば抜けた歌唱力とダンス力で人気を博し、一方で、あまり回りを気にしない不思議ちゃん

でもあり、実はトップスターになりたくなかったという経歴の持ち主です。

姿月はどの組にも属さない宇宙人のような存在でした。

雪出身の花總と和央は、共にエリザベート経験者。

雪組といえば優等生で抑制のきいた演技をする組という印象があります。

一方で湖月わたる、出雲綾はデフォルメ過多の星組出身。

さらに花組出身の朝海ひかるはコスチュームなれしておらず、男役といいよりアイドルっぽさを

持っている人。

本人達は意識していないけれど、どっぷりと組の中で培った「らしさ」はそんなに簡単に

消えるものではなく、結果として全体的にまとまりがなくなったのですね。

姿月がもう少し月組っぽさを持っていたら別だったのかもしれませんが。

 ばらばらな解釈

演技には「攻め」と「受け」があります。普通の会話もそうですが、相手の反応によって

自分の話し方や感情が変わるのです。

しかし、この宙組の場合、経験者は経験者なりに自分の演技に拘るし、初めての人は

歌う事で精一杯でキャッチボールをしようとしない。

これはしばしば劇団四季や東宝ミュージカルを見て感じる事ですが。

姿月トート・・・歌唱力とダンスには偉く自信があるので、そこのみ頑張る。振りつけられたとおりに

         やっているだけ。どこかハプスブルク家に恨みを持っていて復讐しようとしている印象

花總エリザベート・・・宙組では本当によく泣きました。何でこんなにエキセントリックなんだろうと

           いう程に。雪組時代の「閉じた心情」がないので平凡に見える

和央フランツ・・・精神的にエリザベートに負けて、自分を見失っている皇帝。

湖月ルキーニ・・・一人でテンションが高く、盛り上げようと必死

DVDを見ればわかりますが、実は主役3人が互いにそっぽを向いているんですね。

花總と和央は二人だけの世界に入り込んでいるし、姿月は本当は誰にも関心がないし。

さらに人数が少ないので、舞台そのものが地味になっています。

ともすれば静かになってしまうような雰囲気を湖月が一人で頑張って盛り上げる印象です。

 目立つミスキャスト

ルドヴィカ・・・高ひづる → 貴族らしさがない

マックス公爵・・・星原美佐緒 → 貴族らしさもないし海外作品に合わない

和央ようか・・・フランツ・ヨーゼフ → 致命的に衣装が似合わず、やる気なし

湖月わたる・・・ルキーニ → 歌唱力なさすぎ

朝海ひかる・・・ルドルフ → 若すぎるし役柄がわかってない

夏河ゆら・・・マデレーネ → 妖しくないし若くもない

これだけミスキャストを揃えると、そりゃあもう・・・・星組みたいな大どんでん返しは望めないに

しても、せめてもうちょっと何かがほしかったなあ。

 1幕目

 ♪ フランツ助けてあなたが頼りよ ♪ 抱き付くエリザベートとフランツがラブシーンみたいになってる

  ♪ 僕は君の味方だ でも母の意見は君の為になるはずだ ♪の歌はいらないので

 二人でいちゃいちゃしててほしいわ。

 エルマーのセリフが増えて、振りがおおぶりに。

 2幕目

 棺桶に立つトート

これはね・・・麻路さんが座ってたから私は立ってみましたという感じで、意味がわからない

 フィナーレ

ぶったまげたのが、デュエットダンス。

まさか・・・まさかジャズ?それまでのヨーロッパな雰囲気が一気に消えちゃった。

何でこんな選曲を・・・・と頭の中にはてなマークが飛び交ったのでした。

 DVD

正直、宙組のDVDはお勧めしないのです。(買った方、ごめんなさい)

理由は、この撮影をしたのが実相時監督だからです。ウルトラマンの。

特撮ヒーローものと舞台では映し出す部分が違うと思うんですよね。

宝塚の映像でも、本家本元宝塚と東京では映像に違いがあり、私からみると

まだまだ東京版は魅力的に感じないのですが。

スターらの表情をとらえるのがちょっと下手かなと思い。

それはいいとして、宙組版「エリザベート」はやたらドアップが多いのです。

それもアイラインからつけまつげの付け根まで見えるような

ファン的には嬉しいかなあ

でも、トート閣下のはっきりくっきりダブルメイクとかエリザベートの下アイラインなんか

ドアップで見せられてもちょっと引く。

ただ、「最後のダンス」でトートが鏡に映って幽霊みたいに見えるシーンはさすがと

思いました。

 

 東京で見た時

まず、劇場が悪かったなと思います。

1000days劇場、私は好きだったんです。

有楽町の駅から近いし、入口前が広いから警備のおじさんに色々言われないし

2階席がないから一番後ろでも損した気分にならない。

でも、仮設ですから、壁が薄い。セリがない。

そういう所で、今まで90人くらいいた「エリザベート」を70人弱で見るというのは

それだけで「地味っ」という感じで。

湖月わたるに歌唱力を期待しないし、紫吹淳だって歌えなかった。でもこのルキーニは。

KYに見える・・・・などと言っている間に、やたら涙を流すエリザベートにげっそり。

2幕目はルドルフが樹里咲穂だったんですけど、まーーったくルドルフになってなかった。

休演などもあり、役作りする暇もなかったんだろうなあと同情はしたけど。

おまけにフィナーレのジャズでえ?となり、階段降りは湖月の紫軍服に

「かっこいい!フランツより皇帝ぽい」などと思ってしまったのでした。

当時の感想を書いた文章を読むと、よかったのが出雲綾のゾフィと、声が通っていた

夢輝のあだけだった

 

「聞く」なら雪組

「見る」なら星組

じゃあ宙組は?

 

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1996年星組エリザベート(麻路さき)

2016-09-20 07:00:00 | 宝塚コラム

 DVD収録主要キャスト

トート・・・麻路さき

エリザベート・・・白城あやか

フランツ・ヨーゼフ・・・稔幸

ルキーニ・・・紫吹淳

ゾフィ・・・出雲綾

エルマー・・湖月わたる

ルドルフ・・・絵麻緒ゆう

小ルドルフ・・・月影瞳

 

 まさか星組が再演?なんの冗談?

先日、スカステで放送された「エリザベート20周年記念パーティ」で

稔幸が「当時の星組は歌う事が大変な組だったので・・・・」と言い、思わず

「おいおい」と思ったんですが、確かにそれは事実です。

私が星組再演を知ったのは「二人だけが悪」の東京公演の時。

友人同士で思わず沈黙してしまった事を記憶しています。

私は「剣と恋と虹と」を見て麻路ファンになり、以来、ビデオを買ったり

見せて貰ったりしていたのですが、ヅカ初心者の私からみても

麻路さきがお世辞にも歌が上手とはいえず、彼女の魅力は別の所にあると思っていました。

歌劇団を好きである以上、男役は歌えないと・・・と思う向きもあるでしょうが

私にとって「男役度」のバロメーターは歌のうまさじゃなくて包容力。

一路真輝の「エリザベート」は雪組によって20世紀最後の宝塚大ヒット作品になり

名実ともに一路真輝の代表作。

しかも退団した一路は東宝の初演を務める程なのです。

麻路さきファンであれば、顔面蒼白。

麻路さきの「男役」のキャリアを潰しかねない悪評価を産むかもしれない・・・・

そんな思いだったのです。

後に、様々な雑誌や本人の弁で

誰よりも麻路さき自身が再演には消極的だった事、

ゆえに劇団に辞退しに行った事を知りました。

劇団側からは「もう決まった事だから」と一蹴されたそうです。

まだまだ一路真輝の圧倒的な歌唱力が頭に焼き付いているファンにとって

そして星組生達にとって、大変なプレッシャーになってしまったのです。

当時の星組でまともに歌えるのは稔幸、白城ああやか、出雲綾、千秋慎等。

トップから3番手、4番手くらいまで歌えないのが揃っていました。

白城あやかにとっても、かつて星組の下級生だった花總まりの代表作に

なってしまったタイトルロールを演じるのはプレッシャーだった事でしょう。

私達はとにかく怖くて怖くて。

落ち込んでしまった事を覚えています。

 

 今につながる演出の改変

麻路さきは頭の中で色々考えたそうです。

どうやったら星組らしさを出し、雪組に負けない作品を作る事が出来るか。

星と雪を比較すると、まるで「ガラスの仮面」の「たけくらべ」を思い出します。

「原作から抜け出たような」完璧な美登利を演じた姫川あゆみ。

対してまだ素人の段階だった北島マヤは、全くちがう美登利を作り上げて

観客を魅了するのです。

麻路が考えた事は北島マヤ風であったと言えるでしょう。

「歌唱力」に重きを置いた雪組版。

星組版は「トートの恋」を描く、演劇性に重点を置いたのです。

 歌舞伎のような白塗りに金髪のかつら 

 黄泉の皇帝の「型」を踏まえた振り

 トートの感情表現を豊かにする事によってストーリーをわかりやすく説明

お蔭さまで「エリザベートって本当はこんな話だったんだ」という事がわかりました。

(小池先生は、麻路さんがあんまりぐずぐず言うので、好きにやらせた・・・とも)

 一幕目

 「愛と死のロンド」 → トートがエリザベートを見るなり恋に落ちる

                エリザベートは怖がるのではなくトートに興味津々

 各場面。トートが明確に魔法を使っているように見えること

 「私だけに」で剣をおさめるエリザベートにトートはあごをくいっとあげる

 エルマー達に笑顔で近づき、二面性を見せる

 ♪ エリザベート 泣かないで ♪ のついたてから手が出る迫力の演出

  死の世界へいざなおうとうするトートは嬉しそう。

  断られ、外に出た瞬間、苦しい表情。思わず可哀想になる。

  それが「ミルク」で一変

 1幕最後、エリザベートは肖像画と同じスタイルで登場

   トートは銀橋に寝そべっている。背中で悔しさを表現

雪組版ではエリザベートはずっとトートを恐れて怖がって拒否していますが

星組版ではエリザベートはトートに興味を持っているし、ともすれば同調しそうな

感じです。

子供だったエリザベートが1幕最後で自我を持った一人の女性となる。

そして再び皇帝と向き合ってみよう・・・と前向きな姿勢を持つ、

ここが花總まり白城あやかの違いです。

星組生は何を演じても濃いというか、一樹千尋のマックスは娘が可愛くて仕方ない

ように見えますし、ゾフィの出雲綾のデフォルメぶりもすごい。

英真なおきのルドヴィカの陽気さとゾフィの対比が面白い。

真中ひかるのラウシャー大司教はよく笑いをとっていました。

そして何より紫吹淳のルキーニの「トート閣下の子分です」ぶりが半端ない

歌唱力でも滑舌でも轟悠には全く劣るのに、存在感があり、トートと息がぴったり。

そして何より素晴らしいのは黒天使達のダンスです。

一幕の「ミルク」は星組最大の見せ場で、テンポがあり、迫力があり・・・

トート閣下の君臨する黄泉の世界の大きさを知る事になるでしょう。

≪稔フランツと紫吹ルキーニ≫

この作品で最も低評価だったのが稔幸です。

元々声が高い上に何となく老け顔が似合わないというか。

マザコンというより、単に「普通にそこらへんにいる旦那」という感じで。

妻に遠慮しいしい生きてる印象が・・・・・

♪ エリザベート 開けておくれ ♪のシーンは女々しすぎると言われましたし。

一方の紫吹淳は組替えして2作目ですっかり星組に馴染み、稔を追い越そうと

しているようでした。

≪白城エリザベート≫

1幕においては、実際の年齢と役柄の年齢が合わず、ちょっと損していました。

「ダイアナ妃みたい」と言われた事があります。

自分の中に感情を閉じ込めるエリザベートというより、まだ成熟してない子供の

お姫様という感じです。

でも、夫に尽くしたいという気持ちは本当に感じられて、ハンガリーへ行った時も

ラストも、よき妻になりつつあるのかなと。

1幕最後の衣装は純白でした。

これは寿退団する白城あやかへのはなむけと言われたものですが、花總まりのに

比べて見劣りがして見えましたね。

 2幕目

 小ルドルフを見るトートの優しい顔

  ♪ 猫を殺した ♪ でトートは驚く

  そしてよく小ルドルフの思いを聞いてくれている

  ハプスブルク家の重臣たちの足をひっかける

 「あなたが本当に死だというなら私の命を奪うがいい。でも愛する事は出来ない」

 でブーツからナイフを出す

 「闇が広がる」 → トートとルドルフのパートは本来と逆

  トートに迫られるルドルフが羨ましい・・・・(泣)

  死ぬ時のキスが羨ましすぎる

 棺桶に座るトートによって死を表現。ひょいっと棺桶に乗る時に

  右足は伸ばしたまま。           

≪病院のシーンの秀逸さ≫

この作品で最も高評価を受けた脇役は陵あきのでしょう。

彼女が演じたヴィンディッシュ嬢の狂気。それを受け止めるエリザベートの

悲しさが場内一杯に広がって行きます。

白城あやかは1幕最後のドレスより、バッスルスタイルの方が似合いますし、

抑制した大人の演技でみなを泣かせますし、ヴィンディシュの「皇后になりきり」度が

さらに悲しさを感じます。

≪絵麻緒ゆうのルドルフ≫

当時、彼女は身も心もルドルフになりきっていたらしく、精神的に不安定だったとか。

香寿たつきの成年ルドルフ、和央ようかのBLルドルフとも違う、どこかはかなげで

トートや母に頼り切って、しかもトートに操られて最期を迎える。

♪ 僕はママの鏡だからママは僕の思い全てわかる筈 ♪という甘え切ってる歌が

こんなに似合う人もいないのです。

それに対するエリザベートは♪わからないわ 久しぶりなのよ ♪ととりあわない。

冷たいというより「こんなに大きくなったのに」という感じ。

ルドルフが無我夢中で訴えれば訴える程エリザベートは冷静になる。

絵麻緒ルドルフといえば、死に方がいいのです。少年のように翻弄された挙句に

ピストルまで用意してもらって撃ち方まで教わってつきっきりで・・おまけにキスされて。

トートの顔の角度とルドルフの顔の角度が少女漫画そのものです。

≪麻路トート≫

懲りないトートだな・・・と今、DVDを見て思います。

何度エリザベートに拒否られてもあきらめず期待しちゃう。

「死は逃げ場ではない」と言い放って銀橋で歌う時には、あまりにも可哀想で

観客が同情して泣いてしまう程。

彼女の言葉に一喜一憂している。

フランツに♪ エリザベートは私の妻だ ♪と言われるとムキになって言い返す。

だからこそ、ラストシーンのラブシーンが生きるというか、ああ、本当によかったねと

思えるのです。

エリザベートに抱き付かれ、はっとして手が震えるトート。やっと思いが通じた

という至福感が何とも嬉しくて。

昇天していくとき、トートがエリザベートに「この世をよくみておきなさい」と

言っているのだとか・・・・わかりやすいですよね。

 フィナーレ

全体的にスピード感があってゴージャスです。

丸々1曲歌わずに銀橋を歩く麻路さきの、カリスマ性ははかりしれません。

「闇が広がる」の群舞も。雪組のは何だったんだ?と思う位テンポがよくて。

でもやっぱり一番の売りはデュエットダンスでしょうね。

今回の宙組さんがカバーした麻路さきと白城あやかのデュエットダンス。

二人の赤い衣装の肩の部分のビーズが光輝いていて、ブルーレイなら

どんなに鮮やかだろうと思います。

ダンスの振付が・・・というか、二人の表情を見ているだけで熱くなります。

あの熱さがまー様とみりおんで再現出来たら素晴らしいですよね。

銀橋でぽーんと飛ぶところ、圧巻です。

そして銀橋でのあいさつで、麻路が白城の手にキスする・・・これもまた

ファンの胸をわしづかみにしてくれました。

 東京でみたとき

とにもかくにも、白城あやかのさよならだし・・・と思っていたんですが

オペラグラスはトートの顔ばかり追いかける始末で。

それくらい所作が完璧、表情が完璧でした。

デュエットダンスが終わると「いよっご両人!」とか「マリコさん!」とか

声がかかっていました。

それが全然違和感なしっていうのは当時の星組だったんですよね。

幕が下りる前、麻路さきは白城あやかを前面に出してお辞儀させていました。

トップスターのこういう心遣いが優しいなと感じたものです。

 

後にも先にもこんなに歌えないトート閣下はいません。

組子達の実力も不完全だったと思います。

それを乗り越える事が出来たのは、麻路さきと白城あやかがしっかり組の

頂点に君臨していた事、組子の一人一人がトップの欠点を補おうとして

体育会系の力を発揮した事だと思います。

全作品を通して星組の「エリザベート」は異質です。今も。

やっぱり基本的には歌中心のミュージカルですから、歌えなきゃ意味がないわけで。

石井徹也氏いわく、「星組のエリザベートは宝塚らしい作品だ」と評しました。

その功績の裏には、麻路さきの男役として培った表現方法や芸の「型」の

集大成であった事だと言います。

私達が宝塚に求めるもの。

それは「愛の物語」ですよね。

高尚なオペラではないという事。わかりやすさや感情移入しやすいという点では

星組版はもっとも優秀と言えるでしょう。

あの当時、本当にひどいプレッシャーの中で、新しい「エリザベート」を

作り上げた星組の伝統は今も息づいていると思います。

コメント (8)
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