思考の部屋

日々、思考の世界を追求して思うところを綴る小部屋

藤川和尚

2004年12月05日 | 風景
 夕方の報道番組は、北朝鮮を訪問した僧侶の話題であった。
 タイ国に在住する日本人の僧侶で、僧侶(以下藤川和尚)に至るその人生は、なぜか小生を引き付ける。
 藤川和尚の「人生の目標・生きがい」を読ませていただくと「・・・過去を変えることはできません。変えることのできるのは、今の行動だけです。・・・」という文章があり、「一夜賢者の偈」であり「今日只今」の重要性をあらためて心に刻んだ。

 40歳を過ぎると何故か人生を見つめ直すというか何か急にやりたいことを起こさせる心が湧いてくるようだ。
 これもテレビ番組からだが、番組の中で鶴太郎氏は美術に目覚め、ネオンの製作者は、製菓業の仕事を40年以上も行っていたが、ふと訪れたネオンの製作会社でその作業を見ていたときに、何故か魅了されその道に入ってしまったと話していた。

 藤川和尚も50歳を過ぎた頃かそれまでのタイ国での会社経営から従業員の僧侶修行の話で、3ヶ月の僧侶修行が本格的なその道へと人生を変えた。
 小生は、どうか、若い頃からいろんなことに興味を持ち最近は原始仏教に入れ込み始め退職後は、10年程その修行に入ろうかなどと考えている。
 親の寿命からすると短命であるに違いないと思うので、余命20年、明日死ぬこともあろうが、できるだけ自分の知りたいことをやりたいものである。

 「我々にとって死は生の結果で『その人が如何に生きてきたか』の表れ(果)であり『生の日々は如何に死ぬかの(因)』です。」と藤川和尚は言う。

 縁起説を説く仏教では、今の結果は、生からの集大成であり、今の集大成が死の(果)に成るのである。
 人民の犠牲の上に成る世界は、そのままの果が現れる。因果は応報であるともいえる。