MA社会研究所情報

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教師集団の変容と組織化。左翼反対派の日教組の組織率低下。管理統制化。

2009-06-29 01:28:24 | Weblog
放送大学で教師集団の変容と組織化の話を聴いた。
教員は小学校が38万人、中学校が28万人、高校が18万人で合計78万人以上いるという。教員団体はいろいろあるが、日教組は1947年に結成され、太平洋戦争で多くの卒業生が戦死したのを反省して「教え子を再び戦場に送るな」を合言葉にして、左翼的な反戦教育をして文部省、自民党と対決して勤務評定、学力テストなどに反対してきたが、1995年には文部省との協調路線に転換した。
官僚統制に民主主義、平等主義で対抗し、新たな視点が得られた。教師の労働条件や給与の改善に寄与した。組織に亀裂ができ、組合派と反組合派が対立し、職場に重苦しい空気がただよっていた。最近は新人の組合加入率が減少し、組織率が低下している。
新人教師は同僚、先輩から学ぶ、現場は個別、具体的な問題が起こり、大学で学んだ抽象論では対応できない。欧米は個人主義で他の人に伝達しにくい。日本の共同型が評価される。
管理型の組織だと計画に従って全員一丸になって仕事するが、個人の自由がない。
モザイク型だと、プロジェクトに応じて自在に変化する。目標を共有しやすい。
日本の組織の実情は、対立やかっとうがあり、いじめもある。出るくいは打たれる。長いものには巻かれろで上司の言うとおりにする。圧力がある。自由ではない。組織が崩れてプライバタイゼーションで民営化、私化が進んでいる。共同体から離れる。
1970年代から教師の職場が階層化してきた。平等でなく、官僚化してきた。
監視されて、自由がなくなり、統制が強まった。
医療が治療キュアから、世話ケアへ変わった。教育もケアが大変で過重労働になる。


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