MA社会研究所情報

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中国の社会福祉。地域で貧富の差。都市と農村の差。社会福祉制度を作り主に税金で維持。

2017-02-27 17:37:10 | Weblog
 中国の社会福祉をテレビで見た。中国は地域によって貧富の格差が大きい。首都北京の地域は豊かで、沿海部は中流、中部、西部は貧困状態だという。1949年から1978年までは中国共産党による計画経済だったが1979年から開放的な、経済改革が行われ、1993年からは社会主義市場経済政策に変わった。
 社会福祉も変化した。改革前の都市部の国有企業の職員は終身雇用状態で、農村部は自助や共同体の相互扶助制度だったが、1979年から改革解放政策になり、国有企業の医療、住宅福祉をなくし、人員削減のリストラを行った。農村の扶助の仕組みも廃止したので、90年代は失業者があふれた。税金を主な財源として年金や医療保険、失業保険を作り、最低限の生活を保障した。農民は都市に出かせぎにでて農民工になった。1980年代には医療が市場化され格差が増大した。今後のリスクとしては出生率が減って高齢化していることだ。介護保険が導入された。大学を卒業した多くの学生の就職が困難になっている。家賃が高いので都市の郊外に集団で住んでいる。若者の生活保障も必要だという。日本の状況を大規模にした状態のようだ。