30坪ぐらいの教会のようなコンサートホールを友人が自分の家に建て、オルガンも木工製作でつくった。公開コンサートに招待されたので、クッキーを手土産に2時間かけて行った。友人はドイツに留学してオルガンに魅せられ、マニアになった。技術者なので、自分でオルガンを作りたいと願っていて、ホールまで建て、工作室も作り、ついに数十年来の夢を実現した。オルガン奏者に頼んで演奏会を開くことになった。自家製のオルガンは幅1m、高さ2mほどの小型だが、パイプを一本一本作って、手間暇のかかったものだ。音はかわいくてやさしい感じがした。モーツアルトやバッハの小曲を演奏し、フルートソナタも演奏した。家庭でホームコンサートを楽しめるとは夢のようだった。友人はアメリカ生活もしているので、ホームパーティーやホームコンサートに慣れていて、日本でも楽しもうとしている。このような優雅な人生を定年後に楽しめるといいが、一般の人は年金生活でお金がなくて貧乏生活になりそうだ。