MA社会研究所情報

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日本の外交。時流に乗るのがずれている。戦後民主主義を否定し、戦前復活は困る

2007-05-18 00:08:51 | Weblog
日本の外交に関する講演を聴いた。日本は今、明治維新、終戦に継ぐ変革期だという。日本の外交は戦略がないという。時流に乗るのが戦略だという。安倍首相は体制内で右よりの革命をしようとしているという。麻生外相のいう「自由と繁栄の弧」構想はネオコンと同じで危険だという。アメリカではネオコンは衰退しているのに、日本では盛り上がっている。中曽根元首相と会食したが、日本外交の4原則を語っていた。力以上のことをしないこと。ギャンブルをしないこと。世界潮流をみること。国内の人気取りに外交を利用しないこと。だという。いまの北朝鮮への対応はこれに反しているという。日本の力以上の制裁を行おうとし、北朝鮮が核攻撃をしてくる危険をさけて、米国などが北朝鮮融和の潮流を作っているのに、国内の声に応えて拉致ばかり問題にしているという。安倍首相が慰安婦問題で戦争中のことを弁護するような発言をして、戦後の民主主義を否定して、戦前を「美しい日本」として復活させようとしているという。冷戦が終了して、アメリカが日本を本当に守るかわからない。湾岸戦争で日本の外交は変化した。お金だけ出してクウェートに感謝されなかった。兵隊をだして、血と汗を出さないと感謝されないと思った。北朝鮮のミサイルは脅威だ、9.11テロは米国民にショックを与えた。同盟国の意味が変わり、米国が日本を守るのではなく、日本にも米国を守ってもらう期待がでている。日本は中国と仲良くしなければならない。自民党には反中国と親中国の2派がある。米国の共和党と自民党はパイプがあるが、民主党とはないようだ。今後は米議会は民主党が強いのでパイプを作らねばならない。外交の変化に日本国民は無関心か、閉塞感がある。と述べていた。