スケッチブック 〜写真で綴るスローライフな日々2

写真を撮りながら、日々の暮らしや旅先で感じたことを書いています。
2016年からは撮った写真をイラスト化しています。

大谷祖廟に納骨する

2014年12月14日 | 文化/歴史/技術
妻の実家は浄土真宗大谷派です。俗にお東さんと呼んでいますよね。義理の父、義理の母、義理の父の妹さんはこの十年で他界し、葬儀と法要をきちんとお務めしています。仏教のことに疎い僕は、宗派の違いや習慣などよく分かりません。妻の実家は古い家で大きな仏壇がありますが、何でも地蔵仏のために墓を建てられないのだとか。それで遺骨を納める場所がなく、京都の東本願寺に直接納骨する必要があると聞いていました。最近、義理の父の三回忌を済ませた時、まとめて納骨したいと義理のお兄さんが言うので、本日親戚一同京都観光を兼ねて東本願寺へ車で行くことになりました。雪の心配がありましたが、関ヶ原の雪を除けばさほど影響はありませんでした。円山公園の駐車場に車を停めて歩いて大谷祖廟へ移動します。京都は若い頃から仕事で滞在することが多く慣れたものですが、大谷祖廟に入るのは初めてでした。道路から見える墓石の群しかイメージがありませんから気分も少し高揚します。円山公園から移動すると北門から入ることができます。待合室と受け付けが一つになった建物には大勢の納骨希望者が来ていました。永代経というのも意味をよく理解できませんがお経をあげてもらうことになるそうです。そりゃそうでしょうね。御影堂でお経をあげ、その後親鸞上人の御廟の前でもお経をあげてもらい無事に納骨を終了しました。義理の親戚になる僕にとっては少し複雑な気持ちですが、身内の本音はこれで楽になったということのようです。成仏せずにまだ近所をうろついているような気がしていたらしいのです。なるほど。そもそも身内の不幸である感情をいったいどこに持ち運び、どう胸に納めるのかという問題こそ供養の本義があるような気がします。自分が死んだら戒名も葬式も必要ないと思ってしまう質なので法事には一歩引いてしまいがちですが、体験する度に日本人の心について考えさせられます。午前中に終わったので、ねねの道をつたって家族と親戚で高台寺の見物をしてきました。紅葉はピークを過ぎてしまいましたが、ほんの少し残っていました。寒気のせいで底冷えのするほど寒かったので震えながら歩きます。ここも人気のスポットで外国人が喜びそうなものを展示してあったりして観光地化が進んでしました。お昼は円山公園に戻り、湯豆腐をいただきました。最近、食べていなかったので改めて京都の湯豆腐の美味しさを思い出しました。二人の娘達は初めてだったので感動してたみたいです。ご飯のお供に出た柚子大根が気に入って、帰り道に買い込んでいました。

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