小樽市内観光は人気のスポットで、休日の今日は観光客が多く詰めかけ賑わいがありました。僕は初めて訪れたので、第一印象が明るい観光の街となってしまいました。すっかり梅雨のことなど忘却してしまい、湿り気も感じないし、天然のクーラーとも呼ぶべき潮風がひんやりして、とてもいいお天気です。北海道は夏が過ごし易いと聞きましたが本当です。最初、天狗山へロープウエイに乗って登り、小樽市街の全貌と港を見下ろしてみました。小樽の街はそれほど大きくない小さな港町だとわかります。積み荷を降ろす船のための波止場や倉庫が見えます。街全体が海に向かって坂になっていて、昔は市内をスキーで滑ることができたそうです。天狗山のスキー場から直接帰宅することもできたとか。その当時の建物は今では老朽化して、新築されることもままならず、街のいたるところに点在して残っています。この小さな北の港町では、経済的に上手く立ち行かなくなり人口が減り出し、寂れていったところまでは他の地方都市となんら変わりはなかったようです。しかし、ここしばらく「北一ガラス」などの地元企業が町起こしに尽力され、今では学生からお年寄りまで幅広い年代に受け入れられる立派な観光都市に生まれ変わったのです。ここは全国でも有数の町起こし優等生です。お祭り縁日みたいに観光客がいます。小樽運河は一眼レフカメラで景観を収める人やら、倉庫を背景に記念撮影をする人など人が溢れていました。露天商もあちらこちらで接客をしています。「オルゴール館」や「北一ガラス」も見学したくてメルヘン交差点を目指します。観光地ではオルゴールやガラス製品を売ることが当たり前になりましたが、小樽が本場なのでしょうか。小樽のことはまったく知識がなく、ガイドブック頼りに来てみたものの、オルゴールとガラス製品を見て歩くだけでもへとへとになりそうでした。だって一つ二つじゃないんですから。でも「北一ガラス」は色彩が鮮やかで豊富ですから見てるだけでも楽しいです。「北一ガラス」のアウトレットショップまでありました。値段が高い「北一ガラス」ですが、ここならお値打ちに買えます。お土産に金魚の置物を買って帰ろう。旧い建築物(例えば銀行とか)そのまま残し、観光用に改装して利用するとそれが建築物の保存につながります。使わないと朽ち果ててしまうために、お金をかけて老朽化を防ぎ保管するより、有効活用して経済の発展の資源とするところが考えた人は偉い。人が集まれば労働人口が増えるし、何よりもここで生まれた人が地元で働いて暮らせることになることが良いことです。僕には小樽に思い出はありません。だけど、日本の懐かしい風景を温存するタイムスリップできる街だからこそ、人を惹き付ける魅力がある気がしました。
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