仕事で長野の伊那に訪れました。秋が深まりリンゴは赤く実り、銀杏の葉は黄に染まり、蕎麦畑には花が咲いています。信州と言えば蕎麦が美味しいのでお昼は蕎麦ににしようと思いましたが、同行者が断固ソースかつ丼を主張し、元祖と書いてある看板を見つけて飛び込みで入った店が「ひげのとんかつ 青い塔」でした。元祖については諸説ありますが、伊那では昭和21年からこのお店から始まり元祖となっています。現在は三代目が主人です。この周辺にはソースかつ丼を食べさせてくれるお店が多くあり、最近ではご当地メニューとか郷土料理と呼ばれる存在です。僕もかなり前から知ってはいましたが、初めて食しました。ソースかつ丼はご飯の上にキャベツの千切りを載せてその上にかつが載っているものです。早速一番人気のソースかつ丼ロース(950円)を注文しました。かかっているソースはお店によって違うそうです。青い塔では、見た目は醤油のような薄いソースで甘味と旨味がバランスよく配合された絶妙の味でした。想像していたこってりソースではありませんでした。かつも肉厚2cmはあるかと思いますが、分厚い割に火がよく通っていて柔らかく仕上がっています。思わず「美味い。」と言葉が出ました。ボリュームもあって食べ応え充分です。どうして今まで気付かなかったのか悔やむ程です。僕は普段、かつにはソースをかけません。家でも外食でも塩をつけるくらいです。しかし、このソースだったら、かけなければ意味がないと断言できます。お昼時は大変賑わうお店で、待ちがあるくらい繁盛していました。伊那ソースかつ丼の会によると「10月10日はソースかつ丼の日」だそうです。お店の方に、豚豚(トントン)だからですか?って尋ねたら、ジュージューという意味なんです。と教えていただきました。ワッカリマシター。
ひげのとんかつ青い塔 公式サイト
ひげのとんかつ青い塔 公式サイト