LOVERS ROCK/SADE
シャーデーとはシャーデー・アデュをヴォーカルとする4人のグループ名で1984年から2000年までに5作品しかオリジナルアルバムを出していませんが、どれも秀作です。今回全作品を始めから聞き直してみて、最後に発表した「LOVERS ROCK」が最も完成度が高いことがわかりました。キープコンセプトではあるけれど少しずつ変化があります。バブル経済真っ盛りの中、アーバンライフというセールストークを不動産・建設・住宅関連業界が扇動していたような時代にシャーデーは「DIAMOND LIFE」でアルバムデビューし、そのエキゾチックでファンキーな音楽は洗練されたR&Bとして注目されてアーバンミュージックとも呼ばれ、もてはやされたような気がします。しかし、時代は移り変わりバブル経済の崩壊とともにシャーデーの聴き方も変化してきました。何よりシャーデーの音楽性も、より研ぎすまされて進化しています。特にアーバンを強調するサックスの音色が減り、代わりにアコースティックギターのアルペジオが強調された音作りになってきています。コード変更時のネックから溢れる弦の音もオンマイクで収録されていて独特な印象を形成していることもからもそのこだわりを知ることができます。メンバーの一人スチュアート・マチューマンは1作目から3作目まではサックス/ギターとクレジットされていましたが、4作目「LOVE DELUXE」ではギター/サックスとなり、5作目の「LOVERS ROCK」になるとギター/ウッドウィンズ(木管楽器)/プログラミングに変更されていています。アコースティックなサウンドに偏向しながらも打ち込みを取り入れて多重録音による緻密さを構築するようになったのです。今まで5作品しかオリジナルアルバム(リミックス、ベスト、ライブを除く)を出していないことも驚きならメンバーも固定(その他キーボード担当とベース担当を含めてノンドラムス編成)で活動を続けていることも驚愕に値します。ジャケットも全作品、VOUGE誌のカット写真のようにお洒落ですが、これもモデル出身でデザイナー職でも成功したシャーデー・アデュのセンスが光ります。雨の日の買い物もこのアルバムを聴きながら出かければ、また違った気持ちになれるでしょう。タイトル曲lovers rockの中では、~And in all this.And in all life.~という歌詞があり、主題にも人生観を忍ばせていて「しっぽり」できる音楽に仕上がっています。
Lovers Rock
シャーデーとはシャーデー・アデュをヴォーカルとする4人のグループ名で1984年から2000年までに5作品しかオリジナルアルバムを出していませんが、どれも秀作です。今回全作品を始めから聞き直してみて、最後に発表した「LOVERS ROCK」が最も完成度が高いことがわかりました。キープコンセプトではあるけれど少しずつ変化があります。バブル経済真っ盛りの中、アーバンライフというセールストークを不動産・建設・住宅関連業界が扇動していたような時代にシャーデーは「DIAMOND LIFE」でアルバムデビューし、そのエキゾチックでファンキーな音楽は洗練されたR&Bとして注目されてアーバンミュージックとも呼ばれ、もてはやされたような気がします。しかし、時代は移り変わりバブル経済の崩壊とともにシャーデーの聴き方も変化してきました。何よりシャーデーの音楽性も、より研ぎすまされて進化しています。特にアーバンを強調するサックスの音色が減り、代わりにアコースティックギターのアルペジオが強調された音作りになってきています。コード変更時のネックから溢れる弦の音もオンマイクで収録されていて独特な印象を形成していることもからもそのこだわりを知ることができます。メンバーの一人スチュアート・マチューマンは1作目から3作目まではサックス/ギターとクレジットされていましたが、4作目「LOVE DELUXE」ではギター/サックスとなり、5作目の「LOVERS ROCK」になるとギター/ウッドウィンズ(木管楽器)/プログラミングに変更されていています。アコースティックなサウンドに偏向しながらも打ち込みを取り入れて多重録音による緻密さを構築するようになったのです。今まで5作品しかオリジナルアルバム(リミックス、ベスト、ライブを除く)を出していないことも驚きならメンバーも固定(その他キーボード担当とベース担当を含めてノンドラムス編成)で活動を続けていることも驚愕に値します。ジャケットも全作品、VOUGE誌のカット写真のようにお洒落ですが、これもモデル出身でデザイナー職でも成功したシャーデー・アデュのセンスが光ります。雨の日の買い物もこのアルバムを聴きながら出かければ、また違った気持ちになれるでしょう。タイトル曲lovers rockの中では、~And in all this.And in all life.~という歌詞があり、主題にも人生観を忍ばせていて「しっぽり」できる音楽に仕上がっています。
Lovers Rock