今年読んだミステリーでは今のところ一番面白かった本である。
だいたい、映画・演劇での「12人の怒れる男」が好きなんだよね。この作品は現代によみがえるクリスティー的ミステリーともちょっと思いました。もうワクワクして頁を繰りました。
まあ、14、5歳の子供たちがあんな会話を続けられるかなんて、野暮なことは言いますまい。ミステリーは面白いのが一番なんだ。
でも、冲方 丁氏がこんなミステリーを書いて . . . 本文を読む
初めての劇団かなあと思ったけど、昨年の今頃このカフェを探したことを思い出す。そしてタッチも全く同じで、深く後々に印象に残った作品だった。そう、演り人知らズが大阪に戻ってきたのだ。(名古屋でも公演するらしい)
最初の劇。折り紙を使った人の心を写し込むうまい作品。しっとりと夫婦の愛情を映し出す。じわっと沁み込むように人の機微に触れる。素敵だなあ。演劇でこんな繊細な表現ができるとは、、。またまたずっと . . . 本文を読む
練られた演技、演出、舞台設定。久々のメジャー舞台。何から何まで一流中の一流の演劇でした。
作品は敗戦直後のの長崎被ばくをテーマとしている。もう70年ほど前の時代である。この時代設定がどうも現代に生きる僕には入り切れないもどかしさを覚える。親近感というか、時代の普遍性を感じ得ないのである。
天主堂のマリア像が被ばくされたことの重み。原爆症を呈していながらそれを隠そうとする若い男等々、当時の社会情 . . . 本文を読む
もう29回公演だという。でも、初めて見る劇団だ。こういうこともあるのだ。とても芸達者な役者陣で、見ていて楽しい。実に楽しい。客に何が受けるか徹底して研究しているかのよう。そんな嬉しい劇団なのである。
ところがよく見てみると、何と「アマサヒカエメ」の山咲和也がいるではないか。彼こそ最近では若く才能のある役者で、僕が一目置いていた人である。一方長橋秀仁という才気煥発コント芸人の最たる人がいる。6編の . . . 本文を読む
原作はシェイクスピアの『恋の骨折り損』です。めちゃ明るい、ノー天気風のまるでお伽話のような若い人に好まれる劇なんだなあと思っていると、高校生の団体さんが大挙来ていました。
西の国と東の国との戦争観も基底には含んではいるが、それほどメッセージ性の強いものではなく、ちょっとした胡椒の役割ではないかと考えた。
男女4組が現代だったら、まるで合コンしているような展開に思わずこちらも楽しくなるが、でもそ . . . 本文を読む