よく考えられたサービス精神いっぱいの脚本です。コメディを前面に出し、退屈なんか絶対しない演劇づくりを目指しているかのような、ほんわかコメディで、90分があっと終わる。
終わったかなと思ったら、本当の終わりがまた待ち受けていて、かなり観客を受けを考えている演劇だと思う。その努力を買います。
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6人の登場人物。それぞれ個性があり、というか皆それぞれに毒を持っている。それが大小であるかは問わず生きているのが人間なのだ。
この劇ではそれに加えて言葉、方言、言語を問題にする。関西弁から、俄然標準語に変わりそして最後は人間の発する言葉ではないような言語まで登場する。観客は何事かと驚く。
斬新な劇であるが、言語の流転と町への居住の意味をこれほど考える劇は少なく、作者の感性の鋭さに驚く。
俳優 . . . 本文を読む
読みづらいこともないが、かなりの部分を占める政治的蘊蓄を読めるかどうかでこの小説の評価が決まると思う。別にこういう考えがあってもいいのではないか、と普通に読んでしまう僕はそれほど気にならなかった。
ということで、あとはこの厄介な密室解読と実質的な探偵が誰なのかに焦点が移るわけですが、あっと驚くほどではないが、それほどににんまりしたかなあ、、。もうミステリー界においては密室は解き明かされた代物だか . . . 本文を読む