前半は学ランの不良生活、後半は急造の極道生活。そのギャップにちょっと驚くも、描かれるのは「青春の色、音、絆、叫び、すなわち強い友情」だ。そして裏切りが混ざればそれは悲しくも崩れていく。それは青春の墓碑銘となる。
あるときみんな同じ方向を見つめていたという経験を持つ人のみこの映画の痛みは分かるはずだ。しかし、大人になっていくほどこの感覚が薄れてゆく。
自分に戻り、この映画、無理だろうけれど、うー . . . 本文を読む
いやあ、特に読後感をあまり書くことがないというジレンマに陥った珍しい作品でありながら、実に秀作でありました。
書くことがないというのは話が淡々とただ家計簿の話だったからです。経理は地味だが、実は一番重要であり、要職であり、戦略的にもなる部署だといわれるが、それを絵解きのように2時間強映像で説明されても本当は面白くないのである。
しかし、この映画は面白いのである。本当は面白くない話をこれだけウイ . . . 本文を読む
レオニー役の【エミリー・モーティマー】はどちらかというと色香もいまいちの地味目の女優である。しかし、生活感漂う役柄はすこぶる絶品で、今まで数々の難役を演じてきている。
そして本作ではアメリカでも高等教育を受け、自立を目指すプライドが高い女性なのに、一人の男と恋愛をしたがために男を追いかけて蛮国に来日すると、何と妾の存在になってしまっていたという屈辱を初めて味わう役柄を演じている。
家柄がどうで . . . 本文を読む
ウディの映画が大嫌いなのにまたも見てしまった吾輩。自分にいい加減にせんかい、と言いたい。でもなぜ彼の映画が嫌いなのか何となくこの映画で分かった気がします。
相変わらず切れるギャグ。特に今回はすべてのセリフが辛辣で、スピーデーで、しかもシンプルで落ちも鋭い。ウディの本領がめちゃ発揮されている。それは機関銃のごとくでもあるが、でも僕には古きツービートの掛け合い漫才のようにも思える。
でも一方、映画 . . . 本文を読む