セントの映画・小演劇 150本

観賞数 2024年 映画 86本、 演劇 63本

トンマッコルへようこそ (2005/韓国)(パク・クァンヒョン)

2006-10-28 23:23:13 | 映画遍歴
ほんわかのんびりユートピア的ノーモア戦争らしき展開が、そのうち執拗なアメリカ批判映画にすりかわるところが僕には痛烈で、やはり国家の分断という悲劇をこんなに優しい人たちの気持ちで訴えるこのやり方は正しいと思う。 人民軍、連合韓国軍、アメリカ軍を解体した人間同士の触れ合い、ユートピア村の人々とのつながり、その演出力はきわめて優れている。 撮影も立派で映像もきわめて優秀で美しい。ただ、スローモーションの . . . 本文を読む
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上海の伯爵夫人 (2005/英=米=独=中国)(ジェームズ・アイヴォリー)

2006-10-28 23:22:21 | 映画遍歴
わりとアイボリーと相性の良くない僕であるが、今回は完全に彼の無気力な演出振りに相乗的に気持ちが引きはじめてから、映画のほうも時間がたつに連れて俄然詰まらなくなる。映画を撮りたいというの本源的な能動性がなければ映画に関わってはいけないと思う。 ひょっとしたらこの主演女優の華のなさもこの映画の魅力のない原因かもしれないが、あの、名優レッドグレーブ姉妹でさえ目立たせなかったのだから、やはりこれはもうアイ . . . 本文を読む
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