蒼井優の可憐な少女振りがすべてであろうと思う。
いまどき、こんなストーリーひとつで2時間を持たせるのがどんなに大変か、熊澤尚人はまず考えたに違いない。
そのため沖縄の風土、光、人々を基調に持ってくる。
東京の町並みも沖縄から出てきた少女の目線で、いかにもエトランゼのごとき異東京がなかなか良く、だがその都会人も少女の素直なひたむきさを理解する側の人間となってゆく。
こんなハナシが、当人に分からずにう . . . 本文を読む
まあ、低予算の範囲内でこのテーマというか狙いは面白いと思う。
しかし、二人が海に放り出されてからがこの映画の一番面白いところであり、演出の力量を発揮できる部分なのに、後半は見せ場もないままあの二人のように砕け散ってしまった。
音楽も地味だったし、全体にしかけもおとなしめだったね。要するに中途半端な恐怖で終わってしまった。その割にはラストは救いようのない終わりで、これじゃ映画館をスカッとした気分で出 . . . 本文を読む
多感な子供たちをテーマにしたいかにもピュアな物語だ。純粋さを求めると現代では小学6年生にまで年齢を若くしなければならないというジレンマも確かにあるが、それはそれで実に初々しいしく美しい世界だ。
まんがっぽい展開に少々引くところもあるがそれはご愛嬌。多部未華子のスケールの大きさの前にはそれらは問題にならない。まさに少女漫画の一こまをそのまま映像化したような多部未華子は久々の大物感が漂う。
題名からは . . . 本文を読む