ピーター・ヴァン・ハフェル+ソフィー・タシニョン『Hufflignon』(clean feed、2008年)を聴く。
Peter Van Huffel (as, ss)
Sophie Tassignon (voice)
Samuel Blaser (tb)
Michael Bates (b)
タイトルからしてヘンである。たぶんハフェルとタシニョンのふたりの名前を合わせてハフリニョン。
サウンドはもっと変わっている。奇妙なアンサンブルのもと、サックスとヴォイスとのユニゾンがぞわぞわするほど気持ち良い。さらにトロンボーンとベースとがまた明後日の方向を向いて踊っており、意識があっちとこっちとに連れまわされる。
ゴリラ・マスク『Iron Lung』を聴いたときには、ハフェルについて、摩擦係数が高く細かなヴィブラートも聴かせる面白いサックスだなと思ったのだが、ここでは、めかぶのようにへばりつくものの、また別の塩っ辛いサックスを吹いている。
●ピーター・ヴァン・ハフェル
ゴリラ・マスク『Iron Lung』(2016年)