SERIE A 第15節 12/3(日) 15:00@ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ) 主審:マッツォレーニ氏(Bergamo出身)
サンプドリア 1 - 2 ラツィオ(前半0-0)
・後半(11分)サンプドリア[1] サパタ
・ (35分)ラツィオ[1] ミリンコビッチ-サビッチ
・ (47分)ラツィオ[2] カイセド
↑↑©goal.comより
この日、攻守ともに素晴らしいプレーだったベレシンスキ。日本代表はW杯で彼とも対戦する事になるのか!?
ホーム全勝サンプ対アウェイ全勝ラツィオの対決。サパタのゴールで先制し勝てそうな流れだったが、一瞬のスキを突かれラツィオの執念にやられた。
[試合前情報]
TIM CUPの試合から中4日、リーグ戦ではアウェイでボローニャに惨敗を喫して以来の試合。5位ラツィオはヨーロッパリーグも含めて、アウェイでの試合は全勝。これはスゴイ。選手時代、サンプでは豚みたいに太っていて全く使えなかったインザーギ弟(シモーネ・インザーギ)監督の2年目。昨年のキャプテンのビリアを引き抜かれたりしたが、3バックにシステムチェンジしながらも成熟させたより強いチームにここまでのところはなっている。スーパースターはいないが、アルバニアやアンゴラ、ボスニア等マイナーな国も含めた様々な国の代表実力者を揃えている。
一方のサンプもコパ、DERBYでのアウェイも含めてマラッシでは9勝0敗。ユーヴェやミランにも勝っており、ホームでは内容も非常に良い。ただ昨季はラツィオには0勝2敗。アウェイでは7点も取られたし(3-7)、ホームでも1-2で敗れている。昔からラツィオ戦は1-1の引き分けか、大量失点と言うイメージが私にはある。ホームでマンチョが凱旋してきた1997-98の試合、現地で観ていたが0-4で負け。アウェイでも元サンプのミハイロビッチにFKでハットトリックされて2-5で負け。私が初めて生でオリンピコのアウェイクルヴァに入った2000年のコパイタリアでのラツィオvsサンプ。これもヴァザーリのゴールで先制するも、その後5点取られて2-5で負け。嫌な相手だ。これが昨季の試合。
⇒http://blog.goo.ne.jp/shussissi/e/6284f5c0462e07485be445bd0dd11c9a
さてサンプはジャンパオロの4-3-1-2。TIM CUPではターンオーバーを敷いた為に、このラツィオ戦はほぼレギュラーメンバー。ただ、リネッティとストリニッチが怪我で不在。特にストリニッチは痛い。よって左SBはムッルー。MFはプラートがスタメンに復帰。CBのシルヴェストレとトップ下のラミレスがコパも含めて元気に今週8日間の間に3連試合続でスタメン。2トップは鉄板コンビになったサパタとクアリアレッラ。そのクアリアレッラがキャプテンマークを巻く。ベンチには久々ドドが怪我から戻ってきた。ちなみに現チームに元ラツィオ勢は特にいない
SAMPDORIA<4-3-1-2> 監督マルコ・ジャンパオロ
サパタ クアリアレッラ(cap)(70分コフナツキ)
ラミレス(76分アルヴァレス)
プラート(83分ヴェッレ)バッレート
トレイラ
ムッルー ベレシンスキ
フェラーリ シルヴェストレ
ヴィヴィアーノ
ベンチ:GKプッジョーニ、トッツォ DFアンデルセン、ドド、サーラ、レジーニ
MFジュリチッチ、カペッツィ FWカプラーリ
一方のラツィオはシモーネ・インザーギ監督の3-4-2-1。怪我などで招集外はサンプの天敵フェリペ・アンデルソン、ワラセ、ディ・ジェンナーロ、ジョルダン、ナニ。F・アンデルソンがいないのは大きい。しかしラツィオも選手層は薄いわけでは無い。GKは完全にレギュラーとなったアルバニア代表のストラコシャ。DF-3バックは昨年、セリエAに慣れて覚醒したオランダ代表デ・フライを中心に左に元ルーマニア代表のラドゥ、右に珍しいアンゴラ代表のバストス。MFは中央にイタリア代表パローロとルーカス・レイバ。左はキャプテンのボスニア代表ルリッチ。右はモンテネグロ代表マルシッチ。1トップ、ラツィオで大復活して再びアズーリにも返り咲いたインモービレを支えるのがルイス・アルベルトと、セリエA一苗字が長いセルビア代表ミリンコビッチ-サビッチ。”なんとかッチ”がたくさんいるが、全員代表国が違う。渋い国が多いが、やはりほぼ全員代表選手だ。元サンプ勢は監督のシモーネ・インザーギぐらいか
Lazio(3-4-2-1) 監督:シモーネ・インザーギ
インモービレ
ミリンコビッチ-サビッチ L・アルベルト
ルリッチ(cap)(75分ルカク) マルシッチ
ルーカス・レイバ パローロ
(75分カイセド)
ラドゥ バストス(62分パトリック)
デ・フライ
ストラコシャ
ベンチ:GKグエリエーリ、ヴァルジッチ DFバスタ、フェリペ
MFネト、ムルジア FWパロンビ
*備考:警告:後半48分インモービレ;年間チケット保有者数16.513枚(1試合平均166.955euro);有料入場者数1.537枚(34.395euro);芝状態そこそこ
★日曜日20:45時キックオフで行われたポスティチポ
<あらすじ>
ハイライト動画⇒https://www.youtube.com/watch?v=0Ou3oX71rYE
前半8分 クアリアレッラのスルーパス⇒バッレートが左足シュート⇒左に外れる
17分 右CKのボールがファーまで流れフリーのインモービレのところに⇒インフロントでカーブをかけて狙うがわずかに右に外れる
18分 ペナ内でサパタの落とし⇒ラミレスが左足で狙うがGK正面
21分 右サイドからマイjナスのクロス⇒ルイス・アルベルトがダイレクトで合わせるが外れる
23分 惜しい!右サイドからラミレスがサパタのブロックを利用してカットイン⇒左足で強烈なシュート⇒わずかに上に外れる
30分 決定的!ラミレスのパスをダイレクトでプラートがスルーパス⇒サパタが体勢を崩しながらシュート⇒GKストラコシャ、右足でセーブ
35分 右CKのこぼれ球をインモービレが強烈なシュート⇒GKヴィヴィアーノが反応してセーブ⇒L・アルベルトがこぼれ球を右サイドからシュートクロス⇒ベレシンスキがぎりぎりのところでクリア
ロスタイム0分。そのまま終了
前半は0-0。ポゼッションはサンプ11分10秒:ラツィオ13分09秒。得点こそなかったが非常にエキサイティングな前半。サンプもボローニャ戦の酷いプレーをTIMカップの快勝で忘れられたか、前節が嘘のような出来。やはりホームとアウェイでは全然違う。お互い攻撃的で、積極的に仕掛けて何個もチャンスを作る。入りはサンプの方が良かったが、最終的には互角の展開。両チームともストライカーのサパタとインモービレが特に目立っていた。間違いなく後半にゴールは産まれるだろうと予感させる前半だった。
後半6分 ポスト!右サイドからマルシッチのグラウンダーのクロス⇒ペナ内でトラップで浮かせたパローロがすぐボレーでシュート⇒ヴィヴィアーノは届かないが、ボールはファーポストに当たって跳ね返りがGKの元に収まる
後半11分 サパタGoooooL:1-0
→トレイラの後方からのフィード⇒ペナ内でDF2人と競ったクアリアレッラがヘッドで絶妙な落とし⇒フリーのサパタがこのボールを受けてゴールに蹴りこむ!先制!!
↑↑©lazionews24.comより
16分 決定的!右サイドからバッレートのクロス⇒ファーでフリーのクアリアレッラが左足ボレーでダイレクトで狙うがふかしてしまう
17分 バストスに代わってパトリック投入
25分 クアリアレッラに代わってコフナツキ投入。コパの活躍が認められて抜擢か。でも個人的にはここは代えるならカプラーリの方が良いんじゃないかと思ったが・・・・キャプテンマークはシルヴェストレに
30分 ルーカス・レイバに代わってカイセド(エクアドル代表のストライカー)
ルリッチに代わってルカク。より攻撃的な2枚替え
31分 ラミレスに代わってアルヴァレス投入。ラミレスはちょっと前に傷んでいたので、この交代はしょうが無いか
後半35分 ミリンコビッチ-サビッチGoal:1-1
→右サイドからL・アルベルトのFK。ペナ内中央でパローロのヘッド。混戦の中、こぼれた球いち早く反応したミリンコビッチーサビッチが叩き込む。同点・・・
↑↑©corriere della seraより
38分 疲れの見えたプラートに代わってヴェッレ投入
ロスタイム3分
後半47分 カイセドGoal:1-2
→左サイドからミリンコビッチーサビッチがドリブルでするすると中央まで突破。ペナすぐ外からシュートとみせかけてスルーパス⇒インモービレと飛び出したGKヴィヴィアーノがもつれ合う⇒ヴィヴィはキャッチしきれず、こぼれ球を詰めてきたカイセドが叩き込む。ロスタイムに痛恨の逆転弾・・・・・・・
↑↑©passionedelcalcio.itより
49分 トレイラ倒したインモービレにイエロー■
そのまま試合終了。1-2で逆転負け・・・・・・・
(ポイント)
・ポゼッションはサンプ21分39秒:ラツィオ24分59秒
・シュート数はサンプ11本(枠内3本):ラツィオ13本(枠内6本)
・1-0で80分までいって、勝てそうな流れだったが・・・
・ストリニッチ、リネッティの不在が痛く、交代選手のレベルがいつもより低かった
・コフナツキの投入はやや疑問。クアリアレッラが下がってからチャンスはほとんど作れなくなり、防戦一方になってしまった
・ヴィヴィアーノも復帰してから数試合だが、やはり一昨季の全盛時から比べると、飛び出しの面でやや衰えが見られる気がする。それでもプッジョよりは上なんだろうけど
・サンプで一番良かったのはベレシンスキか。良く走り、良く防ぎ、攻めでもドリブル突破もあり貢献した
・もちろんサパタも良かった。得点以外でもポストなどで攻撃の起点として貢献していた
・ラツィオではミリンコビッチ-サビッチがMVPか。名前が長いだけの選手では無い
・この試合で判定に不満が貯まったサンプウルトラの、主審マッツォレーニに対する攻撃的なチャントが罰金の対象となった。ティフォージの応援では良く見られる光景で、そんなに特筆するようなコールじゃなかったけどなぁ。今季から人種差別や、ウルトラのこういうチャントに特に厳しくなってるのかもしれない・・・なんかイタリアっぽく無いな。スタジアムに足を運ぶファンの数が激減したセリエAを復活させ観客動員を増やしていこうというならわかるが、一過性の物で終わってしまう気がする・・・
ついにホーム無敗が崩れる。記録はいつかは途絶えるものだが、逆転負けだけに余計悔しい。これでリーグ戦は2連敗だが、この試合は内容は悪くなかった。次のアウェイでのカリアリ戦で同じような戦いを見せれば問題無い。逆にアウェイでの2回の失敗、ウディネーゼ戦とボローニャ戦のような戦いで万が一敗れると一気に崩れていく可能性が有る。幸い、ここまで勝点を積み上げてきたので、2連敗しても下とまだ勝点5離れて6位は堅守。現実的にはこの6位でヨーロッパリーグと言うのが今季の目標になっていくのかな?とにかくカリアリ戦は勝ちたい!
Foooooooorza Saaaaaaaamp!!
次節:セリエA 第16節 2017年 12/9(土) 対カリアリ@カリアリ 現地18:00Kick Off(日本時間深夜2:00)
’17-’18 SERIE A
14試合 8勝2分4敗 勝点26 得点28 失点20 得失点差+8 現在 6位(1試合未消化)
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