保存版 冬のメルカート'17-'18 総集編

2018-02-10 16:01:59 | 保存版 サンプ名鑑

冬のメルカートが終了し、あとはこのメンツで残りのカンピオナートを戦う。サンプだけを見れば、今年は例年に無くものすごく静かなメルカートだった。ヨーロッパリーグも無く、TIM Cupも敗退したサンプ。しかしリーグ戦は内容も含めてなかなか好調で、シーズン序盤からずっと6位をキープしている。カップ戦が無い分、そこまでの選手層も必要無いが、メンツ的にはある程度満足できていると言う事でこの継続路線となったのだろう。

 結果から言うと第2GKのトレードと、余剰戦力2人のレンタル放出だけ。元々私は冬のメルカートでたくさん動くのは反対派なので、主力選手を誰も売らなかった今回のメルカートには満足。カプラーリには1800万ユーロで、結構大きいオファーがあったようだが、これを断ったとわざわざオフィシャルページで報告するほどクラブとして今季に関しては継続路線をアピールとした。強いて言えばここ数年よくやっていた、来季夏獲得の予約で有力な選手が欲しかったが・・・まだそこに関してはこれからも動きが有るだろうから見守ろう

 と言うわけで一番のニュースはサンプを愛する第2GKプッジョーニの移籍。サンプユース出身で、ジェノアからのオファーを断って失業までした男。そしてついに念願のサンプ移籍。年齢的にもこのままサンプで引退だと思っていたプッジョーニが、まさかこのタイミングで移籍と言うのは少しびっくりしたが。結果はベネヴェントの正GKベレッツとのトレード。プッジョは25万ユーロから倍の50万ユーロで2年半契約でしかも正GKと、確かに36歳のGKとしては断れないオファーだろう。ムードメーカーとして、また緊急時には貴重なGKのバックアッパーとしての戦力として、彼が今までサンプにもたらし物は非常に大きかったと思う。新天地でも頑張って欲しい。そしていずれその経験もプラスして指導者としてサンプに戻って来てくれるだろう。

 In Bocca al Lupo "Puggio!!"

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

それらも踏まえ、移籍を総括してみよう。まずニューカマーの紹介

’17-’18 冬メルカート 新入団選手

さて、そのプッジョーニに代わってサンプに来たのはベネヴェントのGKのヴィド・ベレッツ。買い取りオプション付きの今季終了までの一応レンタル。移籍直前までベネヴェントで正GKとして出場しており、それも含めてやや驚きの移籍だ。ずっと同じスロヴェニア代表のハンダノヴィッチが正GKを務めるインテルの下部組織出身で、インテルではなかなか出番が無くレンタル生活を続ける。しかしついにインテルから放出され、ここ2年はカルピ(セリエA⇒セリエB)の正GKを務め、今季からベネヴェントに移籍。GKとしては平均位の体格だが、バネがあり”ザ・猫”の異名を持つ。ただそれほどスーパーなGKと言う感じはしないが・・・プッジョより若いし、実力はやや上だと思うが、プッジョのロッカールームでの役割を考えると第2GKとしてはプラマイ0といった感じか。サンプ移籍直前のトリノ戦で退場になっており、正GKが次の試合にいなくなったベネヴェントの状況も影響したのかもしれない。何か政治の臭いがする移籍だ。スロヴェニア代表では2011年から継続的に招集されており、ヤスミンとサミールのダブル・ハンダノヴィッチの後の第3GKをずっと務めている。まぁまずは実力を見てみよう

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

Vid Belec 72ヴィド・ベレッツ

  • ポジション:GK
  • 1990年6月6日生まれ(27歳)
  • スロヴェニア マリボル出身
  • 192cm 84kg
  • 今季:ベネヴェント(セリエA) 13試合27失点
  • スロヴェニア代表:4試合0得点

次は放出のニュース。かねてから噂になっていたMFフィリップ・ジュリチッチはベネヴェントに、また出番が無かったMFダヴィド・イヴァンはセリエBのプロ・ヴェルチェッリに、共に今季終了(6月30日)までのレンタルで移籍した。イヴァンはまだ少し可能性有るかもしれないが、ジュリチッチはもうサンプで活躍する事は無いだろうなー。未だに謎なのが、なぜ今季ジュリチッチに背番号10番が与えられたかだ

 

 Filip Đjuričić 10 フィリップ・ジュリチッチ 

 

  • ポジション:MF
  • 1992年1月30日生まれ(26歳)
  • セルビア Obrenovac出身(セルビア人)
  • 181cm 72kg
Dávid Ivan 95 ダヴィド・イヴァン
  • ポジション:MF
  • 1995年2月26日生まれ(22歳)
  • スロヴァキア Bratislava出身
  • 176cm 68kg

 

サンプが保有権を持ち、今季からセリエBのエンポリにレンタルで移籍していたDFロレンツォ・シミッチが、セリエAのSPALに再びレンタルで移籍した。エンポリでは半シーズンで15試合3得点と結果を出していたので、セリエAの舞台でさらなる成長を遂げて欲しい

プリマヴェーラに2人の新たな獲得選手が。エストニアからMFのソーメッツ、モンテネグロからFWのティエポヴィッチ

Ognjen Stijepovic 

Stijepovic

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

  • 22/10/1999
    Podgorica (Montenegro)
  • FW

Markus Soomets

Soomets

↑↑©U.C.Sampdoria Official Pageより

  • 02/03/2000
    Tartu (Estonia)
  • MF

 


この冬のメルカートの結果で、スタメンの選手が変わる事は無い。ただ余剰戦力の整理にはある程度成功して、スリムなスカッドになった。今シーズンはプラートが完全にレギュラーを奪取。ただリネッティ共々ケガで離脱する事は有り、バッレートの先発回数もなんだかんだ言って多い。またサーラとベレシンスキの立場は逆転して、ベレシンスキがレギュラーを奪っている。全体的にバランスが取れたスカッドで、全くアテにされてないドドが売れれば完璧だった。

SAMPDORIA <4-3-1ー2> 監督マルコ・ジャンパオロ ※赤字が冬新加入

 91サパタ(99コフナツキ) 27クアリアレッラ(9カプラーリ)

           90ラミレス11リッキー・アルヴァレス)

16リネッティ(7ヴェッレ)     18プラート(8バッレート)

           34トレイラ(28カペッツィ)

17ストリニッチ(29ムッルー)(6ドド) 24ベレシンスキ(22サーラ)

  13フェラーリ 26シルヴェストレ

     (19レジーニ)     (3アンデルセン) 

           2ヴィヴィアーノ

          (72ベレッツ)(92トッツォ)

 
☆各ポジションを細かく見ていくとこんな感じ
  • FW陣 8サパタの加入は大きかった。前任のムリエルより、自身のゴールは少ないが継続性があり、またポストプレーでの貢献が大きい。クアリアレッラが驚きの35歳にして自己新、ここまでで既に16ゴール。この要因にはサパタとラミレスとの関係もかなり大きいだろう。カプラーリもFWの控えとトップ下のひかえとして貴重な働き。レギュラーとも遜色は無い。コフナツキは去年のシックと同じ道を辿りつつあり、徐々に頭角を表し始めている。この4人はタイプや年齢なども考えて、なかなかバランスが取れたFW陣だ
  • MF陣 8⇒昨季からの継続路線に加えて、ラミレスが加わった形だ。ラミレスは昨季のブルーノ・フェルナンデスよりフィジカルが有り、継続性も有る。そしてイマジネーションも十分で、今のところ前任者を上回っていると思う。特にクアリアレッラとの相性が良く、クアリアレッラがハットトリックした試合では3アシスト全て彼だった。それ以外では上でも述べたとおり昨年からはバッレートプラートの立場が逆転した。トレイラはもう言うまでも無く、ジャンパオロサンプの心臓となっている。リネッティも含めたこの5人が充実しているので、今季加入したカペッツィヴェッレになかなかチャンスが回ってこないのが現状だ。この2人も、コパなどでの働きを見ているとそれほど悪くは無い。若いし期待も出来る。ただ、レギュラー陣が手強わすぎるのだ。ジュリチッチが放出された今、次に首が危ないのはリッキーだろう
  • DF陣 6⇒今季加入したフェラーリストリニッチが共にレギュラーを奪取。シュクリニアールの放出をすでに忘れさせる十分な働きを見せている。昨季スタメンだったキャプテンのレジーニが控えに追いやられたと言う事は全体的にレベルアップしたと言う事だろう。あとは右SBのベレシンスキが成長して、サーラからレギュラーを奪った。左SBのムッルーが思っていたよりストリニッチとの差があったが残念。ストリニッチは契約更新を今のところしておらず、今のところ今シーズンいっぱいでミランに移籍金0で移籍すると言う噂が高い。またCBの控えが左SBも兼ねているレジーニと、若いアンデルセンしかいないのが不安だ。シルヴェストレが柱として獅子奮迅の働きを見せているが、彼も若くはないので、彼の後釜の育成は急務だ。それこそスパルに移籍したシミッチも候補になるのかな
  • GK陣 6.5ヴィヴィアーノがやっと怪我から戻ってきて、何試合かは怪我の影響が有る感じで不安定だったが、ここにきてやっと本来のヴィヴィを取り戻してきた感じだ。カリアリ戦は確かに彼のミスで勝点2を失ったが、ローマ戦は彼のおかげで勝点+3した。ヴィヴィが問題なさそうと言うこともあってのプッジョーニ放出か。ベレッツがどう言う感じになっていくかはまだわからないなぁ

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 さて次節はホームで同盟国エラス・ヴェローナ戦。残り15試合、最低6位を目指すためにはこういう試合で勝点3を取れないと、取りこぼしにあたる。その次のアウェイでのミラン戦に弾みをつけるためにも絶対勝たねば! 

Foooooooorza Saaaaaaaamp!!

次節:セリエA 第24節 2017年 2/11(日) 対エラス・ヴェローナ@ジェノヴァ 現地15:00Kick Off(日本時間23:00

’17-’18 SERIE A

23試合 11勝5分7敗 勝点38 得点42 失点32 得失点差+10 現在 6位



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1 コメント

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バブル (不良中年)
2018-02-11 09:02:15
カプラーリが1800万ユーロなんてちょっと最近サッカーバブルになってきてるんじゃ?
三角関係的な値段のつり上がりや帳簿上の1200万ユーロを加味しても1800万とはねー。
実際のところペスカーラでしか活躍してないし大車輪の働きをしたシーズンはBだしね。
帳簿上の1200万すら眉唾で本当の価値は600万〜700万がいいとことしか思えない。

とはいってもここ数年うちのフロントはよくやっていて今回は本気でELを狙ってみたいという意図なんでしょうね。
確かにサパタかクアリアレッラが欠けてコフナツキが入るとリザーブがいなくなってしまうのも事実。
今後カプラーリが1800万で売れるなんてことはあり得ないと思うので大きなギャンブルですが。
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