SERIE A 第30節 4/12(日) 20:45@ジュゼッペ・メアッツァ(ミラノ)
サンプドリア 1-1 ミラン
(前半0-0)
ヨーロッパリーグを賭けた戦い。エトオの魔法から先制するも、不運なオウンゴールで追いつかれて引き分け。ヨーロッパに半歩だけ近づいた。
Marcatori
さぁ、勝点48で5位のサンプと41で8位のミランの対決。残り試合を考えると、ミランにとってはヨーロッパリーグに向けて、最後のチャンスとなるだろう。カリアリ、パレルモと2連勝して一応上り調子。サンプは最低引き分けでもOK。もちろん、そんな気はさらさら無いが。アンダータのサンプホームでの試合は、かなりスペクタクルだったが、2-2の引き分け。メスバーの痛恨のハンドがあったが、運命のいたずらか今節もレジーニが出場停止。またメスバーに先発のチャンスがやってきた。鍵を握りそうな男だ。
サンシーロでのミランーサンプは去年0-1で負け。逆に一昨年はコスタのヘッドで1-0で勝っている。この試合は2012-13の開幕戦。サンプがセリエBから昇格してきて初の試合だった。ミラノでの通算成績はミラン37勝、9分け、サンプ10勝。ミラン103得点、サンプ41得点。まぁこんなもんだろう。確かにあまり引き分けが無い気がする。私自身が、サンシーロで生観戦したミランーサンプは通算1勝2敗。デルベッキオとマッジョのゴールで2-1で勝った試合は未だに覚えている。
↑↑数々の名勝負を繰り広げてきたサンプ対ミラン。昔の写真からはこんなのも出てきた↑↑
まずここ一週間、シニサの去就がかなり騒がれている。と言うのも、相手のミランに行く可能性があるからだ。ただ、今の段階では噂に過ぎない。確かに今シーズン終了後にミハイロビッチはいなくなる可能性もあるが・・・・後任にはディ・フランチェスコ、イアキーニ、ヴェントゥーラ、サッリ、パウロ・ソウザなどなど・・・・・・・おっと、この話をするのは止めよう。今は今シーズンに集中するのみ・・・・とシニサも言っていた。
サンプは、レジーニが出場停止だが、あとはほぼ全員集合。シニサはフィオレンティーナ戦でチームが下がり過ぎていた事を危惧して、4-2-3-1を採用する模様。ソリアーノをトップ下に押し上げて、より攻撃的な布陣にする模様。1トップはムリエルでは無く、オカカの可能性が高い。フィレンツェではオカカは本調子では無く、先発したムリエルは孤立していた。ムリエルはスーパー切り札に取っておく模様だ。
一方ミランはインザーギの4-3-3。最も不透明なのは、怪我明けのファン・ヒンケルとボナヴェントゥーラが出場してくるか。ミランの事はよくわからんが、ホンダは何やってるんだろう?(←4/2の練習で本田は捻挫したらしい。次のMilano DERBYに復活させるべく、大事をとっているとか) ミランの元サンプ勢には、共に前回CL出場権を取った時の主力、ポーリとパッツィーニがいる。アバーテもサンプでプレーした事はある。
↓↓以下がミランの予想面子
GKディエゴ・ロペス
DFアバーテ、パレッタ、メクセス、アントネッリ
MFボナヴェントゥーラ(ポーリ)、デ・ヨンク、ファン・ヒンケル
FWチェルチ、デストロ、メネス
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オカカ
ベンチ:GKロメロ
DFコーダ、ムニョス
MFコレア、リッツォ、アクアー、マルキオンニ
Milan (4-3-3): D. López; Abate (26′ s.t. De Sciglio), Paletta, Mexes, Antonelli; Van Ginkel, De Jong, Bonaventura; Cerci (17′ s.t. Suso), Destro (32′ s.t. Pazzini), Ménez.
A disposizione: Abbiati, Donnarumma, Rami, Poli, Zapata, Bocchetti, Bonera, Alex, Mastalli.
Allenatore: Filippo Inzaghi.
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Note: ammoniti al 41′ p.t. Obiang, al 7′ s.t. Paletta, al 38′ s.t. De Jong per gioco scorretto, al 50′ s.t. Mexes e Wszolek per comportamento non regolamentare; recupero 1′ p.t. e 5′ s.t.; abbonati 19.504 (rateo gara 453.906 euro), paganti 11.231 (incasso 292.435 euro); terreno di gioco in buone condizioni.
(あらすじ)
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前半 10分 かなり遠い位置から、エトオのロングシュート・・・・・がこの試合初シュート
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14分 ファン・ヒンケルのグラウンダーミドル。良いシュートだったが、ヴィヴィアーノのナイスセーブ
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22分 CKからの展開で、左サイドにいたエトオにボールが。エトオはカットインして、強烈なミドル。惜しくもわずかに左
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41分 メネスを倒したオビアングに、この試合初のイエロー
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44分 スローインのボールから、スイッチでマークを外したチェルチ。ゴール真正面からフリーでシュート。危なかったが、力んでふかしてくれる。
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ロスタイム1分。そのまま0-0で終了
前半は0-0。ポゼッションはミラン16:17対サンプ11:13。ボール保持率はミランの方が上。だがサンプも前節の反省から、引いてはいるもののある程度はラインを高く保ち、攻撃を受け止める。そして、前線のオカカのキープと、エトオの指揮から何本か良い攻めを見せた。ミランは個々の能力は高いだろうが、組織力は感じない。チェルチが一人で空回りしている印象だ。アンダータでの対戦に比べると、ミランに対しての劣等感はほぼ無くなった。これはサンプが成長したのか、はたまたミランが退化したのか・・・
サンプは後半頭から、メンバーは変わらないもののポジションを入れ替える。オカカの1トップの下を、左からエデル-エトオ-ソリアーノの並びに変え、エトオをトップ下の位置に置くことにより、より攻撃に絡ませる狙いか?
- 後半 1分 いきなりチャンス!オビアングのスルーパスから、メスバーが左サイドを抜けてクロス。中でオカカが合わせに行くが、インサイドキックは完璧にはヒットせず。惜しい
- 7分 カウンターからエデルがドリブルを仕掛ける。たまらずパレッタがファールでこれを止め、イエロー
- 8分 そのファールで得たFK。ゴールやや左寄りからエデルが狙う。エデルは意表をついて、ニアを低いボールで狙うがGKコーナーに逃れる。
後半13分 ソリアーノGoooooooooooooooL!! 1-0
- 17分 チェルチに代わって、今冬加入したばかりの若いスペイン人MFヘスス・ホアキン・フェルナンデス・サエス・デ・ラ・トーレスこと”スソ”を投入
- 20分 ソリアーノに代わってダンカン投入。4-3-3にフォーメーションチェンジ
- 25分 メネスに右サイドを破られて、クロスを上げられる。しかしパロンボが決死のヒザブロックでシュートは許さず
- 25分 アバーテに代わってディ・シーリオ投入
- 28分 オカカに代わってムリエル投入
- 28分 ミランの右からのCK。メクセスがどんぴしゃでヘッドで合わせるが、ニアのゴール中を守っていたダンカンがライン上で何とかクリア。しかし続けざまのCKは、今度はダンカン防げなかった・・・
後半29分 ダンカンオウンGoal 1-1
↑↑デ・ヨンクのオーバーヘッドは素晴らしかった。このゴールにつながるシュートも含め、ミランで一番効いていたのはデ・ヨンク
- 32分 負傷したデストロに代わって、元サンプの10番”パッツォ”が登場
- 37分 ペナ内右側から、スソの左足でカーブをかけたシュート。ファーポストに直撃・・・・
- 38分 狂犬デ・ヨンクにイエロー。ヘッドの競り合いでムリエルにひじ打ち。レッドでもおかしくなかったが
- 43分 デ・シルヴェストリが最近お約束になってる、試合終了間際の負傷で交代。代わりはゾレック
- ロスタイム5分。このまま1-1で終了。
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(ポイント)
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勝てた試合だったが、最低限の引き分け
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勝てばナポリ・ヴィオラを抜いて4位だったが、ミランとの7差を保つ事には成功した
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後半先制した後は、余裕のパス回し。追いつかれてもそこまで攻めに転じなかったので、やや引き分けでも良し感があったか?
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CKは考えた方が良いと思う。サンプはかなりショートコーナーを多用したが、サインプレーも読まれていた
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それに対して、ミランは普通にあげてきて2度チャンスを作り、一つは得点に
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メスバーも今日のプレーなら、レギュラーも
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オカカも頑張っていたが、まだ守備し過ぎかな?認めなくは無いが、もう少し手を抜いて、点を取ってくれ!
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ミラニスタの数、少なっ!
この日のマンオブザマッチは彼かな?↑↑
ロマニョーリも良かったが、2人のCBコンビはほぼ完ぺきだった。1対1、ヘッドでの競り合い、目立たないが完璧なディフェンスを見せた。古巣ミランに対する意地もあったのだろう。来年はモイサンデルも加入するが、この2人のコンビはまだまだサンプで見たい!
↓↓以下順位表↓↓
2位ラツィオ | 58 |
3位ローマ | 57 |
4位ナポリ | 50 |
5位フィオレンティーナ | 49 |
6位サンプドリア | 49 |
7位トリノ | 43 |
8位ミラン | 42 |
9位インテル | 41 |
10位ジェノア | 41 |
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やっと強豪4連戦が終わった。結果2勝1敗1分。まぁ最低限か。ただ次のホームでのチェゼーナに確実に勝たないと、強豪相手に頑張って引き分けた意味が全くなくなってしまう。セリエAの一番の特徴としてあげられる、上位チームと下位チームの実力差の無さ。しかもチェゼーナは降格が危ないと言う事で、必死にやってくるだろう。監督は元サンプのディ・カルロ。残り8試合。ラツィオ、ローマは厳しいが、4位は狙いたい!
Noi Vogliamo andare in EUROPA!!
’14-’15 SERIE A
勝点49 30試合 12勝13分5敗 得点 38 失点 31 得失点差 +7 6位