ほぼ週刊SAMP通信 第11節 SAMPDORIA 2-2 Milan 日本で唯一サンプ目線からのレビュー

SERIE　A　第11節　11/9(土)  　＠ルイジ・フェラリス(ジェノヴァ)

 サンプドリア　2－2　ミラン

 　　　　　　　　　　　　(前半1-1)　　

　　　　　　　　　主審:オルサート氏(Schio出身)

 

 

 

　ホームにミランを迎え撃つ。本田さんがいらっしゃるという事で日本のメディアの注目も高く、サンプの試合がNHKのスポーツニュースでやったのは初めて見た^_^;互いに攻撃的でスペクタクルなドロー。内容は良かったものの惜しくも引き分け…ただ、昨年からの成長ぶりは見せられた。

 

 

 

 

　日本のメディアによると、本田のフリーランが1点目を生み出したとか、全試合スタメン出場も強行出場がたたって活躍できずとか・・・どうせそんな記事になるだろう。まぁ我々ドリアーノに取ってそんなのは全く関係無い。ここでは100%サンプ目線でお送りしますm(_ _)m

 

 

 

 

↑↑全4得点の選手達

 

＊

Marcatori

(前半10分)　ミラン①　エル・シャーラウィ：カウンターからデヨンクのパスを受けたエル・シャーラウィがスピードに乗る。ペナに近付いたところでカットインして、右足で豪快なミドル。きれいに外から巻いたボールは、最近好調のGKロメロもさすがに届かず。”イル・ファラオーネ”は622日ぶりの復活ゴール・・・

＊

(前半46分)　サンプドリア　オカカ②：ダンカンの縦へのスルーパスを、ガッビアディーニが反転しながら中へ速いクロス。飛び込んできたオカカが、飛び出してきたGKの鼻先でつま先で触りゴーーール。同点!!

＊

(後半6分)　サンプドリア　エデル②：右からのガッビアディーニのCK。ファーサイドへの速いボールに、後ろから突っ込んできたオビアングが全身バネの跳躍力で驚異的なヘッド。ドンピシャのシュートはポストに当たったが、はね返ったボールに、咄嗟の反応を見せたエデルが、ゴールに流し込み逆転!!

＊(後半20分)　ミラン②　メネズ(PK)：メネズのグラウンダーのクロスを、戻ってきていち早くカバーリングしようとした左SB・メスバーが芝に滑り、手で触ってしまう。ハンドでPKの判定。このPKをメネズが落ち着いて右下に決める。同点・・

↑共に引退してそれほど年月も経っていない2人。現役時代は敵として何度も対戦した。これからのセリエAを支えていく2人の監督かもしれない。試合前のひとコマ。

＊

★2戦連続ホームで行われた第11節のANTICIPO。土曜ナイターで行われた注目試合。

 

 

 

 

 

SAMPDORIA　＜4－3－3＞　監督シニサ・ミハイロビッチ

 

 　　　　　　　オカカ　

 エデル　　　　　　　　　ガッビアディーニ

 

　　ダンカン　　　　　　ソリアーノ 

　　(66分リッツォ)

　　　　　　　　　オビアング

　　　　　　　　（90分ベルヘッシオ）

メスバー　　　　　　　デ・シルヴェストリ

 

 

ガスタルデッロ（Cap)シルヴェストレ

 　　　　　　　　　　　　　　　　　　(83分レジーニ)

　　　　　　　　ロメロ　

ベンチ：GKダ・コスタ、マッソーロ

DFフォルナジエール、カッチャトーレ

MFクルスティチッチ、マルキオンニ

FWフェダート、サンソーネ、ゾレック 

 

-------------------------------

Milan  (4-3-3): Diego L�・pez; De Sciglio, Mexes, Rami, Bonera; Essien, De Jong,  Bonaventura; Honda (14' s.t. Torres), Menez (42' s.t. Poli), El  Shaarawy.
A disposizione: Agazzi, Abbiati, Saponara,  Pazzini, Albertazzi, C. Zapata, Niang, Van Ginkel, Armero,  Zaccardo.
Allenatore: Filippo  Inzaghi.
＊

Note: espulso al 39' s.t. Bonera per  doppia ammonizione; ammoniti al 27' p.t. Bonera, al 36' p.t. Mexes, all'11' s.t.  Duncan, al 30' s.t. De Sciglio, al 37' s.t. De Jong per gioco scorretto;  recupero 1' p.t. e 3' s.t.; abbonati 18.077 (rateo gara 155.730 euro), paganti  5.816 (incasso netto 159.300 euro); terreno di gioco in discrete condizioni.

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

まずは試合前のミハイロビッチの言葉↓↓
「ミランは良いチームだ。理論上は我々より強いチームだね。だが、我々もハイレベルなチームであることを示してきた。空威張りはしたくないが、彼らにも欠点はある。我々は謙虚に、そして勇敢になり、自分たちの特長を出していきたい」

「我々は３位で満足してはいないよ。この位置にふさわしいんだ。リーグ最高のディフェンスとリーグ最高のオフェンス…素晴らしい戦いになるだろうね。天国にとどまるためには、悪魔を倒さなければならない。ミランは現状に怒っているだろう。リベンジへの意欲があるはずだ」

 

 

 

＊

 

　前節フィオレンティーナに見事な勝星を上げたサンプ。連荘となるホームで連勝といきたいものだ。強豪相手の4連戦もこのミラン戦で最後。インザーギ新監督の元、復活を遂げ始めているミラン。しかし連勝したり格下に取りこぼしたり、今一つホントに復活しているのか分からない。現在はサンプの方が勝点3差で上だ。トリブーナには再びアズーリの監督、植毛コンテの姿が。だから、気になるなら早くオカカを代表に呼べって！

 

 

 

 

 

　サンプとミラン間での選手の行き来は昔から多く、現役では

 

　サンプ⇒ミラン：ポーリ、パッツィーニ、アバーテ(ミラン⇒サンプにレンタル⇒ミラン）など

 

　サンプには去年ミランでプレーしたDFシルヴェストレがいる。この日も先発。

 

　古くにはルード・グーリット、アルベリーゴ・エヴァーニ、クラレンス・セードルフやアントニオ・カッサーノなどが両チームで活躍した。まぁカッサーノはイタリアだけでも6チーム経験しているが(笑)

 

 

 

 

 ミランは4-3-3。本来CFタイプでは無いメネズを偽のCFに置き、復活を期するエル・シャーラウィと本田の3トップ。モントリーボが怪我で離脱中の中盤には、デ・ヨンクとエッシェンと言うやや守備的な布陣。サンプの攻撃力を恐れたか。DFではメクセスが今季初先発。この前の試合でサパタがひどかったからか？そしてキャプテンマークを巻いたボネーラが左SBに入る。

 

 

 

サンプは前節の緊急3-5-2から本来の4-3-3に戻す。まだ怪我の回復が100%では無いが、全滅だったCB陣から何とかキャプテンのガスタルデッロとシルヴェストレが戻ってきた。パロンボが出場停止の為、オビアングがアンカーの位置に入り、左にダンカン、右にソリアーノ。前線はエデル-オカカ-ガッビアディーニの黄金の3トップが帰ってきた。

 

 （あらすじ）

前半10分　エル・シャーラウィGoal

 

•  10分　この試合最初のチャンスでいきなり決められてしまう・・・これはエル・シャーラウィのシュートが天晴れ。ジェノアユース出身の彼。ジェノアで活躍する前に引き抜かれて良かった～。
• 　　16分　左サイド、メスバーが珍しく右足でクロスを上げる。中で胸トラしようとしたオカカを、ＤＦラミが思いっきり押したように見えたがＰＫはとられず・・・
• 　　21分　ペナ外中央でこぼれ球を拾ったエデルが右サイドにドリブルしてシュートまでいく。強くは無いが対角線の絶妙なグラウンダーのシュートは、ＧＫディエゴ・ロペスのフィスティングに防がれる
• 　　25分　センターラインからのオカカの超ロングスルーパス。ガッビアディーニが抜け出して、飛び出してきたＧＫもかわす。しかし体勢を整えて無人のゴールに撃とうとしたが、戻ってきたＤＦにブロックされる。
• 　　26分　先制点と同じような形から、ボナヴェントゥーラがカットインしてシュート。ロメロが飛んで弾く。
• 　　28分　ガッビアディーニ得意のＦＫ。・・・はＧＫ正面。
• 　　35分　左からメスバーのクロス。ソリアーノがタイミング良くヘッド。しかしちょっと弱すぎてＧＫキャッチ。
• 　　36分　左サイドでエデルが縦へのドリブル。スピードに乗るところをメクセスが身体ごと倒しに行って、両チーム通じてこの試合初のイエロー
• 　　38分　左のＣＫ　ガッビアディーニのボールをデ・シルヴェストリがフリーでヘッド。しかしボールは枠の上

前半46分　オカカＧoooooooooooooooＬ!!

• 前半最後のチャンスで貴重な同点弾。ロスタイム1分でこのまま終了。

前半は1-1。両チームともに縦への展開が早く、スピーディーなゲーム。前半20分ぐらいまではミランペース。しかし先制した事でミランのペースがやや弱まり、そこからはサンプペース。前半の内に同点に追いつけたのは非常に大きかった。

後半6分　エデルＧoooooooooooooooＬ!!

 

• 後半　6分　前半の勢いをそのまま持ち込んでペースを握るサンプ。開始早々に勝ち越しゴール。：ファーストシュートはオカカ。すぐにヴィオラもババカルのFKで応戦。後半も打ち合いの予感。
• 　　　　8分　後ろからのスライディングでダンカンにイエロー
• 　　　13分　ミラン：ほぼ消えていた本田に代えてフェルナンド・トーレスを投入。この試合の本田からは全く脅威は感じられなかった。今シーズン最短らしい。この試合を観ていた思ったが、よくよく考えれば本田はガッビアディーニと結構タイプが似ている気がする。左利き、ＦＫが必殺技、今ポジションも右ウィングだし。ＣＦも2人ともやっていた。ガッビアの方が速くて、本田の方が身体が強く、パス出せるか？

後半20分　メネズGoal

• 　　　29分　カウンターからエデルのドリブル。まずメクセス、続いてデ・ヨンクをぶっちぎってたまらずデ・シーリオがファールで止める。イエロー
• 　　　33分　ビルドアップしようとしたシルヴェストレを、後ろからスラインディングタックルでボールを奪ったＦ・トーレス。すぐさまメネズにパスするが、メネズはパスかシュートか迷った挙句、何もできず。

• 　　　36分　ファールを取ってもらえず、執拗に抗議したオビアングにイエロー。次節出場停止・・・
• 　　　37分　Ｆ・トーレスがカウンターから右サイドを突破。マイナス気味に落としたボールに、走りこんできたボナヴェントゥーラがシュート。・・・もわずかに外れる。しかしボナヴェントゥーラはシュート上手いな。去年アタランタにいた頃から欲しかった選手だった。
• 　　　38分　シルヴェストレに代わってレジーニ投入。シルヴェストレはまだ100％では無かった
• 　　　39分　カウンターからオカカの縦への突破を、オブストラクションで止めたボネーラにイエロー。2枚目となり退場
• 　　　41分　ミラン：メネズに代えて元サンプのポーリを投入。退場者が出たので守り固め。ポーリは何と右サイドバック。2年前のサンプの中盤はポーリ-クルスティチッチ-オビアング（笑）
• 　　　44分　中盤過ぎ、良い形でボールを貰ったソリアーノが、ドリブルで中央を切れ込みシュートまで持ってく。倒れながらのシュートは絶好のミドルとなったが、ＧＫディエゴ・ロペスのファインセーブに阻まれる。
• 　　　45分　最後の交代。オビアングに代わって、ＦＷベルヘッシオを投入して、最後まで勝利へのこだわりを見せるが・・・ロスタイムは3分。このまま2-2で終了。

 　　　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

(ポイント)

 

• シュート数は14対6。ポゼッションはミランの方が上だったが、チャンス数では優っていた。

 

• 4-3-3を再確認できたことも重要。

 

• 同点にされたＰＫはを取られた、マラッシのピッチの悪さを自ら被った形だ。

 

• ＰＫ献上数はセリエＡトップ。ここ5試合で4本。個人的にはその内2本はまぁ納得だが

 

• ローマ、インテル、フィオ、ミラン相手に1勝2敗1分け　＝　悪くは無い

 

• 去年は同じ対戦では1分け3敗。成長の跡が見受けられる。

 

• 内容的にもこの試合は満足・・・・・でも勝ちたかった

 

• 代表の試合で2週間空くので、ＤＦ陣の怪我人を復帰させなければ・・・特にロマニョーリ。
• 依然ヒートアップしているＧＫ問題。ヴィヴィアーノ復帰の際、ロメロとどちらがレギュラーになるか!?

 

　↑↑この試合の後、嬉しいニュースが。イタリア代表ＥＵＲＯ予選のクロアチア戦メンバーに、我らが21番ロベルト・ソリアーノが選ばれた。出場機会はわからないが、クロアチア戦という事は一応ガチの選出だろう。コンテはてっきりオカカやガッビアディーニを観に来たかと思っていたが・・・

 ＩＮ　ＢＯＣＣＡ　ＡＬ　ＬＵＰＯ　”ＲＯＢＹ”!!

　さぁ、2週間後はアウェーながらチェゼーナ戦。ここはしっかり勝ちが欲しい。

Fooooooooooooooooorza　Saaaaaaaaaaaaaaaaaamp

次節：セリエA第12節　11/23（日）　対チェゼーナ　＠チェゼーナ　現地15：00Ｋｉｃｋ　Ｏｆｆ（日本時間23：00）

  ’14-’15　SERIE　A　　　

勝点20 11試合　5勝5分1敗　得点　14　失点　8　得失点差　+6　4位