ほぼ週刊サンプ通信 第28節 春の香り

2010-03-15 17:25:42 | ほぼ週刊サンプ通信 '09-'10

セリエA第28節 

     ボローニャ 1-1 サンプドリア 

ガスタルデッロ:終了間際の後半42分。左サイドのショートコーナーからツィーグレルのクロス。一瞬タイミングを外されたボローニャDF陣を尻目に、飛び込んできたガスタルデッロがスライディングダイレクトボレー。今期3点目。

 大寒波が訪れているヨーロッパ。やっとこさっとこ春っぽい陽射しが出てきたボローニャのレナトダラーラ。サンプも春の陽気にやられてしまったのか、ミスも多くのんびりした感じ。ここ何試合かでは最低の出来だった。ミスパスを拾われカウンターをくらい、前半はピンチの連続。30分ぐらいにはFWのポッツィがひざを痛めてカッサーノと交代。コレが逆に吉と出るかと勝手に思っていたが、カッサーノもまだまだ本調子ではなくボールが足についていなかった。

 それでも何とかアクビがでるような前半を無失点でしのぐと、後半は前節の立役者グベルティに代えて、マンニーニを投入。少し流れが良くなる。だが決定機はほとんど創れず0-0フィニッシュが見えてきた後半42分。突如コーナーからガスの先制ゴール!今日朝早くからフットサルの大会に出ていて、眠さ爆発中(というかほぼ寝てた)のところを目覚ましの1発

 このまま逃げ切れば、悪いながらも勝点3を積み上げる王者のような戦いだなと思っていたがサンプはやはりそうはいかず。後半ロスタイム、去年半年間いたハゲ「ラッジ」に疑惑の同点ゴールを決められる。疑惑と言うか誤審だったが、ラッジの手前でクロスに対して突っ込んできたスッチが明らかにオフサイドだった。審判決定長のコッリーナさんも来ていたらしいので、この誤審をどう裁くか??しかしここ3試合で完全オフサイドの失点2点(ラツィオ戦のコッラーディとこのボローニャ戦)、さらにPK剥奪1点(パルマ戦)と、サンプもカルチョポリの標的にいよいよされてきたようだ。せっかくCLの香りがしてきたと思ったのに・・・

 順位は6位のまま。半歩だけ4位のパレルモに近づく。勝点2差。次節はいよいよ逆賊をホームで迎え撃つ。勝てば順位でも逆賊を上回り、CLも見えてくる

Foooooooooooooooooooooorza SaaaaaaaaaaaaaaaamP


ほぼ週刊サンプ通信 第27節

2010-03-08 16:01:01 | ほぼ週刊サンプ通信 '09-'10

セリエA第27節 

     サンプドリア 2-1 ラツィオ

グベルティ:左サイドのFKからの”SCHEMA"(サインプレー)。パロンボが中央に流したグランダーのボールを、ワントラップして弾丸シューーーート

パッツィーニ:グベルティの左サイドからのグラウンダーのクロス。セミオーリのおそらくトラップミスをダイレクトボレー。今期13得点目。

 前節FW不在で負けてしまったが、今節はポッツィ&パッツィ復活。開始早々元メルダのフロッカーリのゴールで先制されるものの(間違いなくオフサイド・・・)、すぐにリズムを取り戻す。特に左サイドのグベルティの調子が良かった。

 グベルティはサイドの選手としては珍しく、かなり柔らかいプレーをする。スピードや切り返しのサイド突破だけでなく、ボールが持ててクロスだけでなくパスが出せる。サンプではカッサーノに続く柔らかさではないか?ローマが目を付けただけの物は持ってると思う。

そのグベルティの目の覚めるような弾丸ミドルと、絶妙なクロスで逆転に成功。コーナーからルッキーニ、スルーパスからポーリなど何回かその後もチャンスはあったが決められず。後半はラツィオの逆襲にあったが、そのまま逃げ切った。

 勝利と共にうれしいニュースがもう一つ。

                  「復活アントニオ!」

 と言っても猪木ではない。我らがエース”カッサーノ”である。後半途中、ポッツィに代わって7試合ぶりに出場。まだ体のキレは本調子じゃなさそうだったが、デカイ浮き球のトラップとかはさすが。ラツィオのサラテが主審に暴言を吐いて1発レッドになったシーン。カッサーノが止めに入っていて「おいおいそれはお前がずっとやっていた事だろ」と思わずツッコミを入れてしまったが・・・でも残留した事と言い、デルネーリにスタメン外されてもしっかり戻ってきてる事と言い、かなり成長はしているようだ。あの浮き球のトラップは常人では出来ない。やはり手放してはいけない、貴重な財産である。

 次節は憎きボローニャ。ちなみにガスタルデッロが2014年まで契約更新したそうな

Foooooooooooooooooooooorza SaaaaaaaaaaaaaaaamP


ほぼ週刊サンプ通信 第26節 FW不在・・・

2010-03-01 17:53:00 | ほぼ週刊サンプ通信 '09-'10

セリエA第26節 

     パルマ 1-0 サンプドリア  

  前節、インテル相手の乱戦。引き分けたものの代償は大きく、2トップのパッツィーニとポッツィが出場停止。さらに期待のカッサーノは結局ケガが治らず間に合わず。1トップに若い20歳のステファン・シェポヴィッチ。冬のメルカートで入ってきたばかりのセルビア人。トップ下にマンニーニを置く4-5-1。

 結果から言うと、やはりレギュラーFW陣の不在はでかかった。シェパも、途中から2トップにする為に入った19歳のテスタルディも頑張っていた。ただ二人ともセリエAデビュー戦である。カッサーノのアシストがあるならともかく、デビュー戦で、しかも1トップであっさり点が取れるほどセリエAは甘くない。

 しかし、引き分けが順当な結果だった。パルマの枠内シュートはザッカルドの点1本のみ。さらに1点を追いかけてる後半13分にはありえない出来事が。エリア内で倒されたマンニーニのプレーに対して、ロッキ主審は1度PKスポットを指差しPKの判定。しかも倒したパルマDFに対してイエローカードを提示。それに対して、パルマの選手達が猛抗議を始める。すると何を思ったがこの主審、突然判定を覆してマンニーニのシミュレーションという判定に挙句の果てにマンニーニにイエローカード。

 30年間、サッカーだけでなく様々なスポーツを見続けているが、審判が判定を覆したのは始めて観た。許されるのはアメフト(NFL)の「チャレンジ」と言うシステムだけだろう。チャレンジは、失敗するとタイムアウトを失うというリスクを背負う代わりに、審判にビデオリプレーによる再審を求めるシステム。あれは面白い制度だと思う。ただサッカーにそのシステムは今のところ無い。

 普段から自分の試合を含めて審判に抗議しまくってる。しかしある意味、覆らないとわかってるから猛烈に抗議していたのかもしれない。いずれにせよ有り得ない。マンニーニのプレーがPKに値するプレーかどうかは正直怪しかった。しかし一度下した判定を覆すのは有り得ない

 幸い、順位にはあまり変動は無い7位。ラツィオ戦、代表に選ばれて気を良くしているであろうパッツィーニの爆発に期待しよう


ほぼ週刊サンプ通信 第25節  首位インテル

2010-02-22 02:30:18 | ほぼ週刊サンプ通信 '09-'10

セリエA第25節 

     インテル 0-0 サンプドリア  

退場(インテル)

  •  サムエル:ポッツィの奇跡の胸トラからの抜け出しを止めきれなかったため(前半31分)
  •  コルドバ:こぼれ球を一瞬早く拾ったポッツィに対して後ろからスライ。2枚目のイエローで退(前半38分)

退場(サンプ)

  •  パッツィーニ:2枚目のイエロー(後半28分)

  4連勝中のサンプと4連覇中のインテル。注目の土曜ナイター。結果は0-0。ただ、ただの0-0では無い。と言うかこれ以上の0-0があるのかというぐらい書きたいことが山ほど出てくる0-0。

 

 結果から言うと、チャンピオンチームのインテル相手にホームで勝ち、アウェーで引き分けの勝点4。立派ではある。しかしあまりに情けない。前半38分の時点で11人対9人になった。そこからパッツィーニが退場になるまでの35分間。まともなシュートは0。みすみすインテルの”ホーム130試合負け無し”という記録に貢献してしまった。最後はパッツィーニが退場になって10人対9人になってジ・エンド。ストラーリのエトオに対するスーパーセーブが無かったら、負けまで有り得た。

 タリアヴェントの判定を振り返る。サムエルの退場に関しては当然。1発退場は見方によっては厳しすぎるかもしれないが、いずれにせよその前に1枚イエローをもらってるから当然。コルドバへの判定もしかり。サンプびいきの眼で無くても間違いは無いと思う。つまり何も恥じることなく、インテルをいたぶるべきだった。

 問題はモウリーニョのオーバーリアクションと、当然の様にそれに扇動され作られたサン・シーロの雰囲気。この雰囲気に審判もサンプも飲まれてしまった。スタンコビッチのパロンボに対するプレー。もろに足の裏でスパイクにいったプレーは、3枚目のレッドでもおかしくなかった。さらにパッツィーニの退場は普通なら有り得ない退場。結果退場になったプレーがどうこうではなく、前半からインテルの選手と激しくやりあっていたパッツィーニを退場にすることにより、インテリスタの気を少しでも納得させる必要があった。ただ両方の判定ともにこの試合・この雰囲気の中では必然に見えてしまう。

 若くて情熱的なポーリ、ミランにいたせいでインテルに対する対抗意識があるストラーリあたりは「勝点2を失った」と言った。それが普通だと思う。讃えたい。ただデルネーリの采配は引き分けで良しとするものであったし、何人かの選手はそれで満足してしまった。

 モウリーニョ曰く「インテルを倒せるのは、我々が6人になった時だけだ。」

 はぁ~!? 情けないこんな事言わせているサンプが情けない

 ホームで129試合負けてない相手。こんなチームに勝つのにこれ以上のチャンスは無かったと思うのだが・・・実際勝ちに言ってたら、勝てたかはわからない。ルッキーニの言うとおり、「フィールド上からみた残された9人は(インテルの)、9人の偉大なカンピオーニに見えた」のかもしれない。ただもう少しチャレンジはできたであろう。昔のサンプも守備は常に危なっかしかった。ホームであっさり格下に負けることもあった。ただアウェーでも大物食い出来る雰囲気は常に持っていた。そもそもそこが私がサンプを好きになった一つの理由でもあるのだから。

 戦術的な観点からみると、もう少し早くティッソーネを投入してれば。中盤からただ左右に散らすだけでなく、縦への推進力の生み出し。あとはサイドの積極的な1対1の仕掛け。まだ11人対11人の時点の方が出来ていたように思う。結果やってたことは、ポーリとパロンボが安全に球を左右に動かし、グベルティとセミオーリは、仕掛けずに当たり前のようにフリーで少し後ろにいるツィーグレルとザウリに球を預け、クロスをあげさせ全てルシオに跳ね返されていただけ。

 ただマロッタGMの言うとおり

「後半は我々にとって戦うのが難しかった。すべてのタックルが処罰されるのではないかと恐かったからだ。一部の選手たちはそういうプレッシャーも感じていた。インテルは素晴らしい守備をしたが、我々はサイドからうまく攻めることができなかった」

 と言う高すぎたテンションの試合ではあった。パッツォは間違いなくその犠牲者。サン・シーロで全員が白いハンカチを振る光景はなかなか見られない。こんな事なら最後まで11人対11人の方が良かったかも。

 久しぶりにイタリア人ばりに、終わった試合のことをズラズラ・クヨクヨ振り返ってしまった。やっぱり奴らも結局サッカーが、そして贔屓のクラブが好きだから延々と議論が出来るのだろう。まぁ、終わった事をいつまでも言っていても仕様がないが、この試合の代償はかなり大きいと思う。ユーベに抜かれ(41)、ナポリ・パレルモと並んで勝点40の5位グループ。さらに次の試合はポッツィ&パッツィ抜き。ここでカサ坊が帰ってきて、チームを救うと全て丸く収まるのだが…

 次節はGEMELAGGIOを結ぶパルマ戦。ちょっと落ち目そうだし何とか・・・

DAI ANTONIO ,CI PENSA TU 


ほぼ週刊サンプ通信 第24節  ”4”ずくし

2010-02-14 12:08:57 | ほぼ週刊サンプ通信 '09-'10

連勝!! 位浮上!! チャンピオンズリーグ圏内再浮上!!! 

セリエA第24節 

     サンプドリア  2-0  フィオレンティーナ

 セミオーリ:左サイドのグベルティからのクロスをポッツィがヘッド。クロスバーに跳ね返されたものの、詰めていたセミオーリがさらにヘッドで押し込んでゴール。

  パッツィーニ:左サイドからのFK。ツィーグレルのクロスを頭一つ分競り勝って、ヘッドでゴール。今期12点目

        

  3連勝中と調子上昇中、土曜ナイター・極寒の中行われたヴィオラ戦。ANDATAでは2-0で、内容でも完璧にやられていたのでリベンジなるか?フィオレンティーナはパッツィーニ、ザウリ、セミオーリ、さらにはストラーリやパロンボも元いたチーム。カッサーノの移籍騒動の相手といい、何かと因縁めいた相手だ。

                 結果から言うと、完勝 \(^o^)/

 内容・結果と共に借りを完璧に返した。元ヴィオラであまり出番を与えられていなかった、セミオーリ・パッツィーニがそれぞれ意地のゴールを決める。デルネーリは3連勝中の布陣からティッソーネに代えてポーリ、マンニーニに代えてグベルティといじる。少し驚きのスタメン発表だった。しかし今のサンプは、人ではなくチームとして機能している事を逆に証明する結果となる。

 後はカサ坊がどういう形で帰ってきて、チームに融合するか。次節はいよいよサン・シーロでインテル戦。本当にCLを夢見るなら勝つしかなーいいずれにせよ、負けても失うものは特に無いし、楽しみな一戦だ。

余談ながら、センターバックであり「敵FWとGKを1対1にさせる係」のステファノ・ルッキーニは2012年の6月まで契約を更新した。