NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

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集会塾の塾生のレポート「実施事例による特殊工事」について

2020-02-16 09:32:58 | 集改塾

集改センターの集会塾の塾生のレポート報告です。

2020年2月5日 テーマ「実施事例による特殊工事」について

◆ 1級建築施工管理技士/塾生のレポート

今回は松山塾長に「実施事例による特殊工事 第一弾~失敗例・成功例~」についてご講義いただきました。大規模修繕工事の中では「その他工事」や「附帯工事」に分類される工事で、本体工事(足場、下地、シール、防水)に比べて、専門領域の広い工事です。

<エントランス改良、スロープ改善事例>

バリアフリー化のお話の中で、手摺を2段にしていること(利用者の手の高さの違い)や、両側に手摺を付けた方が良いこと(利き手を考えて)等を教えていただき、設計業務には建築だけでなく、介護を含めた幅広い知識が必要とされていると感じました。

工事後に居住者が躓かれた話(段差の問題ではなく、慣れが起因した)はどの現場でも有りうる事例であり、改修・改良工事には環境を変えるリスクが潜んでいるのだと痛感しました。また、その対策案として「防滑塗料を塗って、効果を発揮する約2年のうちに慣れてもらう」という発想は凄いと思いました。以前、防滑塗料の提案をしている際に、個人的には2年後に効果が無くなってくるのは微妙だなと思いながら説明をしていましたが、とても良い言回し(説得材料)だと思いました。参考にさせていただきます。

心に響いたお言葉 「本当に居住者(利用者)のニーズに応えられているか?」

<スチール手摺改修>

これから手摺交換を検討(設計業務)する案件があるのですが、講義の中でお聞きした改修比較のシュミュレーション、破壊検査の実施は是非取り入れてみたいと思いました。

◆ 新入社員1年目/塾生のレポート

今回の集改塾は「実施事例による特殊工事」ということで工事前後の写真を比較しながら利点や欠点を学んでいきました。

 エントランスは建物にとっての顔であり、格好良くお洒落なデザインへの変更を提案するのもコンサルタントとして大切であると学びました。バリアフリーや見た目を考えたうえで最適な選択肢を取ることが求められていると思いました。スロープひとつにしても手摺の高さや傾斜、長さも使う人によって良くも悪くもなるので、よく考えることが必要だと思います。新しいタイルを張れば滑りやすくなったり、手摺を両側につけると幅が狭くなったりと環境を変えることでいくつかのリスクを伴うことも学びました。防滑塗料を塗り高さの違う二段の手摺を取り付けるなどの対応策があることが分かりました。

 お金に余裕があるマンションであったら、現状のものを補修して持たせるのか、この機会に新しいものに取り換えるのかを提案することもできます。その建物の20年、30年先を見据えた場合に総額いくらの金額が掛かるのか、比較した金額を伝えることで根拠を持った説明ができるのでとても参考になりました。手摺を全部新しいものに取り換えることとなった場合には、仮手摺はどうするのかなど様々な問題が出てきます。取り換えの期間が短いほど事故の危険も少ないので、段取り良く工事を行うことが大切になると思いました。また、テスト施工を行い一度壊してみることで工事する側もマンション側も安心感が得られ、良い方向に向かっていくと思いました。バルコニーよりも共用部手摺の方が強度が高く、差があることに驚きました。

 スタッコの塗膜は塗り替えの際にピンホールが発生することが分かりました。メーカーも全く発生しないとは言い切らず、発生を抑える方法を記載しているので管理の難しさを実感しました。

 改修工事に携わっていくうえで追加工事をせざるを得ない状況も出てくると思うので色々な提案ができるように沢山の知識を付けていきたいと思います。

 


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