NPO集改センター(NPO法人 集合住宅改善センター)活動レポート

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集改センターのスキルアップセミナー「マンションと耐震性について」のご報告

2015-03-05 09:23:35 | 集改塾

集改センターのスキルアップセミナーが開催されましたので、ご報告いたします。


第125回 スキルアップセミナー 報告

開催日:2015年(平成27年)3月4日(水)

テーマ:「マンションと耐震性について」

講 師:新保(設計監理事業部 構造設計一級建築士)

<セミナー概要>

■建築基準法の推移

昭和25年に建築基準法が制定されてから、多くの地震災害が発生。それに伴い、度々の法改正が行われ、その経緯と概要について説明があった。

昭和56年を境に、それ以前の10年を第一世代、さらにその前を第二世代と言われ、これらは旧耐震と言われている。

昭和56年以降の新耐震基準から大幅に耐震性能がアップしている。

 

■耐震改修促進法

阪神淡路大震災を契機に、耐震改修促進法が制定され、その後、建築士による構造計算偽装事件や東北地方大震災等を教訓に関係法令の改正が行われてきた。

マンションの耐震診断や耐震改修の意識も高まっている。

■鉄筋コンクリートの構造について

鉄筋コンクリートの構造、配筋の説明と地震による被害状況について、特にマンションでどのような被害がでたか説明があった。

 

■耐震診断と耐震改修について

耐震診断はどのようにおこなわれるのか、耐震性の低い建物とは。建物被害と診断指標(IS指標値)について、IS値が0.6以上は被害が少ないという結果から、耐震改修の際の目標値とされている。

マンションで有効な耐震補強工法については、可能な範囲で可能な改修工事を行うこと、ピロティ形式のマンションは柱の補強を最優先すること、危険度の高い部分から始めてはどうか等の提言があった。

 

マンションの耐震改修は、様々な要因で完全に行うことは難しい。マンションは各住戸が壁に囲まれており、他の建築物より堅強にできているので生命の安全性は高い。

以上、マンションを取巻く耐震性につい専門家の説明を聞き、とりあえずは安心しました。

~~ 次回:第126回スキルアップセミナー 4月1日(水)午後3時から ~~

テーマ:「マンション建替えの法律を考える」

講 師:九鬼正光氏(集改センター正会員/顧問弁護士)

区分所有法、建替え円滑化法など、マンションの建替えに関する法整備が行われてきました。

昨年の12月には、耐震不足のマンション建替えについての法改正も施行されています。

建替えに関する法改正の経緯やその内容について考えたいと思います。

※ スキルアップセミナーは、毎月第1水曜日に実施されます。


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