シャバ駄馬男「シャバでひとつ…」

秋田のタレント、シャバ駄馬男のたわいない日常ダイヤリー

通過点、そして出発点

2011年03月29日 | テレビロケ
 2010年3月。



ここから始まったこの一年。

 しかし別れを告げる最後の渋谷は、1年前とは違い、節電のため映像や鳴り物などはなく、人も少なくどことなく異様な空間。





 青森朝日放送で1年間放送された「ブレイクSG」では、延べ20名のSGモデル達が青森まで足を運び番組に出演。

 そして、千葉テレビ他6局をネットして放送された「夢がぁる」という番組では、俺自身が番組のナレーションに参加させて頂く事で、収録のため毎週東京へ。

そうして過ごした1年間に今幕を閉じる日が来た。

 先日両番組の打ち上げを行い、その日会えなかった人には翌日改めて逢い、思い出話に花を咲かせた。

1年ながらもあまりにもたくさんの経験をしたこの期間。

僕らの感じる1年と彼女達の1年は流れるスピードが違う。

 夢の実現は、出会う人やタイミングによって大きく左右されるが、その中で彼女達は必死にもがき、必死に努力し、楽しい事や悔しいことを様々経験しつつ成長した。

 そう、学生だったり親との約束だったり、自分の中の決め事だったり、そういった限られた時間の中で出来るだけ夢を現実に近づけようとがんばってきた。

 結果的にこの季節になり、彼女達の環境もまた変化し、桜の咲く季節、新たな一歩を踏み出そうとしている。

 それぞれが違う道を自分達なりに歩もうと、ここからまた新しい努力がスタートするわけだけど、仲間とともに切磋琢磨し過ごしたこの1年間は、無意味なことなど1つもなかったと願っている。

努力する上で必要な補助動力になってくれるはずだと願いたい。


 スケジュール帳をひっくり返してみると、この1年で東京へ滞在した日数は365分の98日。

もちろん今までにない日数だ。

それだけの刺激を感じた俺が、

「はい!これで東京ともしばらくさよなら~!」

と、軽くエンディングを締めくくれるはずがない。

絶対にまた帰ってくる。

みんなと共有した、寝てみる夢じゃない、本当の夢の続きを実現させるため。

で、俺の夢はなんなのか?

本当はまだよくわかってないのかもしれないし、何が着地点なのかもイマイチ不明だ。

ただ、俺の立場としてやるべき事ははっきりしている。

秋田にも、若くてタレントを目指してる人はたくさんいる。

その中には、はなからローカルタレントを目指す人もいたりする。

それでも、地元の現状は厳しい。

活躍の場があまりにも少ない。

まして男なら、それ一本で食べていくのは本当に難しい。

でも俺はやってやる。

 どんなに大変でも俺はローカルタレントとしてがんばってるし、もし、ローカルタレントになってみたいと夢を持つ人がいるのなら、俺はその仕事をしている人間として、その人達の思いを無駄にしないような環境作りをしなきゃいけないんだ。
 
俺が「やっぱ無理」っていっちゃったら、その人達の夢を奪いかねない。

少なくとも、秋田や青森にそういう人がいる以上、それは俺の使命だと思っている。

人の手本になるなんて大それた事ではなく、最低限自分に課せられた使命として。

そもそもそういう先輩達の努力で自分自身がこの世界で仕事させてもらえてるのだから。


今まで、こんなに自分の立場や夢や仕事に関して向き合ったことは無かった。

それを思わせてくれたのは、自分の娘でもおかしくない年頃の女の子達。

 しかも、少なくとも1年前までは、どちらかと言えばあまりいい印象を持っていなかったジャンルの子達。

そんな彼女達との出会いは、一般的に見たら、

「若い女の子達に囲まれてうらやましいなあ、この40代のスケベオヤジめっ!」

 と思われても仕方ないかもしれないが、そんな軽いモンじゃなく、俺自身の人生そのものにとってあまりにも大きな出会いであったことは言うまでもない。

彼女達へ感謝します。


よし!もっともっと俺はがんばる!

今、日本中で命をかけがんばってる人達がたくさんいる。

 それに比べたら微々たる気持ちかも知れないが、がんばるって言葉の重みを今感じずいつ感じるのか。

 そして、渋谷に少しずつ音や明かりが戻り始める頃、俺はもう一度ここに帰ってくると誓った。