昨夜行われたライブイベント。
「50OK」
50歳のOKさんって事で50-OKな訳で、まさしく、OKさんの生誕50年を祝うイベントなのだ。
学生の頃からずっと音楽に携わってるOKさんこと桶川さん。
秋田のアマバンの歴史の中で、四半世紀プラス10年は、桶川さんを抜いて語ることは不可能。
ゆえに、周りには音楽を通じ様々な仲間が集まり、その人望の厚さは、今回のイベントですべて証明されることになる。
縁のあるバンドが名を連ねるが、いずれも秋田が誇るスーパーバンド。
中途半端なメジャーバンドよりは確実に会場を埋めることが出来る面々は、年齢もそこそこアッパーなわけで。
だから、若さ故の荒削りな…、的なモノではなく、超絶テクニックに裏打ちされた余裕のパフォーマンス。
とはいえ、若き日に培ったアグレッシブさと、オーディエンスを煽る魂の叫びはわずかばかりも衰えてはいない。
むしろ、酸いも甘いも噛み分けた大人達は、特有の艶っぽさもプラスされ、若いときよりもさらにバージョンアップしているようにも思える。
冗談ではなく、この人達無くしてはシャバ駄馬男というタレントは生まれることはなかった、そんな諸先輩達がイベントを盛り上げる。
U-Geeのユージさん。
麗奈の井川渉さん。
俺自身があこがれお手本にしてきた二人も、それぞれのバンドで登場。
2人のMCは本当に惚れ惚れします。
長きにわたる秋田のエンターテイメントシーンでの活躍は、ローカルパワーの可能性を確立し、今なお走り続ける、まさにリスペクトにあたいするお二人。
桶川さんパワーをしっかり引き継ぎ、それをまたつなぎ続けている。
さすがのライブ。
さて、今回ゲストとしてお招き頂いたのは、俺を含め3人。
桶川さんとこのレッスン生つながりで登場したのは、現役高校生のhonamiちゃん。
いやいや、上手だしかわいかったねぇ。
卒業後は県外に行ってしまうということで、また秋田から宝がなくなってしまうのだな。
もう一人は、俺、シャバ駄馬男の生みの親、石垣政和さん。
桶川さんと共に数々の武勇伝…、伝説、いや、秋田の音楽シーンを牽引し、秋田を知り秋田を斬る、正真正銘の全中模試…、いや、正真正銘のエンターテイナーだ。
この日の選曲はCOMPLEXのBE MY BABY。
歌もさることながら前後のステージMCも爆笑トーク炸裂。
さすがですわやっぱり。
そしてワタクシ。
高校時代はバンドを3つ、4つ掛け持つほどのバンド小僧だったけど、卒業以来は、タレントになってから企画モノで2回くらいそれっぽいことをした程度。
こんなにたくさんのオーディエンスの前で歌うなんて、もうどうしていいか。
しかもバックは桶川さんのバンドであるDESERTの完璧な演奏。
暖まってる会場にナンの心配もいらない演奏という贅沢な状況で1曲歌える喜び。
そして、今回歌ったのは、俺自身、バンドでやったことも、カラオケで歌ったこともない、当然人前では1度も披露したことのない曲をセレクト。
しかも、時間や仕事の都合で、バンドであわせて練習できたのはわずか3分間。
それでも不思議と、とてつもなく自信があったんだよなぁ。
THE STREET SLIDERS / BOYS JUMP THE MIDNIGHT
ただ一言言おう。
「気持ちいがったぁぁぁぁーーっ!!」
完全にピリオドの向こうにいってしまった。
爽快感に疾走感に躍動感に…もう何が何だか!
HARRYになりきるためやっぱりギター持たなきゃカッコつかず、それでも、ギターの練習だけはしてなかったんで、わざと弦を1本も張らずにダミーでやろうと思ったけど、リハの時のクオリティーの高さに「こりゃふざけるのはまずい」と思い、慌てて弦を買いに走り、桶川さんにしっかりAのオープンチューニングで弦を張ってもらい、それでも練習はしてなかったからやっぱり弾いてるフリ作戦に踏み切ったなんて裏話はどうでもいい。
とにかく気持ちよかったんだ!
「ああ!やっぱりライブってええなぁ…」
ほぼ白目をむいて昇天しました。
DESERTのパフォーマンスはユニコーンの完コピで盛り上がり、途中桶川さんソロで、ジェフベックのナンバーを超絶披露。
本当に
「すごい」の一言。
こんな機会を与えて頂いた桶川さんには、これからも金魚の糞のようについて行くことを決めたが、なによりも、ライブ終了後の打ち上げで、今まで話をしたことがなかったそれぞれのバンドの人達や、奥様、ご家族の皆さんと話が出来て、それがまた楽しかった。
ゲオフィットネスでのたくさんの人達との出会い同様、また多くの出会いがあったこともこのイベントに参加させて頂いたおかげ。
突っ込みどころではなく、感謝のしどころ満載だ。
楽しいことはいくらでも周りに転がってるし、何よりも自らその扉をどんどん開いていかなきゃ、新しい出会いも楽しいことも生まれてこない。
今年の俺のテーマは「挑戦」
こうしてまた1つ新しい事に挑んだ。
桶川さん、そして石垣さんは共に今年50歳。
二人の共通認識は、病気や不景気の話はしないと言うこと。
年取ればどうしてもそういう話題が多くなりがちだが、わざわざそんな負のオーラを呼び寄せるような事はしないと。
そして
「あの頃は楽しかった」
なんて話はしないとも言う。
「なんでですか?」
と聞くと、二人は同時に答えた。
「だって、昔から今までずっと楽しいもの!」
何か胸を打ち抜かれた感じがした。
「この人達にはかなわない」
そう思った瞬間だった。
そして、こんなすばらしき先輩達が、常に俺の7歳上で楽しみ続けてると思えば、俺自身ワクワクしながら年を取っていけるわけだ。
人望も厚く、かっこいい50歳。
このイベントの成功自体が、桶川さんそのものなんだ。
石垣さんがステージ中、桶川さんを指さしオーディエンスに叫んだ。
「こんな50歳いてもいいですかぁぁーーっ!」
「イェーイッ!!」
その時のオーディエンスのレスポンスは、きっと俺の胸に残り続けるだろう。
そして、俺自身が50歳を迎えたとき、その響きをもう一度思い返し噛みしめたい。
かっこいい50歳の状態で。