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江東区図書館生活

本棚の本をずいぶん少なくすることができました。

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

2007-06-26 16:46:07 | ★★★★☆もう一回ぐらい読みたいかな
ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する (単行本)
スティーヴン・レヴィット (著), スティーヴン・ダブナー (著), 望月 衛 (翻訳) 」



場所:江東区図書館
再読:増補改訂版があるみたいなので、そちらを是非
推薦:インセンティブに興味がある人は是非

いわゆる王道の経済学とは違いますが、著者の視点は常にインセンティブが人間にどう作用するのかというところに向いています。
社会学のようにも見えますが、やっぱり経済学なんでしょう。
しかも著者の興味は、いわゆる経済学が対象とするお上品なものではなく、どちらかといえばダークサイドなアングラなものばかり;)
いんちきや八百長はどういうインセンティブで起こっているのかとか、データからそれらを見分けることができるかなんてこと。

おもしろかったのは、ある種の倫理観によって回っているところに、ちょっとした金額による罰則なんかを持ち込んでもうまくいかないということ。
保育園のお迎えに遅れたらペナルティとして数ドルという罰金を設定したら、それまでより遅れる人が増えてしまったとか。
そんなに痛くないペナルティだったら、それを払って堂々と遅れようという心理が働くのですね。
これは目から鱗です。
会社の中の仕組みでも注意すべき事柄かと思います。

犯罪と中絶の関係なんかは秀逸です。
倫理的にはなかなか受け入れがたいところもありますが、おそらくは真実なのでしょう。
てことで、よく言われる割れ窓理論はそんなに効いてなかったみたいです。
びっくり。
世間でまことしやかに流布されているからといって、そのまま鵜呑みにはできないものですね。










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