できる子が育つ黄金の時間割 [単行本]
中畑 千弘 (著)
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場所:江東区図書館
あり、良書。
小学生以下、理想的には就学前の子どもを子育て中の親には薦めたい。
書かれていることは、子ども時代に感じていたことにかなりしっくりくる。
この本では勉強にフォーカスされているけれども、何かができる、何かが得意、という看板を早い段階で背負うと、その看板を下ろしたくないがために頑張る、というのは、実際にやってきたことだし、感覚的に非常に合う。
それと、何かをやって当たり前という集団に入ってしまえば、集団に引っ張られる形で自然にやり続けられるというのも、実感に合う。
この本でフォーカスされている勉強に限らず、子どもに合った何かが見つかれば、それが得意だと言う看板を背負わせて、それをやって当たり前という集団に放り込んでやること、これが親がやってやるべきこと。
そしたら、あとは子どもが勝手に走り出す、はず。
以下、メモ。
●<P.27>だから子どもは、えさをくれる絶対君主に気に入られるため、親の一挙手一投足を逃さず見ています。そのなかから、ラクに絶対君主に気に入られる方法を、本能を使って探っているのです。そのラクな方法とは親の真似をすること。そして、絶対君主と同じことをしていれば嫌われないだろうと考えます。
★子どもにイライラするのは、まねされている自分を見ているからかもしれない。
褒めてあげたくなるような自分を子どもの前では見せよう。
●<P.30>これを「勉強ができる子」の育て方で考えてみると、だいたい10歳までにコーチである親が勉強の基礎体力をつけてあげれば、その後はできる友人たちに引っ張ってもらえる可能性が高いと言えるのです。
●<P.31>最初に先頭集団に入っていないと、その後勉強ができるようになるのは、とても大変です。落ちこぼれ集団と一緒になれば、ちょっとサボろう、今日だけはいいだろうという、悪い週間にのまれてしまう可能性があります。また、まわりに誰もいなくて一人だけでがんばろうとしても、人間は一人ぼっちで努力できるほど強い動物ではないので、必ずラクなほうに流されます。集団に引っ張ってもらってはじめて、能力を伸ばしていくことができます。そして、その先頭集団のリズムをつかむことで、”勉強の持久力”をより高めることができるのです。
★環境大事、特に回りにいる仲間。
いわゆる進学校の良さはこれにつきるのでは?
先生から教わることなんて実はたいしたことない。
まわりに切磋琢磨できる仲間がいるか、そっちの方が支配的ではなかろうか。
●<P.33>では、”勉強ができる”という自覚が生まれた子は、勉強が好きだと思いますか?誰もが勉強ができる子は勉強が好きなのだろうと考えるでしょう。ところが調査の結果、勉強ができる子は勉強が好きという結論には至らなかったのです。
●<P.34>こうなったとき、その子がいちばん困ることを想像してみてください。その子がいちばん恐れているのは、今までに確立されてきた「勉強ができる子」という看板をはずされることなのです。自分のプライドを含めて、勉強ができるという高いポジションが崩れることをとても恐れています。
★実感にあう。
勉強でももちろんいいし、その他の何らかのことで、この看板が背負えるようにしてやる。
最初は大変でも、背負ってしまえばあとは自走する。
●<P.80>夏休み中は家族全員のスケジュールを作った!
★これは良い、採用しよう。
たいへんなのは自分だけではないことを見える化。
●<P.88>勉強でつまずいたら、簡単な問題にシフトした!
★これもなるほど。
ちょっと戻って助走してやり直したらできることもある。
できないところで立ち止まって自信をなくしていくより、この方が良さそう。
●<P.110>では、社会適応力とは何なのでしょうか?これは、大きく言えば、人間の序列を感知する能力を指しています。
●<P.111>また、今まで紹介してきた目標管理力と集中力を鍛えようと親がいくら努力したところで、序列を履き違えた子どもは、親の言うことに聞く耳を持たなくなってしまいます。
●<P.114>お父さんが箸をつけるまで箸をつけさせない!
●<P.122>「これを買ってくれたのはお父さんだよ」と言い聞かせた!
★これがないと社会人としてはつらい。
家でもそうだけども、学校でもちゃんと教えるべきこと。
理由はよくわからんけども、親は偉い、先生は偉い。
まずはそれを飲み込む。
●<P.130>子どもを変えるより、まずは自分が変わりましょう
★コーチングでも「箱」本でもその他もろもろでも言われていること。
子どもは親の真似をする。
親の言葉より親の行動を見ている。
言っていることとやっていることが違ったら、やっていることの方にメッセージを感じる。
だったら、まずは親である自分が変わろう。
【アクション】
勉強せい!と言わずに、勉強している様を見せる。
【これまでに読んだ著者の本】
なし