「ビミョーな人」とつきあう技術 ことごとく期待を裏切る「あの人」の正体 (アスコムBOOKS 11) [新書]
小倉広 (著)
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場所:江東区図書館
おもしろかった。
小倉本テースト合う。
以下、メモ。
●<P.7>ビミョーな人、とは、
「相手の期待に応えようとしながらも、相手の期待とはズレた頑張りをしている人」
なのではなかろうか、と。
●<P.8>しかし、ズレているのだ。ことごとくズレている。相手からの期待を読み間違え、ズレて受け取り行動する。そして、そのズレ方の多くは、何かしらのエゴ、身勝手な利己主義的考え方に端を発しているように思うのだ。
★組織、上司の言いなりは、それはそれで残念。
だけれども、まずは組織、上司の期待に応えよう。
自分の色を出すのはそれからでいい。
でなければ、いくら頑張っても、その頑張りは報われない。
●<P.21>僕が言いたいのは、どちらが正しいか?ということではない。正解なんて世の中にはない。そうではなく、人それぞれに「正しいこと」「良いこと」という基準が異なっておりそれに従って行動している、ということだ。そして、自ら行動をするだけでなく、相手にも自然にそれを求める。そんな当たり前のことに始めて気づいたのだ。
●<P.22>僕がなるべく心がけているのは、相手の書き方に合わせて僕も同じように宛名を書くようにしている、ということだ。自分が正しいと思い、良かれと思っていることは、ごく自然と相手にも求めてしまう。ならば、それにこだわらない僕は、僕流を貫くのではなく、相手に合わせよう。こだわらないからこそ、相手に合わせてあげたい。そう考えるようになったのだ。
●<P.23>人は自分の価値観や信念をもとに行動を選択する。そして自然に相手にもそれを求める。それに気づくといろいろな謎が解ける。そしてどのように対応すればいいかが見えてくる。僕は、山本さんにそれを教えていただいた。陰口を言われて閉口したが、それ以上の気づきを与えていただいたのだ。
★確かに。
どっちが正しいというのは正直よくわからなくても、自分の考えややり方を相手に求めてしまうことはよくある。
これはこれで戒めるべきこと。
とはいえ、戒めることができるのは自分だけ、他人には強制できない。
とすれば、自分以外の他人は、基本、このスタンスでいると思うべき。
どうしてもゆずれないという一線以外は、合わせて上げれば良い。
と、ここまで書いて、コミュニケーションで言うところのミラーリングが頭に浮かんだ。
相手の仕草を真似しているだけで、コミュニケーションが円滑に進む。
なるほど、そういうことか。
宛名のくだりから、メールの文面でもそれができるというのは気づき。
やってみよう。
●<P.32>「何を語ったかではなく、誰が語ったかが、人の心を動かす」
★コーチングでもそう。
まずは信頼関係。
●<P.54>そう。「後でやろう」と後送りしたことは、ほとんどが実現されない。「来週から禁煙しよう」という人が、実際に禁煙に成功することはないのだ。上司から仕事を頼まれたなら、メールが届いたなら、偶然誰かと出会ったなら、新しいアイディアが思い浮かんだなら、そのタイミングを「運命」と捉え、その場でそれを片付けることだ。
●<P.55>本当に大切な仕事のほとんどは、締切がない。つまり「緊急」ではない。しかし、「緊急でない重要事項」をどれだけ成し遂げたか、でその人の人生が決まる。「緊急事項」にばかり追われている人は、ストレスに押しつぶされ、自分の人生をコントロールできないままに一生を終えるのだ。
★今すぐにやる必要なないこと、自分以外の他者に実行を強制されていないこと。
そのうちのどれを選択して実行に移すか。
それこそが意志、ウィル。
それこそが成長の元、自己実現の鍵。
それこそが人生。
緊急ではないが重要なこと。
そういう観点では捉えられていなかった。
自己実現であり、成長であり、人生である。
先送りしている諸々、そういう観点でとらえなおしてみよう。
●<P.65>しかし、その思いは、さらにいい意味で裏切られることとなる。新幹線の中で50~60枚はあるコピーをめくると、すぐにあることに気がついたのだ。アンケートをどれだけめくっても、5段階評価の最上位ばかりが出てきたのだ。しかもどれもびっしりとコメントが書き込まれている。
やはり、手ごたえ通りだ。今回の出来はまんざら悪くなさそうだ。そう思ってページをめくっていくと、最後のほうの10ページほどはコメントがない状態だった。しかし、引き続き評点は最上位だ。さらに残りの数枚をめくる。すると、まずは中評価でコメントがあるもの。次いで、中評価でコメントがないものが出て来て、全てのアンケートが終わりとなった。
ははぁ、なるほど。そういうことか。僕にアンケートを渡して下さったスタッフの方は、あの短時間の間にアンケートを並び替えてからコピーを取って下さったのだ。まずは評点の高い順に。さらに、同一評点の中でコメントが多い順に。二重の並べ替えをして下さったのだ。
★相手の想定、期待を超えたところに感動、サプライズがある。
どんなささいなことでも、これでサプライズを起こすにはどうしたらいい?と考えてみよう。
たいした手間もかからずに、サプライズを起こすことはたくさんあるかもしれない。
●<P.90>「計画しない、ということは、未達成を計画することである」(マーク・マットソン)
★自戒を込めてメモ。
●<P.94>そしてここからが一番大事であるが、「緊急でない重要事項」を実践するほどに明るい未来がやってくる。それを実践するほどに「なりたい自分」「理想の自分」へとどんどん近付いていくのだ。
●<P.100>「まず自分が習慣を形成し、習慣が自分を形成する」
★「なりたい自分」「理想の自分」へ近付いているイメージを利用して、「緊急でない重要事項」に取り掛かるきっかけを作るのは良いかもしれない。
「緊急でない重要事項」がいくつかあったとき。
そのうちのどれが「なりたい自分」「理想の自分」に近付く要素を含んでいるか、意識してみる。
●<P.146>1.人を育てるには、相手にホワイト・スペース(余白)を与えることが必要
2.WHAT(何をすべきか?)は示すが、HOW(どうすべきか?)は任せる
3.ただし、大まかな方針「理念」の共有は必要。さもなくば収拾がつかない
●<P.148>多くの管理者は「任せる」という言葉の意味を履き違えている。彼らが行う「任せる」とは単なる「放ったらかし」でしかない。
●<P.151>この心境こそが上司の「任せる」という姿なのだ。つまり、隅々まで目を光らせ、ずっと見ている。しかし、決して手は出さない。口も出さない。部下を信じて、部下に任せて、ハラハラドキドキとずっと見守る。もちろん、演奏が終わったら、すぐにチェックし振り返りをする。
つまり、PDCAのDO(実行)は任せる。しかし、事前のP(計画)とC(チェック)、A(改善)については事細かに付き合うのだ。たとえ、「封筒詰め」などというこまかい作業においても、いや、細かい作業だからこし、これが必要だ。これがただしい「権限委譲」であり「任せる」ということなのだ。
★これ、目から鱗が落ちた。
PDCAのうち、任せきるのはDだけ。
Pも任せる部分はあるけれど、任せきらない。
部下が考えてきたPを事前に確認して、必要なら修正して、GO!
Dが終わったら、CとAも必ず一緒に。
ちょっと、なにかつかんだかも。
●<P.168>元・東北楽天ゴールデンイーグルスの名将、野村克也監督の言葉である。
意識の低い選手は無視する。
これからだな、という選手はほめて伸ばす。
本物の選手は厳しく叱り、指摘し、非難することで伸ばす。
★メモ。
構成員が多く、そのほとんどが上昇志向を持っている場合は、こういうやり方ができるかな。
●<P.226>あなたはストレスマネジメントを意図的に行っているだろうか。それを「遊び」だと敵視しないで、重要な「仕事」であり「責務」であると意識し直してみてはどうだろうか。もしかしたら、あなたの業績をあげるための一番のキードライバーが、あなたのストレスマネジメントなのかもしれない、と僕は思うのだ。
★これも目から鱗。
自分に溜め込んだストレスで、おかしな判断をしていたり、部下への接し方がおかしくなっていたことはなかったか?
ストレスマネジメントは意識して取り組むべきかもしれない。
●<P.241>「あなたが虚しく過ごした今日という日は、
きのう死んでいったものが、
あれほど生きたいと願ったあした」
★ぐさっ…
【アクション】
ミラーリングを意識する。
目の前にいるコミュニケーションの相手はもちろん。
メールでも。
相手の書き方を取り入れてみる。
簡単なところでは宛名の書き方。
リプライするときには、相手に合わせてみよう。
【著者】
任せる技術―わかっているようでわかっていないチームリーダーのきほん [単行本(ソフトカバー)]
小倉 広 (著)
http://blog.goo.ne.jp/shinyability/e/cfc5236a6dad99048f6f4f61a9747ba6