シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

未曾有のおじいちゃんロックの時代がもうすぐ来る

2009年10月04日 | 日本70's
夕方、矢沢永吉さんのたぶん還暦ライブ(?)の放送をNHKでやっていた。
ゲストに氷室京介とかヒロトとかが出てきてて、ああそういえば昨日寝る前に「NO N.Y」を聴いたのでタイムリーだった。
それにしても氷室京介は久々に視たのだが、不思議なことになんとなく嬉しい気持ちになった。

「矢沢永吉」からは、すぐに脳裏に浮かぶことが2つある。

先日仕事先での飲み会に参加したとき、ある清志郎ファンの方が逝去の直後だったので日非常に歎いておられた。
実はその方は最初は永ちゃんのファンだったそうだ。
そして永ちゃんのライブを見に行ったんだそうで、前座にその方が当時全然知らない清志郎で、
「今、永ちゃんはあっちでクソしてるから、その間オレが歌ってやる」とか言って、
ガツーンと某有名曲を歌ったその瞬間からのファンなのだそうだ。ものすごくやられたということだった。

もう一つは、永ちゃんのなんかのテレビドキュメントでのインタビューの話。
確か外国のどこかでライブに出て、その時に自分はかっこ悪いなあと思ったとかで、
それなら西洋的なものにこだわるのではなく自分は自分のままの路線で行こうと割り切ったとか。そして今があるとかいう話だった。
だいたいこういう話だったように思うけど、細かいことが違ってたらすみません。
どちらかというと苦手なタイプのミュージシャンだったけど、このインタビューを聞いて格好いい人だなと思うようになった。

大学生の時に通ってた床屋さんのマスターが、若き時代にキャロルに憧れてギターを買ったという方だった。
かなりキャロルの話が多かったので、実際に聴いてみたら意外と思ったより聴きやすかった記憶がある。


ロックも大雑把にいえばおおよそ戦後生まれの人々の音楽で、ビートルズ以降の60年代ロックをひとつのスタートと考えると、
当時活躍したロックスターがおおよそ現在60代くらいだから、まだ80歳以上のロックスターが頻出する時代には突入していない。
そう考えるとまだロックの歴史は人類の歴史からみるとほんの一瞬で、これからようやくおじいちゃんロックスターの時代がやってくる。
冷静に考えてみるとこのことはちょっと意外に思える。

実はおじいちゃんロックはまだ未知の世界・領域で、よく考えればまだまだロックは想定外の展開が待っているかもしれないなと思うとなんとも嬉しくなる。

是非永ちゃんにはそれまでがんばって欲しいと思う。
そして東京ドームが75歳以上の現在でいうところの後期高齢者で埋め尽くされる光景を楽しみにしたいと思う。


映像は今の自分くらいの歳の永ちゃん


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6 Comments

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代弁していただいた気持ち (doggymank)
2009-11-22 12:56:02
コメント失礼します。

「なんとなく嬉しい気持ち」ってグッときました。よく分かるつもりです。
そういえばキャロルに「やりきれない気持ち」ってのもありましたね。

RCのあの前座での発言でファンになった方の話は刺激的でした。(清志郎氏風にいえば、誰もみんな同じように)ブーイングばかりじゃつまらないですよね。

「言いたいことを言ってもらえたと感じます。「未曾有のおじいちゃん」ありがとうございました!
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Unknown (ありがとうございますヒ)
2009-11-30 00:00:44
doggymankさま

はじめまして。
大変嬉しい書き込みありがとうございました!

恥ずかしながら自分自身最近、特に音楽と年齢というのを特に考えるようになりました。
そもそも Who のマイジェネなんかをなんとなく若き日の自分の讃歌として持ってたりしてまして、30以降の自分なんかを想像したことはなかったんです。

だけど自分がそういう歳になって、今まではちょっと受け入れられなかったものなんかが不思議とスッと入ってくることが多くなりました。

「おじいちゃんロック」の時代、本当に楽しみですよね!
重ねて、ありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いします!
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分かります。 (doggymank)
2010-01-02 00:05:56
明けましておめでとうございます。
返信が遅くなりましたが、嬉しいお言葉、
ありがとうございました!

私もWHOのTシャツとか着ている間に、
意外と丈夫なTシャツのほつれ方や
色褪せ方よりも、
自分の感情の変化が大きかったことを、
新年早々追認しています。

変わるものですね。50とか60代でも
ロック出来るだろって今は思いますから。
楽しみです!

さっそくそー思っている間に
昨夜は「時間よ止まれ」が現れたらしいですし。

今年も良い一年であるよう、素敵な音楽を
よろしくお願いします!
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Unknown (2010ヒ)
2010-01-02 01:09:40
doggymankさま
こちらこそ明けましておめでとうございます。
何かとマイペースに続けてますので更新もマチマチです。
この度も非常にご返信が遅くなりましてすみませんでした。

個人的にはネットにはスピーディーな部分とのんびりした部分のバランスがとれてることが大事だと思ってます(笑)。

さて、昨日は確かに紅白に永チャンが出られたらしいですね。
自分は Perfume 視たあとに別のことを始めざるを得なくて視れなかったんですよ。

で、紅白については前半戦だけは全部視たんですが、子ども世代の司会者が出たり、どちらかというと中学生向けのバンドが出たりと、それぞれの世代の共感的な等身大のアーチストが出てたように思います。

現代は特にちびっ子からお年寄りまでが共有できる文化が少なくなり、レコ大の受賞曲なんかも世代を超えた認知度がほぼ無くなりました。

これをとやかく言うこともカンタンかもしれませんが、やはりこの状況は状況として、郷愁のもとだけに音楽文化を語ることなく、やはり未曾有のおじいちゃんロックを追求していくべきだなあと強く思います。

2010年代が始まりました。
2000年から10年経ってしまいましたが、1960~70の10年間と物理的には同じ時間ほどが流れたわけです。
今は気づかなくとも、また後代にはこの10年に生まれていたモノが発掘されていくんだろうなと。。。

ともあれ、本年もよろしくお願いします!
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THE RETURN OF A HAPPY NEW YEAR! (doggymank)
2010-01-03 02:17:06
とても誠実なコメントをいただき、
ありがとうございます!

Perfume、おかげで聴くことが出来ました。
危険ですね(笑)。
あらゆる世代が共有出来る文化は、
確かに少なくなっているんでしょうね。

「変化は良い悪いではなく、正しい。」と
いうようなことを好きな人が言っていました。
同じく、好きなアーティストが
「気付くのはいつでも過ぎた後だろう」とも
歌っていました。

指摘の通り、郷愁のもとだけに
語りたくないです。Perfumeも聴きながら、
追求していきます。

youtubeでシノワさんの音楽を、
再び聴き直しました。
健康でいて、観に行きたいと新年の希望です。

返信する
Unknown (新年ももう10日ちょい経過ヒ)
2010-01-12 01:53:24
doggymank さま

Perfume お聴きになったようで、如何でしたでしょうか?
正直「知らなければ良かった」と思ったりしておられませんでしょうか(笑)。
幸い自分の場合は妻もムスメもがみんな好きなので良かったんですが、世の男性ファンは家族に隠れてコッソリ聴いてる場合も多いとか!?
で、先日はPerfumeを輩出したという広島アクターズスクールのオールスター出演イベントが、某ショッピングモールであるとのことで「行こう」と言いましたところ、さすがにイヤな顔されましたよ・・・。
でも今度の Perfume ライブはムスメも連れて行きたいと思ってます。

さて、すでに doggymank さんも御覧になられたかと思いますが、新刊「ユリシーズ」は如何でした?
音楽論壇誌の趣きもあり、非常に楽しく読める部分と 自分としては気持ちが ややLowな感情を喚起する部分が共存した感じでした。

でもリンダパーハックスが歯科衛生士だったとはもう・・・。
年が経つと分かってくることも多くなることを再認識しました。
またこちらについては触れたいと思います。

それでは、重ねて改めまして本年もよろしくお願いします!
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