シノワレコード

女性Vo60sサイケガレージ的Indiepopバンド"シノワ/shinowa"のGtヒラタによる色々レビュー&世間の話題

曲間の妙

2009年03月08日 | 英70's
とある仕事が昨日で一区切りついたので、その記念に1枚CDでも買おうと思ってタワレコに行ったら、そういや、Rod Stewart の来日記念盤みたいな紙鮭CDが先日出てたことを思い出した。
ちょっとだけ今回はメモリアルな区切りでもあったので、ロッドで一番好きな " Never a Dull Moment " を買うことにした。
(最近では定価2800円でCDを買うのもやや飛躍がいるような感じになってきた)

さて、このアルバムは高校時代からの超愛聴盤で、このアルバムに関してはiPod的な聴き方でなく、必ずアルバムを通じて聴くのが基本。曲の流れとかそういうのを含めて完成される一枚だと思う。だから、今回ボーナストラックが一曲入ったのがちょっと不安だった(巷では昨今の大量ボーナストラック付きのCD再発が、アルバムの価値、LP的アルバム文化を薄めていると言われている)。本当はボーナストラック大好きなんだけど(笑)、やはりこのアルバムに関してはそう思った。

実はアナログでしか持ってなかったので初CDだったのだけど、さらに今回の再発はリマスター&高音質SHM-CDだったということで、やっぱ今まで聴いてきたのと全く違う音だった。で、自分がずっと聴いてたアナログも日本再発盤だったので、オリジナルアナログが特殊ジャケだったことも知らなかった。

そういう付加条件はさておき、やはりこのアルバムはなんとも最高で、やはり別次元の音楽に感じてしまう。
いずれの他者も絶対に足を踏み入れられないような崇高観というのが、このあたりのイギリスの音楽にはある気がする。

あらためて聴いて思ったのは、やはりこのアルバムの泣き所はそれぞれの曲でなく、曲と曲の空間とその継ぎ目にあるということだ。そのポイントを整理してみた。

泣き① 1曲目True Blueのエンディングのロン・ウッドのカッティングが始まる部分から2曲目 Lost Paraguayos の2秒くらいのイントロのギターまで・・・・

などつらつらと書こうと思ったら、実はすべての曲がそれに該当することが判明。
アナログなら Angel からB面なのだが、CDのケガの功名で Italian Girls からAngel の曲間までもそういう効果になってる。
つまり、イントロとエンディングが非常に印象的な曲が揃ってるんだなと。

ちなみに、You Wear It Well はマギーメイの続編といわれてるけど、自分はこっちの方が相当に思い入れがある。
高校時代は早く大人になって、このレコードをちょっといいレコードプレイヤーで聴くのが夢だったな。


なおロッドが、P.P. アーノルドの The First Cut Is The Deepest をカバーしてるのを見つけた。

ロッドの初期キャリアのこの二人のデュオ曲群がもう最高ですものね。


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