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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

人を好きになるということ

2005-03-20 08:40:33 | 女の子
 『ウィークリーまぐまぐ』を見ていたら、「あなたの“終恋”はいつごろだと思いますか?」というのがあった。初恋に対しての“終恋”。何て読むんだろう。しゅうれん? それとも、ついこい?
 それはともかく、その回答はいろいろで「20代。もうたくさん」というのもあったし「生きている限り」というのもあった。人によって違うのは当たり前だとしても、20代でもう恋はしたくない、というのは何か事情があるにせよ寂しすぎる。

 年をとるとスケベ親父になってしまい、いわゆる純粋な恋なんてしなくなるものだと若い頃は思っていたが、どうもそうではない。結婚し、中年と呼ばれる年になっても、人を好きになるというのは普通にあることだ。もちろん、スケベ心がないと言ったらウソになるが、若い頃と同じように「あの娘素敵だー」と思う気持ちは依然として残っている。
 残念ながら、お付き合いにまで発展することはないのだが、恋心というのは、ちょっとやそっとではなくならないものだし、またそうでないと人生面白くない。幾つになっても、人を好きになるのはいいことだ。確かあのゲーテだって、80くらいになっても何十歳も年下の女性を好きになっていたというし。

 人を好きになるというのは、誰かを好きになっている自分自身に酔うことでもあるのだが、それはそれでいい。それより、自分を磨こうとする気持ちになれることの方が大いに意味がある。単純な話、女性ならきれいになろうとするだろうし、男性ならカッコ良くなろうとするだろう。恋をしなくなったら、恋を諦めたら、うらぶれた年寄りになってしまう。

 ところで、恋心を抱いてしまうとそれを伝えたくなるものだが、言葉にしなくても伝わってしまうことは多い。それは何ていうのか、雰囲気というのか目配せというのか、本人が意識しなくても自然に発せられるもの。だから、無理に言葉にしなくてもいいような気もする。
 「好きだ」「愛している」などと言ってしまうよりも、むしろその方が奥ゆかしくて趣きがある、と思ってしまうのは年を喰ってしまったせいか。
 いずれにせよ、若い頃は素敵な恋をどんどんし、あるいは失恋もどんどんするのがいい。恋をしない人間というのはつまらない。僕自身あまり恋をしなかったせいか、余計そう思う。

 そうそう、先日、本屋で立ち読みをしていたら、生涯で最もいい結婚相手を選ぶ方法、というのを確率か何かで解明した文章があった。ただ、本の名前とか内容を正確に覚えていないので、またいずれ紹介したいと思う。

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