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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

NHKスペシャルを見ながら

2015-04-26 19:28:52 | 科学/考察
 『戦後70年・ニッポンの肖像』を見ている。

 亡くなった昭和天皇はかの戦争にやはり責任を感じていたようで、地上戦で多くの犠牲者を出した沖縄へは是非とも訪問をしたかったようだ。ただ崩御につながった体調不良のため、結局それは叶わなかった。
 その思いを引き継いで、今の天皇陛下は沖縄のほかパラオなどの南洋諸島にまで足を運ばれている。政治的な発言はなかなかできないだろうけど、その行動で日本をはじめ人々に訴えるものは大きいだろうと思う。
 ところで、戦後の昭和天皇の巡幸の様子もあった。当初人々はかしこまっていたが、やがて打ち解けてきて、万歳三唱が自然に出てきたという。原爆投下された広島でもそれが起きたというのだから、ちょっと驚き。

 それ見て思ったのは、かの北朝鮮のこと。歴代総書記に対し国民は、拍手なり泣くなりして尊敬の念を示してはいるが、きっとそれは、強制されてのもの。従わない人間に対しては懲罰もあるのだろうと思う。
 君主/元首に対し、国民がこぞって手を振ってはいても、それが自主的に生じたものか、強制的に強いられたものかで、同じような見た目でも意味合いは全く違っている。もちろん本当に尊敬の念でもって感涙にむせんでいる人もいるだろうし、演出しなければならないなんて、それはそれで気の毒だけれど。形だけマネしてもね。
 かの国はおそらく、日本と同じようにしたいのだと思う。ただ国民性もあろうし、強権で従わせようとするのであれば、そりゃあ乗り気にはなれないだろうと思う。
 日本人を拉致したのも、日本の考え方/習慣を見習いたかったからに違いない。もちろんそれ自体は許されることではないのだが。

 話がそれたが、天皇陛下も大変なんだなと思うと同時に、親しみを覚えたのも確か。
 …またまたカタい話になってしまいました。




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女性はなぜスイーツが好きか

2015-04-19 08:52:08 | 科学/考察
 
 どういう流れだったか、高校生の娘と話をしているうち「ホルモンのせいで、女にはひと月のうち周期的に4つの気分がある」という内容になった。曰くそれは、幸福・不安定・明朗・攻撃的、なんだそうだ。
 ひと月のうちに四季を迎えるようなものだと思ったが、そう言えば娘にしろ会社の若い子にしろ、きのう不機嫌だったのに今日はいやに上機嫌だというのはよくある。
 甘い物は人を幸せにすると言う。おそらく、だけれども、女性は不安定含めた気分の波を抑えるため、甘い物を欲しがるのではないか。

 一方、男はそれほど気分が変わるということはあまりない。女性と比べれば至極単調と言ってもいい。だからおそらく逆に、気分の変化を求めて酒を飲むのではないか。アルコールの力を借りてハイになったり、二日酔いで落ち込んだり…。

 気分の変化が少ない分、指導者なり政治家に男が多いのはある意味自然なことなのかも知れない。
 アメリカのヒラリー夫人が大統領を目指すそうだ。ガラスの天井を打ち砕いてもらいたいとも思うが、気分の波で世界を動かすことだけはご勘弁を。
 …女は甘党、男は辛党、という話でした。もちろん一般論ながら。

 〔写真は、メゾン・スヴニールというお店のHPより〕


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変わっちまいやがって

2015-04-12 14:22:59 | エッセイ
 
 久々に訪れた場所がすっかり様変わりしてしまっているのは、よくあること。

 静岡市内の国道1号線を実に久しぶりに通った。柚木・長沼・古庄といった辺り、30年前は確か鉄工所なんかが並ぶ渋い場所だったのだが、東静岡駅が出来たり「MARK IS 静岡」なんて大型ショッピングセンターが立ったりして、おしゃれな一角になってしまった。
 学生時分に住んでいた所も回ってみたけれども、家賃月1万円だった下宿は小ぎれいなアパートになっており、近くの川もきちんと整備されていた。
 誰に了解を得なければいけないということは決してないけれども、変わっちまいやがって、というのが正直なところ。

 これは、人でも同じことが言える。年取るのは仕方ないにしても、テレビや何かで昔の憧れのアイドルがすっかり老け込んでしまったのを目にしても、やはり同じように思う。まあこれはお互いさま。
 ただ、これから何十年も生きていくとなると、まだまだいろいろと「変わっちまいやがって」と感じることは多いんだろうなあ。

 とは言え、ここ数年間の街の絵なら、今はGoogleのストリートビューで見ることができるのは、救いと言えば救い。さすがに30年前は無理としても。
 



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仕事はいろいろあれど

2015-04-05 17:40:25 | エッセイ
 またまたテレビの話題で恐縮ながら、大河ドラマ『花燃ゆ』で久坂玄瑞が医者の道を捨てて武士を目指すという場面があった。

  治:今の警察や軍隊に当たる武士は、戦あるいは治安に携わる。
  療:医者や薬師はもちろんこれに関わる。
  祈:僧侶や神父はこれに当たる。
  作:ビルや自動車や掃除機ほか、モノ作り。
  衣:衣料品、クリーニング店、アパレル、ファッション関係。
  食:食品会社、食堂、ファーストフード店、居酒屋も。
  住:住宅業者、畳屋、木材店。
  運:運転手、車掌、パイロット、キャビンアテンダント。
  教:教師、講師、教授。
  楽:テレビ、ネット、パチンコ、スポーツ選手。
 …ほかにもたくさん。ちなみに僕は、薬関係の仕事だから「療」かなあ。

 新年度、社会人になった人も多いだろうし、異動で職場が換わった人もいることだろう。
 世の中に「仕事」と言えるものは多々あれど、それぞれに社会に対しての役割がある。上に挙げたものはその一部であるが、何かしら世の中に役立っているに違いない。

 そうそう“employability”という言葉を最近知った。意味は「雇用され得る能力」であるが、要は「自分のウリ」である。どんな業界に入ろうがどんな会社に入ろうがどんな業務に付こうが、元気なり要領の良さだったり誠実さや資格・語学力だったり、自分なりのemployabilityを持っていさえすれば、ということらしい。
 




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