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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

人生は修行...らしい

2009-10-25 09:01:07 | こころ
 
 チラッと話したかもしれませんが、合気道を週1,2回習っています。先日4級に昇級し、念願の色帯(紫)を締めることができて喜んでいるところです。(このあと茶帯・黒帯と続くわけですが)
 腕前まだまだながら、やはり姿勢が大事だということ、上達するのもなかなかだということ、そんなところから、前回のショートショートが生まれました。

 ただ思うのは、稽古の時だけ一所懸命やればいいんじゃなく、日頃の振る舞いも大切じゃないかってこと。合気道ならたとえば、上体をまっすぐに、ヘソを中心に動く、肩の力は抜く、手足はできるだけ伸ばしておく、といった注意点がある。それらにいつも気を付けていくべきでは、と。
 合気道に限らず、剣道にしろ茶道にしろ、習い事をしていれば、生きている時間すべてが稽古ではないかとも思います。禅の修行僧ではないけれど、それこそ箸の上げ下ろしから歩き方に至るまで。

 それはまた武道や技芸だけでなく、人生すべてにおいてではないか、とも。
 僕も会社で難しい場面に直面することも多いんだけど(合気道始めたのもストレス解消したいから)、そこから逃げ回っていたんじゃ、修行にならないだろうと思います。
 世界中の核兵器をなくすとか、貧困層をなくすとか、そんなとてつもなく大きな課題は、僕には与えられない。よく言われるように、人にはその人なりの課題が与えられ、それをクリアしていくのが修行であり、そうしてステップアップしていくのが人生だ、と。そして来世につながっていくようで、クリアできなければもう一度、らしい。
 「人生は修行」とは、かの斎藤一人さんも言っているし、作家の佐藤愛子さんも言っている。確か五木寛之さんも言っていたような。実業家は知らないが、知識人と言われる人たちの多くは、このような考えを持っているらしいから、おそらく正しいんじゃないかと思っているところ。

 あなたにはあなたなりの、僕には僕なりの修行というものがあり、それを全うしていくのが人生だということらしいです。年齢・性別・国籍・立場は全然違っても、〈修行中〉ということでいけば世界中の人は(あるいは動物も?)みな同じ。〈黒帯〉目指して、ガンバりましょうぞ。

 …話がまたデカくなりました。

 〔写真は、道場の先輩にもらった紫帯〕

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「達人あらわる」

2009-10-18 08:43:31 | ショートショート
 東京のど真ん中に、どういうわけか、江戸時代の剣の達人が現れた。
 背後から忍び寄る者、さらには草むらに隠れる者さえ気配で察知し、打ち倒すことができるほどの腕前である。

 現れた達人、人々が腰に何も差していないことにまずびっくりし、歩き方といい身のこなしといい、そのスキだらけの様子に、拍子抜けしてしまった。そして皆がみな、なよっとした感じ、つまり男も女も優しげな顔つきになっていることにも、驚くばかり。これでは自分の相手になる者など、いるはずがないと思った次第。
 ところがところが、達人、じきにネを上げてしまうことになる。

 今の東京はどこもかしこも道路が舗装されており、昔の砂利道のように砂煙も上がらなければ、足音もしない。ましてや、ラバーソウルのような靴であればなおさら。また、人が隠れるような草むらすらないため、葉っぱの擦れ合う音もしない。
 おまけに車やトラックの走行音、それに街中に流れる各種音楽に惑わされ、気配を察知するも何も、できたものではない。
 しまいには、後ろから猛スピードで走ってきた自転車に袴を引っ掛けられ、転倒してしまう始末。

 刀も、そして心も傷ついてしまった達人、
「拙者、ここでは生きてゆくことはできぬ」
 そうつぶやくと、いずこともなく消えていったそうな。


 …達人には気の毒なことをしたものだが、パソコンやら携帯電話やら、便利な道具に囲まれて暮らす現代人は、野性のカンというのか、みなぎる気配というのもすっかり減ってしまっている。だから、達人がそれを感じることができなかったのも、ある意味、致し方のないこと。


 Copyright(c) shinob_2005

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明菜さま 江

2009-10-11 09:39:36 | エッセイ

 たしかゴリラの着ぐるみと一緒にオープンカーでドライブするプロモーションビデオ『スローモーション』を見たのが最初だった。かわいらしくて歌も上手な新人が出てきたもんだ、と思ったものだ。

 8月、その中森明菜が久しぶりにNHKに出ていた。水曜夜の「SONGS」である。
 昔はぽっちゃりしていたのだが、ずいぶんと細くなってしまった。その姿と同様、話す内容も切なくて…。
 「どうしたらお客さんに喜んでもらえるか、そればかり考えてる」というようなことを言っていたが、お客さんが喜ぶから自分も嬉しい、というより、修行僧みたいに自分をイジめているようにも見えた。
 人のこと考えるのも大事だけど、自分が楽しむことも考えては、と思う次第。苦しみながら歌っている姿よりも、楽しみながら歌う歌姫の姿を、僕含めファンは見たいんじゃないかと思う。(そういう意味では、先日の原由子は楽しそうに歌っていた) 

 話は飛ぶけれど、女性らしい職業というのは、保母・看護婦・娼婦なんだそうだ。いずれも、人のために尽くすという点で共通している。勝間和代さんのようなビジネスウーマンもカッコいいけれど、無理があるというのか、どこかイタイタしさを感じてしまう。
 女というのはその性からして、自己犠牲を払うという特質を持っているようだ。ただ明菜さんの場合、それがやや極端に過ぎるようにも思える。
 確かにそういう女性というのはいる。人のために尽くすんだけど、身を削ってしまっているような。

 人のためじゃなく、まず自分のために、歌ってほしいと思う。そうすることで、おそらく道も開けてくるんじゃないか、と。
 それと、もう終わってしまったけれど、『オーラの泉』の美輪明宏さんあたりに相談でもしたらいいんじゃないかとも思う。

 以上、デビュー当時からのファンの1人として。直接言えたら一番いいんだけど。

 〔写真は、グアムの壮大な夕焼け〕

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似てるこの2人(第3弾)

2009-10-04 08:05:45 | 言葉/ナンセンス
 
 ここんとこ、カタい話が続いたんで。

・陣内智則(タレント)と
  清水圭(タレント)
・坂下千里子(タレント)と
  里田まい(タレント)
・リンダ・ハミルトン(『ターミネーター』のサラ・コナー役)と
  倍賞美津子(女優)
・木村佳乃(女優)と
  犬塚信乃(『新八犬伝』の主人公)
・吹越満(俳優)と
  橋本龍太郎(元首相)
・鳩山由紀夫(現首相)と
  ドクター・マッコイ(『スタートレック』の医師)
・河野太郎(自民党議員)と
  三谷幸喜(脚本家)
・ユースケ・サンタマリア(俳優)と
  池田満寿夫(画家・作家)
・岸谷五朗(俳優)と
  黒田俊介(コブクロの大きい方)
・岩沢厚治(ゆずの小さい方)と
  清原正博(TBSアナウンサー)
・あやめちゃん(「シャキーン!」の女の子)と
  阿部サダヲ(俳優)

 もちろん他意はありません。
 

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