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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

勝ち馬に乗るか、それとも

2009-08-30 08:10:58 | 時事
 「選挙区も比例区も、民主党にした。だいぶ迷ったけど、郵政だけではないから」
 少々自慢めいて聞こえるかもしれないが、4年前の9月11日、日記にはこう書いてある。今回は逆に民主党に追い風が吹いているものの、アマノジャクなので、またそれに逆らいたいという気もしている。

 民主党政権になればすべてがうまく行くとは、誰も思っていないだろう。だが、一度やらせてみて、どこまでできるか見てみたい、という気持ちも強いに違いない。仮にうまく行かなかった時、どうするのかも含めて。(怖いもの見たさ、みたいなものだ)
 そういう意味でも、工程表を作ったのは画期的。できたかどうかが、すぐわかる。
 ところで、マニフェストが実現できなかったら鳩山代表は責任をとる(辞める)そうだが、100%できなかったら、なのだろうか。そりゃあ誰がやっても無理な話。

 自民党や公明党の、いわゆる大物議員も落選の危機だという。落ちてももちろん食いっぱぐれることはないだろうが、失業の哀しみを味わうというのも、いいことかもしれない。
 責任力がなかろうが、財源に不安があろうが、また執行部がブレていようが、今回だけは民主に、ということかも。
 当然ながら、すべてが丸く収まることはないだろう。国民はその辺ちゃんと見てるから、4年後、あるいは来年の参院選で、また審判を下すことになる。
 仮に自民が今回大敗したとしても、ちゃんとやらなきゃ民主も同じ目に遭いますよ、という。

 若い人へ。若者の投票率が低いと、自分たちの生活がだんだんと不利になるもの。投票率高い年寄りや業界団体の推す人が通りやすいのは当たり前だし、票をくれた人の意見が通りやすくなるのも当たり前。しっかり見てんだよ、という意思表示のためにも、できるだけ投票はした方がいい。
 特に小選挙区になって、死に票が増えたと言われるが、比例区の当選順位として、たしか〈惜敗率〉なんてのがあったように思う。決して無駄にはならないはずだから。

 あ、上に挙げた以外の政党に存在意義があるのは、もちろんのこと。
 ともあれ、大きな節目の選挙であることは間違いない。将来、子や孫たちに聞かれて「何となく○○党に」では、ひょっとしたら済まされなくなるかもしれない。未来に責任がある、というのか。

 …難しい話はここまでにして、開票特番を楽しむとしますか。

 〔写真は、YOMIURI ONLINE より〕

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地震と台風と

2009-08-23 08:33:38 | 科学/考察
 
 地震と台風とは関係があるんじゃないだろうか、という話。

 去る11日、ここ静岡を中心に地震があった。
 明け方5時過ぎにグラッとなり、「(東海地震が)ついに来たか」と寝ぼけ頭で思ったものだが、どうもそうではないらしい。幸い、棚の上の物がいくつか落ちる程度で済んだものの、ちょうど台風9号が近付いていたので、あれで自宅に被害があれば、雨ざらしになるところだった。

 台風(あるいは低気圧)が近付いていると、どうも地震が起きやすいように前々から感じている。冒頭のような動画は一度は目にしたことがあると思うが、地震というのは、地球表面のプレート同士の境界において、相対的に軽い方のプレートがはじけて起きるものだ。この2つのプレート間の摩擦力が、台風などで気圧が下がることにより、小さくなるのではないかと、単純ながら考えている。
 空気というのは軽いものだが、大気の層になっているため、気圧がたとえば20ヘクトパスカル下がれば、1平方メートル当たりで204kg、1平方キロメートル当たりだと20万4千tも軽くなる(計算合ってると思うけど)。プレート自体の重さに比べればおそらく微々たるものにせよ、これだけ軽くなれば、歪んだプレートも元に戻りやすいんじゃないか、と。
 どなたか、そういう研究でもしている人はいないものか。

 ところで今回の静岡沖地震でも「緊急地震速報」というのが出て、ケータイなんかで事前(と言っても今回は5秒ほど前)に知ることができたそうだ。
 これ、震源付近の揺れ、特に先に伝わってくるP波(縦波)を捉え、そこからの予測に基づいて出されるもののようだ(便利になったもんだ)。そしてあとから伝わってくるS波(横波)が、本格的な揺れとなる。
 このP波とかS波とか、高校の地学か物理で教わると思うが、PはPrimary(1番目の)の、SはSecondary(2番目の)の頭文字というのは、あまり教えてはくれないんだろうね。縦とか横とかで和英辞典をいくら調べても、PやSは出てこないものだ。
 こういう余分な知識が、意外と役に立つもの。

 ともあれ、そのうち東海地震はやって来るのだろう。くわばらくわばら。

 〔動画は、静岡県地震防災センターのHPより〕

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僕らはアバターなのかも

2009-08-09 08:37:00 | エッセイ
 
 細田守監督の映画『サマーウォーズ』を見た。とある田舎の旧家を舞台に、最新鋭のコンピュータを用いて世界的なサイバーテロと戦う、というもの。

 あまりしゃべるとネタバレになってしまうが、進んだ仮想空間(電脳世界)である〈OZ〉というのが出てくる。カズマという少年が「キング・カズマ」というアバターを操り、ヒーロー的な活躍をしたりする。
 このキング・カズマ、まるで意思を持っているように見える。アニメの中の仮想空間なので〈劇中劇〉ということになるのだが(ええい、ややこしい!)、彼らはもちろん意思は持っていない(はず)。
 仮に、仮に、彼らが意識を持ったとする。彼ら自身は、自分の意思で以って考え、行動していると思うだろう。でもそれは、その世界の外にいる者(アニメーター)の意思で以って動いているに過ぎない。
 そして2次元世界にいるからには、3次元世界の僕らに気付くことはありえない。これは実写でもアニメでも同じこと。

 さてその僕ら、自分の意思で以って生きているつもりであるが、ひょっとしたらさらに上の次元の何者かによって動かされている可能性もある。それは、いわゆる守護霊と呼ばれるものであるかもしれないし、また全然違う存在であるのかもしれない。
 たった今僕も、この文章をパソコンで〈自分の意思で〉打っているつもりなのであるが、背後というか上の次元にいる誰かの意思でやっていることなのかも。
 そんなことはないって? いやいや、3次元世界にいるからには、4次元以上の世界の何者か気付くことは、ありえないだけ。

 もちろんそれがわかったところで一文の得にもならないわけだが、偉大な存在を意識するというのは、考えただけでも楽しいことだ。それに、〈集団的無意識〉ともつながるように思うし、シンクロニシティやインスピレーションの説明も付くような気がする。
 ちなみに「アバター」とは、化身とか権化の意味。僕ら人間、あるいは生き物を含む万物は、神さま仏さまがこの世に現れた仮の姿であるのかも。アニミズムに近い考え方であるが。

 そうそう肝心なことを。この映画、とても良かったんで。この夏一番のオススメ。
 

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夏だ! 祭りだ!

2009-08-02 07:16:24 | 時事
 
 ようやく、よーうやく総選挙なのでございます。

 今回は民主党に追い風が吹いているようで、大差か僅差かはともかく、政権交代の可能性が非常に高い。長いこと、ほとんど自民党の支配にあったわけですし、官僚の抵抗に伴う混乱が、最も懸念されるところでありまーす。
 夢のような、とまでは行かなくても、それぞれなかなかいい公約もあります。ただ、無理なく実現できるかどうかが問題です。ある部分良くなっても、他の部分で思い切り悪くなってしまっては、元も子もありません。

 とーもかく、4年に1度のお祭りなのです! オリンピックにワールドカップ、それにアメリカ大統領選挙が4年おきに行なわれるのは、大きな祭りとしてちょうどいい間隔だからなのでしょう。大統領と同じく直接選ぶわけではないものの、自民党に入れれば麻生氏(あるいは別の人)を、民主党に入れれば鳩山氏を、首相にしたいという意思表示をするわけですから、今回ほどやりがいのある投票というのも、ないのでありまーす。
 テレビで偉そうにしている人たちの命運が自分の1票に懸かっていることが、今回ほど実感できることもなかなかないのではないでしょうか。昭和から平成への改元、20世紀から21世紀への移り目、そして加担するか抵抗するかは別として、今回政権交代の場に立ち会えれば、孫の代まで自慢できるに違いあーりません。

 気分それに景気が停滞してるのも、祭りをやらないからです。規模は多少小さくとも、たとえば商店街の祭りでも、華やかな気分になれます。カタルシス的な効果もありますし、今回それが1ヶ月も楽しめるんですから!
 すでに週刊誌では獲得議席予想も大はやり。売上げもアップしていることでしょう。

 しばらく混乱するかもしれませんが、まあ一度民主党にやらせてもいいんじゃないか、という意見が多いだろうと思います。ヒドいようであれば、また元に戻せばいいだけの話。高速料金や子ども手当など、僕らの暮らしに直結することではあるけれど、面白い時代になってきました。
 また「誰がなっても同じ」という言い方が通用しなくなります。ある程度変わるのも、いいことかもしれません。2大政党制は、日本ではなじまないように感じていますが、政権が緊張感を持たざるを得ないのは、いいことなのでしょう。
 ただ総理大臣も、やりづらい時代であることは確かです。

 あともう一つの懸念は、当選したはいいけど、経験もない、右も左もわからん若いのばかり、というのもあります。だから、政権とっても失敗する可能性も高いわけですが、そうしたら、民主にとって回復は難しいに違いありません。ここはやはり長年の付き合いのある自民に、ということにもなりかねません。

 では選挙日まで、楽しませてもらうとしましょう。
 祭りだ祭り、どうせアホなら踊らにゃ損々!

(ちょっと選挙演説風に)

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