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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

音の窓辺(オノマトペ)

2016-06-26 09:38:43 | 言葉/ナンセンス
 
 日本語は世界でも類を見ないほどオノマトペ(擬態語・擬音語)が多いんだそうです。その数4千を超える、とか。さすが〈言霊の国〉と言うべきか。
 そのオノマトペを考えていたら、漢字とイメージ重なるのでちょっと並べてみます。

  もりもり森  もくもく雲  なみなみ波  かたかた固  ふうふう風  ひゅーひゅー冬
  おやおや親  ころころ轉  すかすか粕  ふさふさ房  とんとん頓  おいおい老い
  めんめん麺  ひしひし菱  こうこう光  さわさわ沢  ちりぢり塵  すいすい推
  しんしん寝  かんかん缶  きんきん金  ぎんぎん銀  つるつる蔓  ますます増す
  ねえねえ姉  ひらひら平  さらさら更  つうつう通  のうのう能  しみじみ地味
  かつかつ渇  きりきり錐  ずきずき傷  ありあり蟻  まじまじマジ ……

 オノマトペと漢字と、あるいは語源が同じものもあるのかもしれませんし、絵本作家の五味太郎さんなんか、すでに調査済みなのかも。
 ちなみに、タイトルは「おんのまどべ」⇒「おのまとべ」⇒「おのまとぺ」のつもり。
 …生活する上では大して役にも立ちませんが。

     
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ネプチューン『あいつ今何してる?』

2016-06-19 08:14:01 | エッセイ
 
 芸能人の小中学校/高校の頃の友達を探し出し、子供の頃の夢をかなえているのかを確認したり、謝りたかったことを伝えたりする番組。
 バラエティー番組はあまり見ない方だが、これはいい。先々週の2時間SP(西村知美、武井壮、白鵬、羽田美智子)を見て、気に入った。ちゃんと夢をかなえている人、立派な肩書付いてバリバリ仕事している人、わだかまりなく元気にしている人、それぞれあって、こちらまで嬉しくなってしまう。(もちろん取材していく中で「残念」な結果になっていることもあるだろう)

 見ていて僕も昔を思い出した。フったことよりフられたことの方が圧倒的に多いんだけど、素敵だったあの子たちは幸せに暮らしているんだろうか、と。 
 あと、小学校の時に通っていた塾にいた、活発でかわいらしい女の子。名前忘れてしまったんで探しようもないけれど、もう一度会ってみたいもの。すっかりオバさんになっているのかなあ。
 それと、小学校の頃勉強の出来たハタナカ君。鹿児島のラサール行って東大にでも入ったはずだけど、どうしているのか。
 それからそれから…。

 ところで、幼なじみで有名人はいないはずだから僕がテレビに出ることはないとは思うが、もしどこかで「あいつ今どうしてる?」と話題になって僕の今の立場や状況をを知った時、「あいつらしいな」と言われることになるのだろうか。 

 いずれにしても、年取ったからこそわかる、いい番組。大げさに言えば、生きてて良かった、自分もこれで良かったんだ、と希望が持てる。同窓会でもあれば、真っ先に参加したくなるほど。
 22日には3時間SPもあるようなので、よかったらどうぞ。泣ける、はず。
 〔冒頭の絵は、番組HPより勝手ながら拝借〕

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スーパーマン今昔

2016-06-12 07:48:23 | エッセイ
 
 去年から楽しみにしていた映画『バットマンvsスーパーマン』、迫力は充分だったがストーリーよく分からないところがあり少々期待外れ。ブルース・ウィリスの夢の中の話が予告編に入っていたり、また予告編ではスーパーマンがレックス・ルーサーに催眠術でも掛けられていたように見えたがそうではなかった。

 しかし昔の作品とはだいぶ趣きが変わってきている。ジョークというか遊び心がなくなった。その公開前にはNHK-BSで80年代の『スーパーマン』が放映されていたが、悪役含め、何とものんびりしたもの。時代の影響とはいえ、たとえば今、クリストファー・リーヴがクラーク・ケント/スーパーマンを演じることは難しいだろう。ちなみに整理すると。
    1950年代 ジョージ・リーヴス
    1980年代 クリストファー・リーヴ(亡くなったのは残念)
    2006年  ブランドン・ラウス
    2010年代 ヘンリー・カビル
 テーマ曲についても、あのジョン・ウィリアムズのような軽快さがなくなっている。

 今回印象的だった箇所が2つ。
 米国議会下院だったか、呼び出された所で爆発が起き、スーパーマンだけ生き残る場面があるが、以前ならいち早く察知して爆発を食い止めていたところ。今のアメリカの〈無力感〉というのがよく出ていたということで、名場面と言っていいのかも。
 もう一つは、パーティーの中でC・ケントがB・ウィリスにやり込められる場面。これまでロイス・レインや編集長に言い負かされることはあっても、敵に言い負かされることはなかったはず。絶対的なヒーロー(アメリカ)が相対化したことの象徴とも言える。
 (ロイス・レイン役のエイミー・アダムスは、何ともかわいらしくて美しい)

 それと、バットマンやワンダーウーマンと並んでスーパーマンが巨大な化け物と対峙するのは違和感があった。あくまでもヒーローは、一人で戦うものだから。他のヒーローと並んでいるスーパーマン、絵にならない。
 夢の世界を描く映画とはいえ、現実の影響を確実に受けてはいる。ある意味残念なことではあるが。

 さて今回、巨大な化け物にやられてしまったスーパーマンであるが、やはりどうやら復活しそうな雰囲気。次回の予告編では、紛らわしい表現はやめてほしいもの。
 


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主義 主義

2016-06-05 09:12:47 | 言葉/ナンセンス
 悲観主義に楽観主義……一体いくつあるのだろう。ちょっと列記してみる。

理想/現実  個人/全体  利己/利他  合理/経験  写実/浪漫  立憲/独裁
民主/封建  保守/革新  資本/社会/共産/無政府  科学的社会/空想的社会  実存/構造
民族  功利  経済第一  勝利至上/敗北  イスラム  マルクス  マルサス  マイホーム
人文  秘密  神秘  農本  重商  象徴  印象  自由  排他  覇権  原理
実証  現場  成果  完璧  博愛  人道  平和  好戦/反戦/非戦/厭戦  厭世
軍国  快楽  拝金  精神  唯美  能力  孤立  菜食  放任  独身  超現実
事なかれ  日和見  俗物(スノビズム)  禁欲(ストイシズム)  冷笑(シニシズム)

 他にもたくさんあることだろう。
 もちろん「どちらでもない」もあるとは思うが、例えば理想主義か現実主義か、それぞれ選択していくとすれば、人間ひとり一人、全く同じになることはおそらくないだろう。33の二者択一の場合、2の33乗で約85億通りとなり、世界の人口70億を超える計算になる。
 もっと選択肢があれば、これまで地球上に生きた人間すべて(何百億人? 何千億人?)をも超えることになる。
 …そう、みんなちがって、みんないい。

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