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エッセイとショートショートと―あちこち話が飛びますが

酔いの効用

2017-06-25 07:53:15 | エッセイ
 ビールのおいしい季節になってきた。
 休みの日はいろいろやることもあるので、その前の日はできるだけ飲みたくはない。だから平日の前の日、日曜~木曜に飲むことが多い。(とは言え飲み会なんか金曜日によく設定されるんだよね)

 飲んで騒いで話をして、という楽しみももちろんあるんだけれど、翌日アルコールの残った頭で、景色がいつもと違って違って見えるのもいい。
 「こんな所にこんな看板が」だの「あの家あんな屋根だったんだ」だの。それはシラフで通っている限り、なかなか気付くことはない。二日酔いでは読書や映画は難しいとしても、こういう楽しみもある。

 また新たな発想も出てこようというもの。「黒いCrow(カラス)」だの「不機嫌ナナメ」だのいうナンセンスな言葉遊びを思いつくのもこんな時。カミさんからは「よく頭回るねー」と言われてしまうのだが。
 ビートルズはじめ、アーティスト達が大麻なんかに手を出すのも同じ理由からだろう。違法かどうかはともかく、新しい着想による作品が創造されるならば、それはそれで意味あることになろう。

 あと、二日酔いの際によくやるのは、家の中の掃除や庭の手入れ。これは頭が少々ボケていてもできるからいい。多少汗もかくから、アルコール代謝も促進されるのかも。
 …さて今日もそこそこ暑そうだし、飲むや飲まざるや。


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別の かわいい飲み友達

2017-06-18 11:52:11 | 女の子
 さほどモテる方ではないのだが、もう一人の〈かわいい飲み友達〉のことも書いておこう。
 (いつか書いた〈かわいい飲み友達〉はまだ続いていますので、その子をTさん、今日書く子はMさんとしておきます)

 〈パブ〉と称していたがたぶんキャバクラのようで、Mさんという子と話。翌日「ゆうべはありがとう💛イケメンで素敵でした💛」などとメールが入り、もちろんリップサービスとは分かりつつやりとりするうちに駅前の居酒屋で食事するように。そのままその子の店まで行く〈同伴〉というやつ。
 週に何回か他愛のないメールのやりとりをし、月に1回程度、食事/飲み会あるいはその子の店へ、がもう半年以上続いている。僕と三回りも下の20代前半、家庭的にちょっとワケあり、らしい。メールは自撮りの写真付きで〈SNOW〉という加工らしいが、ウサギの耳やらヒゲやら付いていてこれがまたかわいらしいこと。ちょっと小倉優子に似た、テレビに出てもおかしくないような子。写メはもちろん残してあるが、本人の了解得ていないのでここでお見せできないのは残念。

 毎回そこそこの出費なのだが、かわいらしい子と何かしら話ができるのも、いい気分転換にはなる。もちろんMさんも喜んでくれているようで「Shinobさんて面白ーい」とか「話聞いてて楽しいです」「会えて幸せでした」とか言ってくれるので、悪い気はしない。
 意外と、と言っては失礼ながら、身持ちは堅そう。年が離れ過ぎているせいもあろうが、体を許すなんてことは(おそらく)ないだろう。それはそれで、こちらも安心して付き合えるというもの。芸能人のように若い子から迫られたりしないのは、ある意味気が楽。

 仕事の話もするTさんとはまた違って、年少のMさんとは少々話が噛み合わない場合があるものの、それはそれで楽しんでいる。ずっと続くことはないだろうけど、2人とも大切にしていたい。 
 そうそう、「友達以上、恋人未満」って世の中ありだし、最近はまた不倫も割に合わないようで『友達以上、不倫未満』という本も出ているようだ。
 …Mさんとは今週も水曜日あたり居酒屋で一杯やる予定。ただこちらお客さんという立場とは言え、嫌がられないようにしないとね。


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ON偉大なれど

2017-06-11 11:12:32 | 時事
 最近は野球もほとんど見なくなってしまったが、読売ジャイアンツが42年ぶりに連敗記録を更新したという。前の時は、あの長嶋さんの監督1年目だそうだ。

 それで思い出したのは、長嶋監督のベンチでの態度。自チームの選手が凡退するたび、ベンチ奥でバットを振る格好をして、隣りのコーチか誰かと「やはり腰を入れて、こう、パンチだよね」とか何とか話をしている(話の内容は正確には知らないが)。もちろん、悪気はなかっただろう。
 監督やコーチはそれでもいいが、横目で見ている選手たちはきっと「えーえー、どうせ私らはあんたみたいにうまくは打てませんよ」とでも思っていたに違いない。長嶋さんが偉大だっただけに、選手たちのモチベーションはおそらく下がりまくったことだろう。それが42年前の球団初の最下位の原因だったのかどうかは、寡聞にして知らない。

 それは王監督の時も同じだった。やはりベンチの奥で、現役時代のホームランを夢見るような顔つきでバットを振る格好していたのを、見た人も多いに違いない。
 その後反省して改めたのだろうと思っているが、二人とも大きな思い違いをしていた。プレーをするのはあくまでも選手であり、そのモチベーションを下げるようなことをするようでは、監督失格。いくらバットを振る格好をしたくても、それはやっちゃあいけない。監督ならば、ぐっと我慢我慢。
 その点今の高橋監督は、変なそぶりもしない分、偉いと思う。チームが不調の時の監督ならば、オタオタしたくなるものだが。

 もっと言えば、王・長嶋だってそれだけのヘマをやるんだから、僕らだってヘマやってもいいのだし、上司や部下がヘマやっても許してあげてもいいかって気になる。
 …日本球界の偉大なおふた方に対し、大変失礼とは存じつつ。

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“冴え”の瞬間

2017-06-04 09:20:32 | 科学/考察
 
 皆さんはどうか知らないが、急に目の前の景色が生々しい現実感/立体感を持ってクッキリハッキリと見えてくることがある。2Dが3Dになったような、ハイビジョンが4K画像になったような。あるいは「スーパーサイヤ人」にでもなったような気分。
 それは電車を待っている時だったり、自転車を走らせている時だったり、のんびり庭を眺めている時だったり。(あ、ビールの缶をプシュッと開ける時にも、ある)
 ただこれは長続きしなくて、長くても10分くらい。しかも起きるのがひと月に1回あるかどうかってところだから、起きている時間の99.9%以上は「ぼんやり」していることになる。
 言わば〈ランナーズ・ハイ〉みたいなものなのかもしれないが、苦しい長距離走を乗り切るための「覚醒」と異なり、僕が経験するのには意味があるのかどうか…。ひょっとするとボケる前兆なのかもと思ったりしている。
 そう言えば高校の頃、頭が冴えないのを気にしていた。視力が落ちたせいだと思って、メガネを買い替えたりもしていた。そしてこの年になるまで、ぼんやりしたまま。左目の視力がやや弱いので、そのせいかも。
学生の頃、運転免許を取る際、頭をハッキリさせようとしたら却って良くなかったことがある。運転する時は全体をボワッとしていた方がいいようだ。
 生物学者の福岡伸一さんも、ハッキリ見えていた子供の頃を懐かしがっている。おおかたの人は、もちろん視力云々ではなくて、年をとるとハッキリ見えなくなるものなのかもしれない。それは、無駄に馬鹿力を使わないための、脳味噌の〈省エネ〉なのかも。
 サッカーの中田ヒデも子供の頃は、見なくても後ろの敵選手の気配が分かったという。大人になるにつれ、そういう感覚というのは鈍くなっていくものだろう。
 ハッキリ見える時間を出来るだけ長くしたいものだが、そうした場合、脳味噌が疲弊してしまって、逆にボケてしまうことになるのかもしれない。
 脳内物質のちょっとしたイタズラだと思う。意識すれば長続きできるものなのか。例えば脳科学では、既に研究済みなのかも。
 〔写真は、先日それが起きた時の目の前の景色。…何にも分かりませんね〕
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