へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

冴える言い訳

2016年10月02日 | 日記
認知症が進行する程、

色々な事を忘れるのに…


言い訳、取りつくろい、へりくつの類は、ますます冴え渡るのはなぜでしょう。

取りつくろいは認知症の症状のひとつだからとわかっていますが、

見事なものだなあ…とつくづく感じます。



朝、冷蔵庫にあるのを確かめたヨーグルト。

朝ご飯が出来たよと言いに、母の部屋に行くと、その容器が。

あっ、ご飯前に食べたの、と言うと、

「違うよ。夕べお腹が空いたから食べたの」

こういうセリフがパッと出る。


だってこうでしょ、

だってこうだもの、


それが通じないと

「もう死んだ方がいい」


しばらくすると、まるっと忘れる。


以前は、ちょっとした注意事項に

「ああ、そうだね」「そっか」「あはは、間違った」

と納得したものですが、

最近はすっかり反抗的です。


言い訳も、受け入れて聞いてしまうと腹が立つので、

こう言うのか、こう来るのかと、症状としてとらえないと。

言い訳が思いつかないと、

不穏スイッチが入り、ドタドタバタンバタン。


しばらくすると、まるっと忘れる。



多分、

当たり前になった母の言動に、など、自分の中のどこかで何かには慣れているのでしょうけれど、

それは無感覚。

まだまだ慣れないなぁと思います。