Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

ジューンベリーの花

2018-04-08 13:46:25 | ラジオ亭便り
一年間続いた隠居風バイトが三月末日をもって終わった。ラジオ亭のカフェは近隣に住むごく少数の知己、旧友が義理堅くたまに寄ってくれて辛うじて潰れないでいる二年目の春を迎えた。隠居バイトの庭ではソメイヨシノの大木が葉桜になり始め風に舞う花びらの片付けに後がまの新人が苦労している筈などと、想像しながら大きめなトヨタハイエースに乗って都市部の小道を走り回る四月陽春の毎日だ。


先日、隠居職場が終わった日にちょっと枝を折って失敬してきたジューンベリーの花がちょうどよく満開になった。この木は北米原産の樹木で庭木として人気上昇中。5月から6月にかけて食用の赤い実ができる。

もうお亡くなりになった横須賀夢窯の主宰者だった黒田千里さんが穴窯で作った大型の丹波風焼締壺にこれを挿してみた。我が無意識流生け花では稀なコーディネートと自賛する。乱雑に交錯する枝の模様と清楚な白く細い花の色調がゴツい焼締の沈んだ色合いに照応しているようだ。

新規の隠居運転バイトを終えてきてドリップコーヒーを立てながら春めいた宵に流れるBGMがないものか?とCD類を物色する。昔買って何度も紛失と購入を繰り返している大好きな一枚が目につく。

スイス人のアコーディオン、ピアノ、ヴォーカルをものしている女性ジャズプレーヤー、エルジ・ビアンキの60年代半ばの隠れ傑作「THE SWEETEST SOUND」これがいい。ドスが効いたパンチとセンシティブな情感を両立させる彼女の歌を満喫する曲が全12曲も満載されていてその中のスタンダード曲は何時も愛聴に耐える曲ばかり。

今夜はハロルド・アーレンが作ったスイングする見本のような「A Sleepin'Bee」ヘンリー・マンシーニの哀愁感溢れる「The Shadows Of Paris 」、50歳を過ぎた頃から自分における人生後期の愛聴曲に加わった悲惨な歌詞ながらメロディーの美しさで出色の「Guess Who I Saw Today」この辺の曲で春めいた宵の時間に身をまかせることにする。

営業日ご案内 4月7日 8日 14日 15日 19日 21日 各日 13時から19時

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