Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

すいとん汁

2018-06-12 21:09:44 | ラジオ亭便り
蒸し暑い日を避けて、過日、南伊豆下賀茂の遊行中に買った郷土料理屋さんが作った「すいとん粉」で「すいとん汁」を作ってみた。外気温が22度くらいの山手隧道を吹き抜ける風も爽やかな旧暦上の「入梅日」だ。その郷土料理屋さんでは合鴨肉、野菜類が見事にすいとん団子のうま味を引き出していて、その味に肉薄してみようという魂胆だ。

合鴨肉は近所では調達が無理なので、豚コマ肉を使う。野菜は小松菜、大根、しめじ、長ネギ等だ。出汁は昆布出汁ボトルの既製品で横着するが、鰹の削り粉等を足してそれなりに気も使う。「すいとん粉」の練り具合は手書き文字のラフな指示書によると「耳タブより少し柔らかい。。」とある。

これを読んでいて母親の兄だった遥か昔に亡くなっている一郎さんという叔父さんの喋っていた戯れた喩えを思い出す。色々、面白い事を話す生活無能者の叔父から聞いた「日本酒のお燗の温度はお母さんの母乳くらいが丁度いい塩梅なんだよ」等というたわ言である。水を加えた捏ね加減に注意して団子は程よく出来上がり、これを野菜が満載している出し汁に加えて数分間煮立てれば、下賀茂風「すいとん汁」の完成だ。

出し汁に滲んだ野菜の甘みと団子の絡まり具合がいい。郷土料理屋さんで味わった合鴨肉の気品溢れるコクには及ばないが、良い風味になっている。小学生の頃、我が家は子沢山の主食不足のせいか、すいとんの代用食も多かった。またか!と呪いながら食べた昔の夕餉風景もいまは昔の話である。



営業日のご案内

6月15・16・17日 13時〜19時 16(土)のみ15時開店 夏季限定 黒蜜豆寒天 、ところてん、煎茶付き
600円

最新の画像もっと見る

コメントを投稿