Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

イブの休日

2011-12-24 20:38:46 | その他
朝、起きたときの室温が7℃、これから一月にかけてこの伊勢原の山里付近では5℃から2℃くらいの間を行ったり来たりする時候になる。遺跡のバイトが3連休のおかげか、二日ほど前の屈みこみ作業中に再発した痔痛がすっかり治まって安堵する。あの日は早退して東海大学前にある「さざんか」と名前を変えた自称天然温泉スーパー銭湯へクルマで直行したことがよかった。戸外労働というのは大らかで良い面があるが、身体感覚の面ではとてもナーバスである。暑い、寒いといった感覚に痛いとか痒い感覚などが加算されたら、たちまち動作に反映してしまう。二年に一度くらい繰り返す痔痛も霜がたっぷり降りてぬかっている地面からの冷気にどうやら影響されたみたいだ。

イブの24日は45年の交遊が続くHさんが来訪する。大型のスクーターを飛ばして横浜北部から35キロの道を伊勢原までやってくる。差し入れは山形産の林檎、吉野家の牛丼、岐阜県の通販コーヒー「コーヒーばかの店」が焙煎している薫り高い同店特製になる「秋のセレナーデ」という名のレギュラーコーヒー粉だ。先日、昔の女友達が独居を案じてたまに送ってくれている「煎茶」「焙じ茶」もたっぷりと揃っているからこの珈琲を加えたら正月新年はなにも要らない嬉しい気分になってくる。こちらのお返しは金柑のシロップ煮を持っていってもらう。Hさんとの談義はいつもエロい話から構造改革に絡んだ政治局面、さらに遠くでは若い時分にかなりのインパクトを受けた埴谷雄高、吉本隆明関連の思想話まで飛び出してくるという気のおけない内容でいつも喜びが湧いてくる貴重なるひとときだと思っている。
夕刻、隣家の駄犬たちに吼えられながら彼が辞したあとは、冬を迎えてにわか柑橘王国になってきた我が家の恒例柚子ジャム作りの材料になる「鬼柚子」をお向かいの薬師売店で発見、三個で300円とこの異形なるフォルムの大柚子が格安だ。湯河原のみかんが終わって今度は大磯産のミカンも陳列している。こちらは一袋200円、大磯のみかんは酸味が厚くて垢抜けた味がしないところが魅力だ。夜半の冷え込みがとても強いイブの晩になったが、デッカスピーカーのBGMはLPの「クリスマス協奏曲集」、イギリスのホグウッドが指揮するアンシエント管弦楽団が演奏するコレルリ、トレルリ、ヘンデル、ゴセックなどの清らかな牧歌趣味が混じったクリスマスにふさわしい曲を大きな音で堪能する。

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