Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

浦和散歩

2014-12-23 20:47:21 | その他

埼玉に住む友人から浦和・調(つき)神社の骨董市へ誘われる。こういう誘いには弱いもので祝日の朝、8時半には座間をあとにする。JR武蔵野線の「新秋津」駅でクルマに乗せてもらい、志木街道経由で遠路浦和への埼玉冬景色を楽しむ。11時半には現地へ到着。旧中山道の面影をほんのり残す町並みは、自分好みの古本店なども点在していて大宮駅付近のハイパーな都市風景よりも好感を覚える。

 調神社は正月支度の真っ最中。兎が神の使いという出雲神話を神社のポリシーにしていている境内は兎オブジェがそこかしこにある。境内が広いせいで骨董市は静かなのんびりムード。毎月1がつく日に開催している町田天満宮くらいの規模だろうか。陶器類は単身生活には過剰ストックになってしまうので、もっぱら友人の為に見立てを行う。自分用では古い厚手ガラス製のウスターソース入れを500円で購入。昭和レトロ程度だが良品だ。友人用には萩焼の枇杷色急須、鉄絵湯呑などを薦めて値切ることも忘れない。いずれも深蒸し煎茶の味わいを一層高めるような品格の逸品である。

益子の明治期山水土瓶なども目につくが価格が相場風なのでパスをする。会場にはアラジンの石油ストーブが並んでいる景色などが卒塔婆にみえて面白い。アラジンは素晴らしいストーブだが、替え芯交換で苦労して二度とも投げ出した過去がある。

神社へ入る前に独自な嗅覚で目につけていた「ビンテージオーディオを使っている店」と銘うっている「調(トーン)」があったが、昼間は閉まっている様子だ。老舗のお茶園が併設しているよいカフェにも惹かれるが、食事類がないのでここは通過する。

 

その近所にある「神田・天米」浦和店の小体な店構えに惹かれて昼ランチはここに決定する。エビ二匹、キス、カボチャ、茄子、インゲン、味噌汁、漬物付きの950円。「武正製 胡麻油」を使ったからっと仕上がった揚げ味のよい天麩羅の旨味に大満足する。溶いだ小麦粉を納めている伊万里の大鉢も錦手の分厚い質感が素晴らしい。しかし主人も奥さんも70歳を越えているだろうが、そのぴったりな呼吸の仕事の継承者はいるのだろうか?といらぬ心配がもたげてしまう。また二月の第4週土曜日には訪れて寄ってみたい店である。帰路は荒川の河川敷が広大な公園になっている「秋ケ瀬公園」の水辺を散策しながら冬鳥の囀りにしばし耳を傾けるのんびりタイムを過ごして、帰り電車の「府中本町」へ向かうことにする。

 


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