Rainy or Shiny 横濱ラジオ亭日乗

モダンジャズ、ボーカルを流しています。営業日水木金土祝の13時〜19時
横浜市中区麦田町1-5

不景気な話

2011-07-19 21:03:16 | その他
炎天下の新宿へ出かける。午後、中野駅の近くに住む知り合い
が使わなくなった軽四輪をくれるという朗報に飛びついた。
紹介の労をとってもらった友人との待ち合わせ時間には、余裕
があるので御苑の真夏風景でもと思って、甲州街道と明治通り
の交わる信号へ歩いていたら、そこで旧知のジャズバー「サム
ライ」のオーナーMさんと偶然に遭遇する。
Mさんは深夜に店を閉めてから朝方までジャズバーの空間を自在
に一人泳ぎしているらしい。パソコンをいじってネットサーフ
していると朝が来てしまうとのこと。四谷の自宅へは自転車通
勤している。彼の住む付近は自分の四谷3丁目時代の散歩徘徊
名所だ。愛住町、舟町、お寺と路地の坂道が面白い一角である。
丁度、ターリーズカフェがあってMさんと不景気話に昂ずる。
ターリーズカフェは安っぽいシーリングスピーカーから、いつも
ジャズを流している。Mさんとこのギターのピッキングはグラン
ト・グリーンかね?などと脱線しながら、あのマンモスターミナ
ルから数分の繁華街にあっても、ジャズと名がつけば、景気は
最悪!という結論へ帰着する。死に体とも云うべき昼間の営業に
誰か占い師や仙石イエス風の篤人に人生相談コーナーでも開いて
もらいたいという冗談まで飛び出してくる。

しばらく雑談してから、中野駅へ向かう。お目当ての軽が、田舎
の細道で活躍する情景の夢想が膨らむ。しかし現実は厳しい。
走行の4万2千キロは話どおりだが、クルマは雨ざらし、ミラー
は欠けている。ワイパーの鉄錆は崩壊寸前、バックハッチの内張
はパネルがない。整備して車検を取ったらタダより高い物はない
ということになること必至だ。あきらめて炎天を逃れるように、
東京・風月堂へ避暑する。34℃の外気のせいか、正統派の宇治
氷が涼を呼ぶ。
田舎道で知り合いに遭遇はないが、都会はやはり奇縁なる遭遇も
ある。軽四も実らず、旧知の話題も不景気話が主流ながら、人が
犇く都会の味も捨てがたいものがある。


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