外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

収束はまだのようで・・

2012年09月19日 | 日記
9月18日(火) 曇り

事前の呼びかけ通り、今日もまた大規模なデモが繰り広げられたようです。
中国外務省のコメントもほぼデモ容認で責任は日本にあるというスタンスを露にしていますね。

中国人が高官から一般大衆まで尖閣諸島を中国の領土だと信じている背景に、
あくまでも推測に過ぎませんが
中国で放映されている映画やドラマの影響があるのではないかと思われます。

私自身戦争物は見ないのですが、こちらで度々見る動画サイトでも戦争関連の映画の広告は
度々目にしますし、そういうものが好きな知人の話だと、日本相手のものが結構あって
劇中にちょっと日本語が話せる俳優が日本軍役で出てきて最後は謝罪するというのがオチだ
そうで、デモ隊が掲げている「小日本」とか「日本鬼子」という文字はそういう映画に
度々出てくる言葉のようです。戦時中の日本で言えば「鬼畜米英」に近いでしょうか。

領土を侵略してきた日本、日本人は鬼、という教育を知らず知らずのうちにされているような
ものですね。
これもまた反共産党政府に向けられそうな不満を日本に向けさせている心理的操作だとすれば
たとえその影響を受けた人間が1%だったとしても1300万人近く存在することになる
わけで、その数日本の総人口の1割です。47都道府県で割ったとしても各地で27万人以上。
恐ろしい数です。

この数が暴動を起こすのを政府が容認してしまうのですから果たしてどこまで続くのか。

日本は領土を略奪していると心の底から信じているこの数千万人に歴史を紐解いて理論的に
説明しても馬耳東風どころか火に油を注ぐだけかもしれませんね。

議会制民主主義を取っている日本やアメリカであれば、あまり相手を刺激する発言があれば
野党から待ってましたとばかり批難の的になりますが、独裁国家では政府が絶対ですから
逆の意見や視点は期待できない。

ここは現場を知る官僚に任せて再度水面下で交渉を始めたほうがいいと思うのですが、
どうなのでしょうね。
もし、現政権が次の選挙の為に威勢を張っているのならやめてもらいたいです。
コメント
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