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『「それでも やっぱり あきらめない」by鎌田實』にありがとさんきゅっ♪v(*'-^*)^☆

2006-08-24 23:49:18 | books
書名 :それでも やっぱり あきらめない
著者名 :鎌田寛
出版社 :集英社
刊行年 :2005/05/31

日付 :2006/08/15
定価 :1,600円
入手法 :図書館
読書ペース/分:1.79P

評価:◎
今月 9冊目 今年 158冊目

【書抜き】

*医療は、ね。・・・優しくなくちゃあ医療じゃない、なんて言いながら。
命につきあうこと。それがぼくらの仕事。
ぼくらは今日も、命により寄りそう。
そうっと、そうっと。誰にも気がつかれないように、ぼくらは静かに命に寄りそう。

*人はいつまでも感動する心を忘れていない。
感動の中に生きる力が芽生える。
感動の中に生きる意味が見えてくる。

*夢なんか実現しないことが多い。それが人生。それでいいんだ。
夢を持つことが大切なんだ。そしてじっと待つ。
待ちながら、じわーっと命のぬくもりを感じる。
自分で自分の心をあたためることが大切なんだ。

*いつでも、どんなときでも、夢をあたためて生きていこう。
あたためなくちゃ、温めなくちゃって、ぼくは胸の中でくり返した。

*医師はあとから家族に責められないように、厳しい期間を言う傾向がある。
そんな言葉に負けてはいけない。そんな言葉にまどわされてはいけない。
希望を持ち続けることが大事なんだ。

*ひとつのあたたかさが、あたたかな連鎖を生み出すことができるんだ。
あきらめないで、まず、一つ。小さなあたたかな行動を始める。
世界が変わるかもしれない。

*心にしみ入るような優しい語り口に感動しました。語るということは、言葉をしゃべることでなく、心を伝えることなのだなあとあらためて知りました。

*大切なものをお金の額の高低で評価する習慣が蔓延する日本という国のなかで、自分たちの心が決めた大切なものを、颯爽と、毅然と、守っていけるような家族の絆をつくってほしい。

*家族ってなんだろう。
家族は、あるものではなく、つくるもの。
家族の役割は、命を宿すこと、命を育てること、命を支えること、命を看取ること、そして命を葬ること。さらに死んだ後も、その命を忘れないこと。

*人間は弱い生きものである。
生まれたとき、一人では生きられない。
誰かのチカラを必要としている。
これからどんな時代がやってこようとも、
人はつながりのなかで生きていく。
つながりの大切さを知ったとき、
人は少しだけ強くなり、
人は少しだけ優しくなる。
つながりのなかに、
生きる意味と
生きるチカラが隠れているんだ。きっと。

*がんばらないけどあきらめない。それでもやっぱりがんばらない、とぼくは時々自分に言い聞かせている。


【コメント】
*患者の立場にたった医療のあり方を真剣に考え実行している、いのちを見つめ、人間を見つめる医師鎌田實氏の第3弾エッセイ。

*鎌田氏の紡ぎだす言葉は温かく、優しく、希望と勇気に満ちて胸にしみとおる。

*「がんばらないけどあきらめない。それでもやっぱりがんばらない、とぼくは時々自分に言い聞かせている。」鎌田氏の哲学が詰まっている言葉である。