![]() | 渋井真帆の日経新聞読みこなし隊日本経済新聞社このアイテムの詳細を見る |
書名 :渋井真帆の日経新聞読みこなし隊
著者名 :渋井真帆
出版社 :日本経済新聞社
刊行年 :2005/09/20
日付 :2006/06/13
定価 :1,200円
入手法 :図書館
評価:◎
今月 12冊目 今年 124冊目
【書抜き】
*私は日経新聞を「日本・経済・新聞」=「日本を中心とした世界の・欲望渦巻く人間ドラマの・マニアック新聞」を理解して、「世界経済欲望ドラマ新聞」と呼んでいます。
*「3つのマル」とは「国・企業・個人」の経済活動の3つの主体のことです。
*「3つのマル」を意識するということは、情報を「多角的・多面的視点」で捉える練習になります。
*ひとつの記事をきっかけに、欲望の連鎖を国、企業、個人の目線で複眼的に眺めていろいろな想像を巡らすのが、読みこなしへの第1歩です。
*すべての人にとってはずせないのは「GDP(成長率)」「失業率(雇用統計)」「経常収支」の3つの統計に関する記事。この3つは定期的に発表され、「国力」のうち「経済力」を測るモノサシといえます。
*「国のマル」の重要人物は、日本、アメリカ、中国です。
*「企業のマル」の重要人物は、「自動車・電機・通信・金融」の4つの業種ですの企業です。
*企業活動のプロセス
①お金を集める
②ヒトを雇い、工場を建てたり原材料を買ってきて商品をつくる
③営業や広告をして売上を上げ、利益を出して国に税金を払う
④株主に配当を払って残った儲けを貯める
*日経新聞をしばらく読み続け、いくつか情報が蓄積できてくると「点」の情報が「線」になって最終的には「面」になります。そうなるまで、ぜひ日経新聞を読み続けていただきたいと思います。
【コメント】
*分りやすい、具体的である、読んでて面白い。いままで「日経新聞の読み方」的な本をたくさん読んできたが、本書はイチオシである。
*日経新聞を「日本を中心とした世界の・欲望渦巻く人間ドラマの・マニアック新聞」を理解して、「世界経済欲望ドラマ新聞」と呼んでいる、あたりはかなり面白い視点である。
*「点」の情報が「線」になって最終的には「面」になる、そんな感じがよく伝わってくる、分りやすい内容だった。
*これなら、新社会人でも理解しやすいのではないか。