書名 :本田宗一郎に一番叱られた男の本田語録
著者名 :岩倉信弥
出版社 :三笠書房
刊行年 :2006/07/10
日付 :2007/03/19
定価 :1,500円
入手法 :図書館
読書ペース/分:3.76P
評価:◎
今月 16冊目 今年 60冊目
【書抜き】
*本田さんは仕事だけでなく、生き方の原理原則を問いかけていた。
・お客様の本音を分っているか
・問題から逃げず、悩み、考え抜いて答えを出しているか
・「不自然なこと」をやっていないか
・商品の「素の顔」だけでなく「裏の顔」も磨いているか
・その仕事で人生の貴重な時間を使って悔いがないか
*「腰」が入っているかどうか、できたものを見ればすぐにわかる。
*本田さんは、悩まずに逃げようとするそういう姿勢を絶対に許さなかった。そのために私たちは、苦しくても悩みに悩んで答えを出す訓練を常にさせられた。
*メッキは光ってなきゃいかん。高いお金を払っているお客さんはメッキの「ピカピカ」を期待しているんだ。
*人間の心理の奥底を嗅ぎ取ることは、本田さんが物事を判断する上での絶対優先事項だった。
*経験豊かな人の言葉には、必ず何かがある。まずは素直に受け入れ取り組んでみることだ。
*真似も徹すれば独創になる。
*仕事を「道楽化」できた人は強い。楽しいことはどんなに長い時間やっても疲れない。
*不可能と思えることが現実にはいくらでも起こる。それを可能にするのは働く人たちの意識なのだ。
*やっている者が感動できないようなモノは、他人を感動させられない。
*木登りが得意なサルが、心のゆるみで木から落ちてはならない。しかし、サルが新しい技術を得るために、ある『試み』をして落ちたならば、それは尊い経験として奨励に価する。
*なぜ自信がないかというと、自分の軸を失っていたからである。自信を取り戻すためには軸を持ち、そこから揺るがないようにするために、心を鍛えなければならない。
*人を動かす人のもっとも大事な仕事は、「夢を与える言葉をつくる」ことかもしれない。
*人生に「自分の哲学を持つ人」になれ!
*目標が低ければ、私たちの感度は低くなる。この程度でいいと思った瞬間に、それ以上のことを感じ取ろうとしなくなるからだ。
【コメント】
*自称「本田宗一郎に一番叱られた男」である、ホンダシビックデザイン担当もしていた岩倉信弥氏による、本田語録。
*『人生に「自分の哲学を持つ人」になれ!』、深くて大きな言葉である。生き方の原理原則を問いかける本田語録に圧倒される。