世の中意外に科学的集英社このアイテムの詳細を見る |
書名 :世の中意外に科学的
著者名 :櫻井よしこ
出版社 :集英社
刊行年 :2005/03/09
日付 :2005/06/17
定価 :1,400円
入手法 :図書館
評価:△
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【書抜き】
*優秀であればあるほど、スポーツ選手は基礎練習を欠かさない。倦まずたゆまず基本の動きを反復することによって体の動きの基礎を作り上げる。その基礎の上に他者より秀でた記録が打ち立てられていく。脳も全く同じなのだ。基礎的訓練をしているときに脳内血流は最も多い。言いかえれば、脳は基礎的訓練にもっとも敏感に反応する。脳は基礎的訓練が大好きなのだ。基礎的訓練とは「読み・書き・計算」である。
*目に見えないウイルスの脅威にはあくまでも規則正しく生活の基本を守ることが最善の防御なのだ。科学も医学もその影響を受ける人間も、基本を抑え実行することが本当に大事なのである。
*私たちの学問は、仮説検証型の学問だといわれています。検証に耐えてこそ、初めて認められるサイエンスなのです。仮説を立てたあとの検証が非常に大事なのです。
【コメント】
ご存知、ニュースキャスター、ジャーナリストの櫻井よしこさんの書いた身近な科学の本。
科学に縁遠いという著者が、連載エッセイのなかで「科学的に見た周囲の事柄」について書いたものに書き足してできたのが本書である。
科学といえども、基礎的訓練が大事だとか、基本を抑えて実行することが大事だとか、非科学的な結論になっているのが面白い。