あなたの夢はなんですか?―私の夢は大人になるまで生きることです。致知出版社このアイテムの詳細を見る |
書名 :あなたの夢はなんですか?~そのとき少女はこう答えた。~私の夢は大人になるまで生きることです。
著者名 :池間哲郎
出版社 :致知出版社
刊行年 :2004/11/04
日付 :2005/06/05
定価 :1,200円
入手法 :図書館
評価:◎
今月8冊目 今年148冊目
【書抜き】
*死んでしまうかもしれないね?
そう聞いた私に少女は言いました。
お父さんお母さんのためだから、しょうがないよね
*お金も何もないから心も貧しいと思うのは大間違いです。人間としての優しさや生きるたくましさ、人を愛する心は、貧しさの中で生きる子供たちの方が深くて大きいとさえ思うときがあります。
*僕は次に生まれるときには、人間ではなくて犬になって生まれたい。
マンホールチルドレンの悲しくつらい言葉です。
*僕の夢は人並みの暮らしをすることです。ちゃんと家があって、お父さんとお母さんがいて、夜になったら明かりがついて、みんなで一緒にご飯を食べることが夢です。
*私は地雷を踏んで足を失ったことに感謝しています。
足を失ったからこそ、私は真剣に生きることが出来るようになった。だから今の幸せがあるのです。
*一番大事なボランティアは自分自身が一生懸命に生きることなのです。一生懸命生きる人じゃないと、本当の命の尊さは分りません。真剣に生きる人じゃないと、人の痛みや悲しみは伝わってこないと思うのです。誰かのため、人のためではなく、自分自身が懸命に生きる。それが私たちにできる一番大事なボランティアです。
【コメント】
アジアチャイルドサポート代表理事、池間哲郎氏の著書。
主にアジアのゴミ捨て場やスラム等の貧困地域を、撮影や支援のために足を運び、そこで見た貧しい人々の過酷な現状や、今日を必死で生きる子供たちの姿、多くの悲しみに出会い心を動かされたのが、ボランティアを始めた理由だという。
ほんとに考えられないような、悲しみが世の中には存在するのだ。日本で暮らす我々には想像もできないような悲惨な状況がたくさんあるのだ。そんな状況の中でも人間としての優しさや、人を愛する心を持っていられる彼らに感動!!
どんな状況でも、一生懸命に生きることの大切さを教えられた。