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動画・音声・インタラクティブ性などで織り成す新スタイルのマンガ制作日記

iPad版:ネームの清書と電子コミックの状況

2011-10-25 18:45:06 | iPad版制作日記

電子コミック【Wings ウイングス】のアイデアを練ったときに描いたラフなネームを、きれいに清書してます。

ネームもコンテンツの一部として掲載するので、あまりに描きなぐったラフスケッチでは見苦しいし、お見せできる程度にきれいにしようというわけです。これがけっこう時間かかるんですよね。

上の画は主人公のレナが目覚めた独房で、自分が着せられている囚人服のような服装と部屋の内装にびっくりして、「なにこれ、まるで...!?」というシーンのネーム。

ネームの清書に飽きたら、グラフィックソフトで本編用の画像を制作したり、Xcodeを起動して電子コミックのページを作り込むという感じで進めています。

でもネームの清書は早めに仕上げないといけません。音声の録音のために声優さんに見てもらわなければならないので。

音声収録のことを書くなんて、制作の目処が立ってきたということ?(* ̄∇ ̄*)b。いやいやまだまだ完成までの道程は遠いです。でもこの間、InstrumentsのLeaksを使ってみたことで、メモリ管理に関して少し安心できたのでだいぶ気持ち的に進捗した気分。

これでマンガの中身に集中できる状況がだんだん整ってきました。さあっ、没頭するぞーo( ̄皿 ̄ )o!

ところで、AmazonがKindle Fireで価格破壊的な設定をしてきたことで、タブレット端末の一層の普及が進むことと思われます。それに伴い電子書籍も一段と普及することでしょう。

アメリカでは電子書籍への移行にまっしぐらという方向性ですが、紙への愛着が強い日本ではそう簡単にはいきません。とはいえこの流れは止まらないでしょうから、紙との折り合いをつけながら徐々に移行していくことは間違いないと思っています。

一方、電子コミックの状況はどうでしょうか。自分の電子コミック制作に一生懸命で、あまり調べてないのでなんですが、目に付いた記事や耳に入った情報によると、EPUB3がやっぱり標準なんでしょうかね。

私の場合は、初めからFlashのようなことができることという前提で取り組んだので、いきなりXcodeで作り込むという選択をしました(その前にPackager for iPhoneでなんとかFlashの資源を再利用しようと試行錯誤しましたが)。

だからそのときはEPUBについてあまり調べませんでした。でも今後EPUB3を目指してビューワを初めオーサリングツールなどの環境が整っていくのであれば、私がやっているようなマルチメディア系・インタラクティブ系の作品が作りやすいツールになってくれればうれしいんですが。

私は自分の持ち味を最も活かせる表現方法を模索した結果、現在のところ、このようなスタイルになってきています。EPUB3に準拠したマンガ関連のツールが、今後出てくるであろういろいろなタイプの電子コミックに対応できるような柔軟性のある仕様になってほしいところです。

まあなんやかや言っても、企画策定の推進者が想定したものとはかけ離れた使い方・使われ方が定着していったりするものですが。

最終的には、描き手が使いやすく、読み手が読みやすいところに落ち着くんですよね。





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