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バクマン。

2009-07-13 15:21:10 | Weblog

バクマン。1~3巻まで読みました。久しぶりの漫画感想文です。

漫画家を目指す少年達の青春漫画執筆活劇。Death Noteの二人(原作:大場つぐみ × 漫画:小畑健)による新作だけにいやがうえにも高まる期待。その期待は裏切られませんでした。

カバー折り返しのコメントに小畑健さんが「今回ファンタジーは一切なしです。ドキドキです。」と書いてますが、たしかにファンタジー的な現実離れした超能力や展開が無いので、描き手側としては読者が感じるであろうおもしろさを計算しにくいと思うのでドキドキですよね。

漫画家志望の青春ものというと、主人公の一人称で心象風景が語られるちょっと暗めの物語を思い浮かべます。地方から出てきて漫画家を目指す青年が大都会の片隅(練馬区あたり?)で、同じ道を志す仲間でありライバルである友人達と心細いながらも夢をにぎりしめて過ごす青春の一コマ...というような。

ところがこの「バクマン。」は、そのような湿り気は微塵も無くカラッとしてます。少年ジャンプらしい「友情・努力・勝利」的テイストで描かれています。

18歳までに漫画家になり作品をアニメ化する、という夢が叶ったら美少女・亜豆美保と結婚という約束を早々取り付け(このあたりのすばやい展開はイマドキな感じですよね)、漫画パートナー・シュージンとの友情と近い将来の不安(かならず創作の方向性や意見の違いという問題が浮上してくるのはまず間違いないでしょう)、そして天然漫画家・新妻エイジとのライバル勝負...といった内容をクールな主人公・サイコーを通して熱血味で描いています。

漫画家な人々というと、私はどちらかといえば計算高くない人が多いのではないかと勝手に思ってます。子供のころから漫画が好きで漫画を描いていれば幸せ、自分が創り出した世界に遊び、それ以外のリアルな現実社会にはちょっと疎いという人が多いのではないか、と私は独断と偏見で思うのですが。

いやいや、書いていて違うような気がしてきました。もっとめちゃくちゃに頭が良くてしかも感性が異様に鋭い、そういう人もたくさんいそうですよね...そういえば。

漫画家な人々にはいろいろな人がいるということで(^^;ゞ。

バクマン。のサイコーとシュージンは14~15歳なのに現実を見透かしていて、しかも思考が論理的。さらにシュージンのほうは、社交的でコミュニケーション能力もある。

サイコーはシャイだけど、叔父の漫画家・川口たろうの生き様を通じて漫画家の現実というものを幼いころから見てきているので、その世界を一歩引いて客観的にみることができる。

このような(画力や原作力以外の)設定は原作者である大場つぐみという人が考える、漫画家にとってある意味重要な資質や環境を投影した主人公達なのでは?博打な稼業であっても悲惨な結果になりにくいような気がします。

一方、天然漫画家であり天才肌の新妻エイジの方は、いくら漫画を描くために生まれてきたような人物であっても、何らかの理由で時代の波に乗り損ねてしまった場合、厳しい末路が待っているかもしれません。

この漫画には編集者がたくさん出てきます。本当はそのことについて主に書こうと思っていたのに、その前に長々と書いてしまいました。

最近は漫画家と編集者との確執がいろいろと取り沙汰されているようです。バクマン。では編集者や編集部の現場をかなりリアルに描いていますが、(編集者の)漫画へ情熱や仕事に対する一生懸命さは間違ってもはずさないようにチェックしているんだろうと思います。

なにしろバクマン。を読んで編集部に持ち込みをする若い人たちが増えて、その中から未来の才能を発掘しようという思惑もあるでしょうから。



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